半農半X?土のある農的生活を求めて

「生きることは生活すること」をモットーに都会から田舎へ移り住み、農村の魅力を満喫しながら、日々、人生を楽しく耕しています

こうざき☆発酵の里協議会 参加2回目

2011年10月21日 | 素敵な空間・イベント
先週、神崎町の「発酵の里協議会」に、またまた参加してきました。

9月3日に、寺田本家の優さんのところにたまたまお伺いしたら、「神崎町をどうしていくか?」を町民が考える会合「発酵の里協議会」に参加することになりました。(→コチラ

成田市民の私が参加するのもどうなのか、と最初は遠慮気味でしたが、町作りの勉強、神崎町の皆さんのことを知るために、今回も引き続き参加させて頂きました。


神崎町は、数年前、平成の大合併で成田市と香取市(旧:佐原市)の間で、どちらにも吸収されなく「千葉県一小さな町」として取り残された町です。その頃、みんな不安な気持ちがあったと言います。

しかし、この数年で、人口6000人ほどの町に、3月のお蔵祭りでは3.5万人が来るなど、東京の一部のオーガニック・ロハス系の人々の中では、誰もが知っている有名な町となりました。

とはいえ、それは寺田本家さんなどのファン層が中心。

お隣の香取市、成田市の人も神崎町の存在をほとんど知りません。
そして、神崎町民は、そんなことはあまり自覚していません。

しかし、9月(?)に、TV朝日が「神崎は長寿の町で、その理由は発酵食品にある」といった番組を放送した結果、今度はTBSの「ひるおび」という番組で取り上げられ、11月13日の8:00~8:25でNHKの「小さな旅」で、岩本君(夏は米作り、冬は寺田本家で働いています)が取り上げられます。

そういったことから、町役場も商工会のみなさんも、「うちらが健康なのは発酵食品と報道されている。そう思われているなら、それを活かさないと」と思い、色々考え始めています。

そんな中で、県の助成金が降りることとなり、「さて、何に使うべきか?」といったことを考えながら、神崎町の在り方を議論しています。


今回は、お隣の「佐原」が「江戸まさり佐原」というキャッチフレーズで「昔の町並みを再生し、観光名所として蘇らせた」仕掛け人のNPO 小野川と佐原の町並みを考える会の代表の高橋さんの講義を受ける形となりました。

佐原の町中に流れる小野川沿いは、戦前の面影を残す屋敷や店が並びます。江戸時代の番組の撮影などでも使われることもあります。

しかし、20年ほど前は、どこにもでもある「ひなびた商店街」で、このままでは誰も来ない、どうしようもない町だったそうです。このままでは廃れるという危機感から、役人の立場であった高橋さんを中心に、1軒1軒まわり、調査をし、「ここは市が買い取っても残すべき家」「ここは修理すれば昔の面影を復元できる家」といったマーキングをしていきました。

そして、市の予算とマーキングマップをみながら、「全面的に町並みを改修する地域」を選定し、住民と話し合った結果、90%以上が賛成し、必要な建物を改修していきました。

改修にあたっては、1軒あたり最高で700万の助成金が降りる形式であったため、他の人からは「どうして、あの家だけが」といったやっかみもあったようですが、逆に、改修する家にとっては、本来3F建てに出来るところを高さ制限がかけられて2Fまでしかできない、間取りも自由に変えられない、など、生活の利便性を上げることに制約が伴います。そういったことを我慢してもらった上で「建物の外観は公共のもの」といった思想で、市が補助金を出して改修していったそうです。

地道に、コツコツとやっていった結果、10年、20年かけて、今の「佐原の大祭」といえば、祭り好きなら知っているほどの認知度、「佐原のまち並」といえば、町作りをしている団体なら知っているほどの状態になったそうです。


色々お話を聞いていると、「町作り」「事業作り」「農商工連携での商品作り」といった、たっくさんの助成事業がありますが、どれも「明確なビジョンを持っているリーダー」がいるかどうか、がキーであることがわかります。

この高橋さん、という方も、役人とは思えない考え方で、ぐいぐい引っ張っていったからこそ、今の佐原があるのだということを理解できました。


その後、寺田本家の優さんにおつきあい頂き、色々なお話をさせて頂きました。

「神崎という町が面白くなればいいんですよね」という優さんの言葉は、町作り、あるいは事業を行うに当って、本質を突いた言葉だな~、と思いました。

ワクワクする事業、地域作りに携われるというのは楽しいことなのでしょうね。

そんな刺激を受けた私は、早速図書館で、地域づくりや村づくりなどの本を借りて読みました。

そして「ビジョンを持つこと」「リーダーがひっぱること」、そして「時間をかけて浸透し、醸成していくこと」がキーワードだということを、なんとなくですが学べました。


成田市民と周辺の農村を結びつけ交流をさせたい、という思いは確かなものですが、さて、それをどう具現化していくか。学び、知恵を絞り、行動し、人に協力を求め、少しずつ形にしていきたいと思います。


最後に、11月20日に神崎町で土と平和の祭典in 神崎町が開催されます。お時間がある方は、是非お越し下さい
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