某先生憤懣やるかたない。新年会で聞いた話。
「先生、市役所から、お電話です」。
「市役所の**課です。今、先生のところで聴力障害の障害者認定書が書いて貰えないと文句を言って来た人がいるんですが」。
「えっそんなことはないはずですが」。がと答えながらひょっとしてあのおじさんかなと思う。(この間、補聴器なしで普通に話が出来るのに耳が聞こえないからと聴力障害認定書を書いてくれと来た人が居たわ)。
「先生は障害者認定を書く資格をお持ちですか?」。
「もう何枚も書いていますよ」。碌に調べもせず失敬な役人ね。「ちょっと、患者さんと代わって下さい」。
「あなたこの前いらした方じゃありませんか」。
「そうだよ。何で直ぐ認定書を書いてくれないんだ」。
「あんた、話が出来るのに、聴力検査をすると何も聞こえないというのはおかしいでしょ。聞こえている人に聾の証明書は書けません。役所の人に代わってください」。
「もしもし、電話で話が出来る人が聾のわけないでしょ。あなたのお名前を教えて下さい」。・・・・
「係が交代しました。私**課のOXです。分かりました。失礼しました」。電話切れる。
「なによ、これー」。と今だに御立腹の様子。
「あー、それ先生、日本病ですよ」。
権利は「にせ」でも主張してみる、義務にはひとかけらの思いもいたさない、この病・・・・治療する薬があるでしょうか?お医者さまでも草津の湯でもだめでしょうか?
この病気は生活習慣病で患者さんご自身の自覚による自発的な生活改善がないとなかなか良くならないんです。
アメリカのドクターにどうしていると聞けば「エデュケイション、エデュケイション・・」と返事が返ってきます。
だけでも無さそうに思います。患者の家族とか取り巻く環境 又時代の風潮 そう云う事も含めて日本病なのかも知れませんね。