駅前糸脈

町医者をしながら世の中最前線の動きを感知、駅前から所見を発信。

着陸態勢に入る

2018年02月12日 | 身辺記

 

 日毎に薄紙一枚暖かいが、未だ例年よりも寒い。唯、この頃は季節感覚がずれてしまい、今が二月半ばという実感が薄く、未だ冬で寒いといった程度の認識で居る。

 ピョンチャンオリンピックの開会式を垣間見た。中々素晴らしく、長野オリンピックに勝るとも劣らない出来だった。自分にそうしたつもりはなくとも、韓国駄目否定すべき国というどこからかの合唱に影響を受けていつの間にか低く見るバイアスが掛かっていたのかも知れない。

 インフルエンザがやや下火になったとはいえこの忙しい時期に、貴重な連休で骨を休めている。いよいよエンジンの出力を下げ二年先の着陸態勢に入った。仕事を辞めるわけではないが、キャプテンの座は譲ることにした。先のことなので鬼が笑うといけないので確定的なことは言えないが、院長をしながら仕事を減らすのは無理と判断した。希望することが全て出来るわけではないが、願えば叶うこともいくつかあるだろう

 親友のG氏が半年ほど前に亡くなった。いつか誰かが欠けると思っていたことが現実になった。居なくなった気がしないけれども、もう声を聞くことは出来ない。私よりも六歳年長、実直で指先が器用で謙遜で賢明な人だった。医者仲間には居ないタイプの友人で人生を豊かにして貰った。そうしたことがあり、何となく肩を押される感じがして、ギヤを一つ落とすことにした。

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