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世界の片隅から、愛をささやいてみたり @goo

『「イギリス社会」入門』

2011年11月03日 | 本と雑誌
『「イギリス社会」入門』 コリン・ジョイス著/森田浩之訳 NHK出版新書


新聞の書評で見かけて、すぐに購入した本です。
副題が「日本人に伝えたい本当の英国」。
長年外国(主に日本)に住んでいて、久々に帰国した著者が、
異邦人の目で自国を解説したユーモアたっぷりのガイド。
大変すいすいと読めて、楽しかった。
個人的には、ドリトル先生やメアリー・ポピンズやアガサ・クリスティで
昔からイギリスに親しんできたつもりがありましたが、
あくまで「つもり」なので、新鮮な驚きも多かったです。
ガイ・フォークスのお祭りがアメリカ式のハロウィーンに駆逐されそうとか、
窓にレースのカーテンを掛けているのは労働者階級とか、
林望さんのエッセイで知った「男と犬」というテレビ番組が
現在は打ち切られている(!)とか。
(映画『ベイブ』を見て「男と犬だ!」と思ったものでしたが)


それと、前に『ハリー・ポッター』の感想で、
ハリーの敵に対する形容表現に悪意を感じる、みたいなことを書きましたが、
それはもしかしたらイギリス的な表現なのかも、と思いました(笑)
気に入らないものに対してははっきりばっさり「気に入らない」って言うのね(笑)


この人の最初の著作は『「ニッポン社会」入門』らしいです。
ぜひ読んでみたいです。
 

コメント
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