スペシャルドラマ『火車』

いや～面白かった！
何が面白いって、たかだか２０年前の１９９０年であっても
松本清張的「失踪」とか「実は別人」とかが成立するんだ！　というところ。
さすがに２１世紀の今は無理かしら。高度情報社会だし。


上川さんと寺脇さんのコンビもよかったなあ。
最近の寺脇さんは、ちょっと物静かな役が多かったから
（いま北海道で撮っているばんえい競馬のドラマも含めて）
ああ久々に刑事な寺脇さん、と思ってしまいました。
ゴリさんもよかったなあ。
ファム・ファタールな佐々木希さんが、
最後までまったく声を発しない、というのも、謎めいていてよかったと思います。
大きな目が印象的でした。


借金がかさんで大変な目に逢う、というのは
経験者なのですごく身につまされました。
（正確に言えば、借金を肩代わりしました）
まあ、私の「大変な目」なんてのは、ドラマに比べれば
まったくたいしたことないんですけど。完済したし。
でも、ちょっとバランスが崩れたら他人事ではなかったわけで、
よく乗り切ったな私、と改めて思いました。自画自賛。


一点だけ。
校庭に人埋めたら、さすがに学校関係者が気づくんじゃないでしょうか。
人１人分の土が山になっちゃうわけでしょ。
　

記憶に残る音楽（17）

「引き裂かれたカーテン　愛のテーマ」　ジョン・アディスン作曲


突然記憶の底からよみがえってきて、
「なんだこの音楽は？！」
と、昨日からがんばってネット検索の旅に出ておりました。
ヒッチコック監督作品『引き裂かれたカーテン』の音楽です。
でも私、この作品見ていないんですよね（＾＾；
なのになぜ、音楽だけ覚えているかというと、
録音したカセットテープがあるからです。
さっき、そのテープを探し出して聴いてみたら、
記憶していた音楽と一致しました。めでたしめでたし。


年齢がばれますけど、昔、音楽を手軽に聴くと言えば、
これはもうＦＭ放送の「エアチェック」だったわけです。
（けっして「ダウンロード」ではありません）
そして、高校生だった私がエアチェックしていたのは、
土曜の夜（だったと思いますが）に放送されていた
『夜のスクリーンミュージック』でありました。
パーソナリティーの関光夫さんの語り口も素敵で、
もちろん映画音楽も好きでしたから、
毎週の楽しみだったと思います。
そうして、片っ端から録音したテープの中の１曲がこれだったんですね。
ヒッチコック映画＝サスペンス映画の音楽とは思えない
のどかで優雅な曲です。ワルツ調のリズムが美しい。


残念ながら、試聴できるサイトは見つけられなかったのですが、
この曲を演奏会で演奏している動画は見つけられました。
気になる方は検索してみてくださいね（笑）