Con Gas, Sin Hielo

細々と続ける最果てのブログへようこそ。

「ジュマンジ/ウェルカムトゥジャングル」

2018年04月08日 17時00分32秒 | 映画(2018)
ちょっと過激な更生プログラム。


1996年に日本公開された「ジュマンジ」はおもしろそうとは思ったが結局観ていないので、予備知識ほとんどなしでの鑑賞となった。

ゲームの中にプレイヤーが飲み込まれて、クリアしないかぎりは抜け出すことができないというのがジュマンジの基本。ただ、前作はボードゲームだったものが今回はコンピューターゲームとなり、ライフの定義が主人公たちを縛る大きな要素として現れた。

ゲームはするけれど、だいたい攻略サイトのお世話になっている身からすると、このゲームではライフがいくらあっても足りない。そのこともあってか、不自然に感じた場面はかなり多い。

例えば、冒頭では逃げ回るだけでステージクリア扱いになるし、あるプレイヤーが不意に蚊に刺されただけでライフを失う場面が出てくるが、それ以降は特に注意することなく普通にステージが進行する。

ただ、あらかじめ設定されたキャラクターになってゲームを進めるというアイデアは、コンピューターゲームという設定変更を生かした独創的なものだし、そのキャラクターと現実のプレイヤーが正反対の性格というところから広がりの大きいドラマが生まれ、映画全体としてはとても楽しむことができた。

それぞれ性格的に問題を抱える高校生が団結して敵を倒すことで現実の世界でも成長を果たすという流れは、小恥ずかしいくらい都合がいい話なのだが、ファミリーでも観られる娯楽作品と考えればこれで良いのかもしれない。実際近所の映画館では吹替版上映の方が回数が多い。春休みだから大勢で観に来てほしいという期待の表れであろう。

主人公のスペンサーは実際は気弱なおたく少年だったのが、ゲームの中では現役肉体派No.1のD.ジョンソンに。時折見せる弱っちい面と外見のギャップが笑いの要素を効果的に後押しする。

J.ブラックに至っては、現実のプレイヤーは性別も違う自分大好き+SNS命の女子高生ということで、軽い下ネタから果ては男性とのキスシーンまで体を張っての活躍。お疲れさまでした。

20年前にゲームに迷い込んだ青年、が選択したキャラクターを演じたのはN.ジョナス。似ていると思ってみていたら本人。俳優業進出なんだね。

主人公たちがプレイする前にゲームに飲み込まれた人物がいたというのは、調べてみると前作でもあった設定らしい。クライマックスの感動を大きくしたいと考えれば、これは引き継ぐべき要素と判断したのだろう。

しかし、前作では封印して川に流したゲーム本体を今回は完全に破壊。興行成績は大成功したようだが、続篇の行方はどうなるか。まあ、電子データの修復なんて技術でどうにかなりそうな気がするが。

(80点)
コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 「ペンタゴンペーパーズ 最高... | トップ | 「クレヨンしんちゃん 爆盛!... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

映画(2018)」カテゴリの最新記事