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「スターウォーズ/スカイウォーカーの夜明け」

2019年12月22日 00時14分09秒 | 映画(2019)
おまとめじょーず。


42年に渡るスターウォーズサーガがついに完結。と言ったら、観ないという選択肢はないやろう。

ただ、今回は「フォースの覚醒」の公開時のような熱狂ぶりはあまり聞こえてこない。

いろいろ要因はあるだろう。その中で個人的に思うのは、「スターウォーズ」という名前があまりに大き過ぎて製作側が冒険できなくなったということである。

今回の3部作の第1弾であった「フォースの覚醒」は、新しい登場人物とお馴染みの面々を程よくブレンドし、忠実に前シリーズまでの世界観を踏襲したことにより、それなりの評価を持って迎えられた。

ここで注意したいのは、世界観を踏襲したという点である。アナキンやルークが繰り広げてきたダークサイドとの闘いはエピソード6の「ジェダイの帰還」においてハッピーエンドとなったはずであった。

しかし、エピソード7は再びダークサイドが力を盛り返して銀河を危機に陥れるというのだ。なんだ、これ堂々巡りのネバーエンディングストーリーじゃないか。

仕方ない部分はある。前作の「最後のジェダイ」がすこぶる評判が悪いように、少しでもファンたちの意に沿わないようなところがあれば袋叩きになりかねないのである。

となると無難に作るしかない。という理由からか、今回はJ.J.エイブラムス監督が復帰し、42年の総まとめという大役を勤め上げた。

生き残る人物、レイの出生の秘密などの関心事項は特に意外性なく整理され、ぎりぎりまでレジスタンスを絶体絶命のピンチに追い詰めておいて形勢逆転もお約束だから、爽快感を感じることはほとんどなかった。

そのほか「最後のジェダイ」をなかったとは言わないまでも極力薄めているような設定にも少し違和感を覚えた。前回活躍したローズは目立たない脇に引っ込み、含みのあったB.デル・トロの存在も消えた。

なにしろ冒頭が「死者がしゃべった!」と来るのだから唐突感がすごい。見逃していたのかもしれないが、前作に前兆はあっただろうか。

と苦言ばかり並べてきたが、それでもD.リドリーの凛々しく整った美しい姿を大画面で観続けるだけでも眼福だったことは言っておかなければならない。

とにもかくにも、携わったみなさん本当にお疲れさまでした。

(75点)
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