秋生のEtude

音楽も映画も舞台も大好き!トキメキと感動を求めて、思い立ったらGO!
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君の恋人、マリウス

2007年07月18日 23時47分06秒 | 『レ・ミゼラブル』
・・・まずいです。
現世へ帰って来れません。
仕事をしていても、自転車に乗っていても、夕飯を作っていても、突然にスイッチが入って、あの禅さんマリウスの♪めぐり逢えたのに~の一節が頭の中に流れてきます。
・・・あとはもうせき止められない洪水のように『レミゼ』の世界が広がってきて・・・
気がついたら涙がじわじわとわきあがってきて・・・ああ、あきらかにアヤシイ人だってば


私ってアンジョ派だとばっかり思っていたのに、どうしてこんなにマリウスが気になるんでしょうか
禅さんのマリウスを観てから、たしかにマリウスの心の内側にあるものを考えている自分がいます。
今までマリウスといえば、貧乏学生で、カタブツで、エポの想いなんかにはまったく気がつかないニブちんで、突然の恋に浮かれる甘々マリウス・・・が私の中の基本・マリウスで。
・・・よく考えたことがなかったんだわ・・・

たしかにマリウスってこの『レミゼ』の中では唯一、愛を担う、愛を継承していく役なんですよね。そう考えると、ある意味、むちゃくちゃ重い役だったんだなぁ・・・今まで気がつかなかったけど。
若いだけの男の子、じゃなくてこの『レミゼ』の中で一番変化して一番成長していくんですね。
若い時って、周りが見えないというか、余裕がないというか、わからないことばかりで、時間が経ってはじめて見えてくることがいっぱいある・・・そう思ったら、禅さんがカーテンコールで言ってた言葉の意味がなんとなくうなずける・・・

もちろん43歳の(!)禅さんが演じるからだけではなく、(そういえば、昨年までの岡田マリだって、たしか40歳の大台に乗ってなかったっけ?)
石川禅、という役者が素晴らしい歌と演技でマリウスになって魅せてくれたからこそ、こんなに感動したのですよ。
実際、あの「カフェ・ソング」の深みあるテイストは背中がゾクゾクして、思わず胸を押さえて息を潜めてしまったほど。
あんなに静かに、あんなに激しく、そしてあんなに切ない「カフェ・ソング」ははじめてでした。
歌い終わったあと多少乱暴にグラスの酒(?)ををグッと飲み干すマリウス。
そのあとコゼットの♪溢れる愛~私を見て・・・
コゼットの真っ直ぐな愛を受け止めて、コゼットにすがるようにして、目の前の愛を手に取り生きていこうと思うマリウス・・・
今まで何度も観てきたはずなのに、やっとわかったのです。
バルジャンがなぜマリウスにすべてを打ち明けるのか、コゼットを託すのか・・・


「君の恋人・・・マリウス」。

バリケードの中で、ほんの数時間のあいだに、命のきらめきを実感するマリウス。
祖国を思い、失意の中、その命を一瞬にして落としていく仲間たち。
バルジャンのおかげで生き延びる彼は、すべての哀しみを背負って成長していくのです。
大切なものを失った人って、人の心の哀しさを知ってる人って・・・人を愛する術を知っているものです。


偶然ですが、今期の『レミゼ』
初々しい、真っ直ぐな新・育三郎マリ、そして今や熟練してきた(?)恋するマリウス・NO.1の泉見マリ、そして深い深い禅さんマリ、と順番に観てこれて、本当にしあわせ


そして・・・ああ、お願い!!20周年なんですもの!!
この感動をぜひぜひぜひ~CDにしてください!!
・・・SPキャストの分だけでもいいです。
part.1+part.2でよろしくお願いしますーーーっ!!




コメント (10)
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