秋生のEtude

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『ビッグ・フィッシュ』 11/24(日) マチネ

2019年12月11日 23時11分32秒 | 舞台
2年前の初演は、観そびれてしまい・・・再演はぜひ観たいと思っていました。
日生からクリエに舞台が代り、キャストも少なくなったとのこと。


『ビッグ・フィッシュ』 2019.11.24(日) 12:00開演 シアタークリエ

エドワード・ブルーム    川平慈英
ウィル・ブルーム      浦井健治
サンドラ・ブルーム     霧矢大夢
ジョセフィーン・ブルーム  夢咲ねね
ドン・プライス       藤井 隆
魔女            JKim
カール           深水元基
ザッキー・プライス     東山光明
人魚            小林由佳
ジェニー・ヒル       鈴木蘭々
エーモス・キャロウェイ   ROLLY
ヤング・ウィル       佐田 照


エドワード・ブルーム(川平慈英)は昔から、自らの体験談を現実にはあり得ないほど大げさに語り、聴く人を魅了するのが得意。
自分がいつどうやって死ぬのかを、幼馴染のドン・プライス(藤井隆)やザッキー・プライス(東山光明)と一緒に魔女(JKim)から聴いた話や、共に故郷を旅立った巨人・カール(深水元基)との友情、霧の中で出会った人魚(小林由佳)の話、団長のエーモス(ROLLY)に雇われたサーカスで最愛の女性、妻・サンドラ(霧矢大夢)と出逢った話を、息子のウィル(浦井健治)に語って聞かせていた。
幼い頃のウィルは父の奇想天外な話が好きだったが、大人になるにつれそれが作り話にしか思えなくなり、いつしか父親の話を素直に聴けなくなっていた。そしてある出来事をきっかけに親子の溝は決定的なものとなっていた。
しかしある日、母サンドラから父が病で倒れたと知らせが入り、ウィルは身重の妻・ジョセフィーン(夢咲ねね)と両親の家に帰る。
病床でも相変わらずかつての冒険談を語るエドワード。本当の父の姿を知りたいと葛藤するウィルは、以前父の語りに出ていた地名の登記簿を見つけ、ジェニー・ヒル(鈴木蘭々)という女性に出会う。
そしてウィルは、父が本当に伝えたいことを知るのだった-。(公式サイトより)



子どもの頃に、こんな楽しい父親がそばにいたら、きっとうれしいだろうな。
・・・でも、成長する間にそれが??となり、大人になる頃には、ちょっと信用できないとか、うざいとか、そんな気持ちになるだろうな、っていうのも、すごくよくわかる。
彼はなぜそんなにも話を誇張して息子に語り続けたんだろう。
たぶん・・・大人になるってことは、悲しいけれど、夢や希望を少しづつ失って、ヒーローでもなんでもない小さな自分を認識せざるおえないから・・・せめて話の中では失いたくなかったんだろうか。
大げさなほどにエドワードを熱演する慈英さんは、まさに役にぴったり。(たぶん、この役って、他の人にはできない気がする)本当にパワフル!!というか、すっごいセリフ量だよね。しゃべり倒してる。

それを目の当たりにして、父親を「Stranger」と、歌う息子のウィル。
浦井くんの美しい歌声にちょっと感動した。なんてきれいな声!!・・・こんなきれいな声だったっけ?

そして、エドワードの妻、子どものままのような夫を広い心で包むかのような包容力。
霧矢さんは初めてでしたが、本当にお美しい。上品で可愛らしくて。

エドワードのホラ話(って言っていいのかな)で全編が進むので家族以外の登場人物は、魔女だったり巨人だったり、人魚だったり、で本当におとぎ話を見ているかのよう。
「ヒーローになれ」と息子に歌うエドワードが、本当にヒーローたる行いをしても、彼はそれを誰にも語らない。
そこが、彼の美学なのかな。

ラストは、私の周りの方々はみんなすすり泣きでした。(私は残念ながらそこまで行かなかったけど)
曲はどれも素敵でした。
エドワードがサンドラにプロポーズするシーンは本当に水仙の花が舞台を覆いつくし、圧巻でした。
そして、映像がとてもよかった!!
私は、今回クリエのほぼ一番後ろの席から見ましたが・・・悠々と泳ぎ回る大きな魚の映像は印象深く、たいへん気に入りました。




コメント
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