秋生のEtude

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2012 『エリザベート』 6/26(火) マチネ ~マテトート

2012年07月06日 23時58分32秒 | 『エリザベート』
あらら~気がついたらもう東京での千秋楽から10日が経過
実を言うと、その後に観た舞台のインパクトが強すぎて、記憶がかなりぶっ飛んでいます
なので、思い出せる範囲での感想を・・・

もう“卒業”しよう、しようと思いながら・・・やっぱり観たくなってしまう舞台『エリザベート』。
今期は、あのマテがトートということで・・・♪我慢~できな~い~(?)
はい、1回限りの『エリザ』でした。そして、その日はなんとマテトートの楽日でもありました。(我ながら、こんなに自分を律することができるなんて、オトナになったなぁ、と
しかも、B席。・・・うんうん、えらいえらい(いったい誰に言ってるのか


『エリザベート』 2012.6.26(火) 13:30開演 帝国劇場

エリザベート     瀬奈じゅん
トート        マテ・カマラス
フランツ・ヨーゼフ  岡田浩暉
ルドルフ       平方元基
ゾフィ        杜けあき
マックス       今井清隆
ルキーニ       高嶋政宏
少年ルドルフ     山田瑛瑠


B席からの観劇だったため、全体図がよく見えました。
代わりにそれぞれの表情は、オペラでガン見した部分のみしか見えませんでした
まず、TDのダンスの激しさにおよっ!?(←そこ?)
「さ~あ、始めよう」とルキーニのセリフで始まる物語。

シシィ/瀬奈さん
前回に続き、のシシィですが・・・あら~なんか女の子っぽくなってる?
『アンカレ』や『三銃士』や、いろいろと経験されて、より女性らしく見えました(結構、失礼発言
「私が踊る時」の毅然とした強気なシシィは堂々としていてすごい存在感。
一番印象に残っているのは、「精神病院」のシーン。ヴィンデッシュ嬢との対峙、ヴィンデッシュ嬢の暴れっぷりがすごく激しくて、その分シシィの孤独や苦悩が深く伝わってきて・・・ちょっと私まで泣きそう。

トート/マテ
・・・登場のゴンドラシーンからオペラでガン見しまくりました(笑)
ヴィジュアルは申し分なく美しく、お歌はどことなくロック調?
ただどうしても、日本語で歌うことのマイナス面(特にセリフ)が・・・
う~ん。マテ自身はすごーーーーくがんばっていたと思うし、日本語は『MITSUKO』の頃よりすごく上手くなっていたと思うのですが
そのせいかなぁ、すごく別の世界(黄泉の国)から見た“シシィ”という美しい生き物を欲しがる感じのトートというイメージ。
あらゆるシーンでかなり情熱的で、シシィが拒絶すればするほど一人佇む後ろ姿がちょっと切ない。
1幕ラストの「私だけに」の三重唱は、立ち姿が今までにないポージング(?)で???
トートが歌うところはなぜか激しいエコーがかかっていて、それも“この世の人ではない”感じが強かったような
「最後通牒」でシシィが振り返ると闇の中で浮かび上がるマテトート、羽根ペンを弄ぶ姿が色っぽくてゾクっ!!

フランツ/岡田くん
マテの次に楽しみだった岡田フランツ。
・・・若いっ!!ルドルフでもいけるんじゃない?と思うくらい
禅さんフランツはもはやテッパンですが・・・岡田くんもなかなか。なんといっても歌が安定してる。そして若き皇帝・フランツヨーゼフ1世は、悩める心優しき人。
バートイシュルでシシィを見染めるシーンでは本当にシシィだけに一直線でなんだかかわいい。
扉の向こう側のシシィにすがるように♪エリ~ザ~ベ~ト~~と歌う岡田フランツは、すごーく甘えん坊(?)な感じで“あら~この人マザコン?”と思いました
そのくせ、シシィが出て行ったあとゾフィに詰め寄るシーンは責め方がかなり激しくて(ママのせいだからねって感じ)ちょっとゾフィがお気の毒に思えて
2幕でのパパ姿、なにしろ髭がイマイチ似合ってない・・・
今回は観れませんでしたが、おそらく同じ旋律でも禅さんは「夜のボート」、岡田くんは「あなたがいれば」の方が似合ってそう。
「悪夢」はそんな情けないフランツが取り乱す姿が痛々しい。

ゾフィ/けあきさん
前回は♪まだ若すぎるわ~な印象だったのですが、なかなか合ってきたような(←なまいき発言)
フランツがマザコン気味ならゾフィは過保護!?
それでも、いろいろ画策して失敗して、フランツに手厳しく逆ギレされ、一人で死んでいくシーンはかなり切ない。
母親の愛情って、息子にはなかなか理解されないんでしょうか。(←誰の事を言ってるのか・・・

マックス/今井さん
『レミゼ』の印象が強すぎて『エリザ』の舞台にいるのが不思議でした。最初の「パパみたいに」では家庭教師とですが、なんとなく違和感。村井パパは濃厚なシーンが似合っていたけど、今井さんは父性の方が勝っちゃうタイプだわね。
結婚初夜のシシィを見つめる目が優しいなぁ。

ルドルフ/平方くん
今期は3人ものイケメンルドルフが登場!!・・・なにが驚いたって、パンフの横にルドルフたちの写真集が売ってたこと!?・・・東宝のルドルフっていつからそういうテイストになったんだろう。たしかに歴代それぞれに美形な男子たちだけど。
『ロミジュリ』で観た平方くん、なかなか真面目できちっとした歌を歌ってた印象だったので、ちょっと期待していたのですが・・・
そこそこ普通の真面目なルドルフだったようなお歌も悪くない。
「闇が広がる」はトートを怖れつつもすがりたいようなアンバランスな感じが青臭くて、悩める青年っぽかったし、「ママは僕の・・・」では、岡田フランツの息子だわ、と思えるような“甘え”が垣間見えたし。
マイヤーリンクは、ちょっと演出が変更?トートにしっかと死のキスをされて(これってサービスショットなの?)その後、拳銃を渡され自殺。
印象としては苦悩する様(ヘタレっぷり)が井上ルドに一番近かったかも。

ルキーニ/高嶋兄
もう初演からこの人以外にはいない(のか?)ルキーニ。
良くも悪くもやっぱり東宝『エリザ』の顔、だわね。高嶋兄ルキーニだからこその安定感と、同時に別の人が演ったら全然別物になっちゃうんじゃないかという不安感&期待感もある。
「ミルク」はやっぱり迫力があって盛り上がって、すごくテンションが上がりました。


ほかに印象に残ったシーンはちびルドとトートのシーン。
今まで剣だったのに拳銃に変わっていて、ちびルド/山田くんは「だれ?」「ホント?」がうれしそうではなく、なんか警戒心がビシビシ伝わってくるような受け答えで、トートに向かって拳銃まで発射!?(・・・しかも手品のように赤い花とか、黄色い小旗とか出てきたし
・・・まあね、たしかに一人でいるときにマテみたいな異国人ふうの男が部屋に現れたら、この反応の方が自然といえば自然か
あとは、ヘレネお姉さん/南海まりさんの髪飾りがコントになってて(笑)


カテコは一足先に楽を迎えたマテと平方くんのご挨拶。こちら
「日本語で話したい」とずんずん前に出てくるマテの懸命な日本語の挨拶は、微笑ましかったです
そして・・・ごくごく自然に瀬奈さんの手を取ってキスをするマテは、やっぱり外国人でした(そこ?)



コメント (2)
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