秋生のEtude

音楽も映画も舞台も大好き!トキメキと感動を求めて、思い立ったらGO!
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「巴里の侍」

2012年02月09日 23時52分59秒 | 
“いろいろと復習”コーナーのうちのもうひとつ。

「巴里の侍」 月島総記・著・・・を、読んでみました。

内容は
江戸幕府が倒れて間もなく、パリに渡った侍がいた。龍馬から刀を受け継ぎ、フランスに渡るという夢を龍馬と分かち合った男、前田正名。もとは留学目的だったが、間もなく普仏戦争が勃発。彼は己の誇りのため、そして心を通わせたパリ市民のため、龍馬の刀を手に立ち上がる! 実話に基いた、歴史エンターテインメント小説。ダ・ヴィンチ編集部と東宝による「ダ・ヴィンチ文学賞A.S.(アナザーステージ)ゼロワングランプリ」の大賞受賞作ついに刊行。(Amazonの商品説明より)


・・・いい作品でした


読みながら、雪組の舞台『Samourai(サムライ)』を思い出して、脳内変換してはところどころでうるうる
一番“ああ、これはヤバい!”と思ったのは「日給2フランが欲しくて志願しただけだ」と言ってたチプリアニが致命傷を負って「俺さ、市民兵になってよかったよ・・・」と言って死んでいくシーン。
・・・たしかここだけは舞台を観た時も、本当に涙が出ちゃったのよね

マリーが「あなたは誰を護るの?」と聞いた時、「・・・傍らにいる、者を。」とマリーをチラっと見ながらすぐに目線を他へ移す正名の純情。
音月さんのはにかんだ感じがすっごくかわいかったのよね~

そして、フルーランス少尉の「近づいて来い・・・」は、もう涙が出るほど渋くて~漢で~~
緒月さんは豪快な龍馬も男気あふれる少尉もすごく似合っていたなぁ

それに・・・こうして本で読みなおしてみると、渡会って男臭くて豪放な自由人だけど、本能的に“侍”なんだな。思い出せば早霧さん、すごくカッコよかったよ


バラの花がバックに描かれているような少女マンガも題材としてはいいけれど、こんな騎士道や武士道や・・・男の世界を題材にするのも宝塚ならでは、なのねと思いました。


あ、そうそう、この本を読んで、マリーを日本人嫌いにさせた謎の男・サイトーは“斉藤健次郎”という青年だったことが判明しました(笑)



コメント
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