秋生のEtude

音楽も映画も舞台も大好き!トキメキと感動を求めて、思い立ったらGO!
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つかこうへいさん

2010年07月14日 23時56分50秒 | えとせとら
井上ひさしさんに続いて、つかこうへいさんも逝ってしまいました。

私が20代前半の頃、つかさんの舞台はすごく人気があって、新宿の紀伊国屋ホールに初めて行ったのは、つかさんの舞台『熱海殺人事件』だっとと思います。
客席から、突然立ち上がって舞台に登場する、犯人役の加藤健一、暑苦しいほど熱くなっていく部長刑事役の風間杜夫、新米刑事の平田満、婦人警官・・・(これだけ思い出せない)(今、思えばすっごい取り合わせだわね~
最初の舞台体験が、俳優座の『ハムレット』と“王道”だった私には、この手の舞台はものすごく衝撃的で、そのスピード感と展開に、ついて行くのが精一杯だったと記憶しています。途中に急に大きくなるBGMにもびっくり
でも、次に観た『蒲田行進曲』はとてもわかりやすく
大スターの銀四郎 = 風間杜夫、その銀ちゃんを慕う大部屋役者のヤス = 平田満、銀ちゃんの恋人でありながらヤスと結婚する元・女優の小夏 = 根岸季衣、の3人の関係がすごく複雑で濃厚で、なおかつ人間らしく・・・愛おしく、笑って観ながらも最後は泣いた舞台でした。
大好きな銀ちゃんから頼まれたから、とお腹に銀ちゃんの子がいる小夏を引き受けて結婚し・・・銀ちゃんのために、と大階段落ちを引き受けるヤス。
カッコいい銀ちゃんも好きだったけれど・・・ダサくてカッコ悪いヤスの小夏に対する愛情に泣いた舞台でした。

全部、覚えているわけじゃないけど・・・
ヤスが小夏に向かって、言うセリフに
「おまえのことを好きになればなるほど・・・切ないんだ」(?)というのがあって・・・
胸になんだか熱い感情がこみあげてきて、泣きたくなったのを覚えています。


こんな脚本を書く作家は・・・もう出てこないだろうな。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー合掌。







コメント (2)
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