秋生のEtude

音楽も映画も舞台も大好き!トキメキと感動を求めて、思い立ったらGO!
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2009 『レ・ミゼラブル』 10/18(日) ソワレ

2009年10月22日 00時49分55秒 | 『レ・ミゼラブル』
2年ぶりの『レ・ミゼラブル』。

『レ・ミゼラブル』 2009・10・18(土) 17:00開演 帝国劇場


バルジャン      山口祐一郎
ジャベール     岡幸二郎
コゼット     菊地美香
マリウス     藤岡正明
エポニーヌ     知念里奈
アンジョルラス     松原剛志
ファンティーヌ     シルビア・グラブ
テナルディエ      安崎求
マダムテナルディエ     森公美子
ガブローシュ      田川颯眞
リトルコゼット     飯田汐音
リトルエポニーヌ     吉川乃歌


いきなりですが・・・私は『レミゼ』が大好き。
だから・・・どうしても期待が大きくなってしまうのです
そういう視点が基準だとすれば・・・ちょっと辛口レポ?かも。
『レミゼ』のすべてを肯定したレポがご希望の方は、スルーしてください


♪ジャ、ジャーン、ジャ、ジャーン・・・
で始まるあの冒頭の音楽からいつもはテンションが急上昇、するはずが・・・

へっ・・・!?

なんで?なんか違う。
1階後部座席で聴いてるせい?
それとも、私の耳が遠くなったのかしら?
・・・塩田さんの指揮にしては・・・なんだか音が小さい?
いや、迫力が・・・

それでもせっかく楽しみにしていた大好きな舞台だから・・・と目を凝らし、耳を澄ませて集中。
が・・・最初の♪じごーくだー、から音程が??
後に続くそれぞれも・・・なんだかビミョウ
そして・・・

山口バル
全体的に、高音部はファルセット主体?優しいけれど、なぜか細いお声がいつもと違う感じでちょっと心配に。山口さん、疲れてるのかなぁ
セリフに近い低音の部分は(ちょっとオーバーすぎるけれど)まあまあなんだけど。
ビジュアルは、それでも市長姿が美しいし、ファンテの手を取る場面はやっぱり萌~っ
♪24653~は初めて聞きました。これって山口バルだけ?
対決シーンではあれ?椅子を壊していつも持ってるはずの棒が??
岡ジャべが警棒を捨て、素手で取っ組み合い(これって?アドリブ?)
リトコゼちゃんのお歌がとっても上手で、バルジャンとの♪ら~ら~ららららら~ら~ら~がすごくキレイでした。
リトコゼちゃんのくるくる廻しは12~13回?おおっ!まだまだイケるなぁ~
エポからマリウスの手紙を受け取り読んでしまう山口バル、なんかどんどん怒りモードに
そのせいか?バリケードでマリウスを確認した時は、“こいつが・・・”となんだか複雑な表情に見えました。
でも「彼を帰して」は本当に天昇しそうな優しさを感じました。
マリウスに過去を語るバルジャンの苦しそうな表情が切なかったです。マリウスにすべてを託して抱きしめるけれど、マリウスは抱き返せない・・・

シルビアファンテ
すごくよかった!!
いつもはあまりそう見えないのに、今回は最初からすごく儚げで、「夢破れて」は遠い目をして破れた恋を哀しむ姿にうるうる
娼婦に身を落として、バルジャンと出会った時も♪罪もないのに~から我が身を絞るようにして哀しむ姿に
病室で、コゼットの幻に語りかける場面もちょっとイっちゃってる感が哀れで・・・バルジャンに微笑みながら♪神が~遣わした~と歌う場面は、もう涙腺が~

美香ちゃんコゼット
2年前よりは少しお姉さんっぽく見えました(2年前は子供みたいに見えた
マリウスが柵越えして入ってきた時、あまりにも無防備に喜ぶ姿に“おいおい、若い娘さんがだめだよ~”とツッコんでしまいました。
そして、山口バルとの場面は、どうしても“岸さんとこうして練習したのね”と全く別視点で見てしまい

里奈ちゃんエポ
2年前は、はっきり言って“苦手エポ”でした・・・
でも、今回はすごく自然体で?(リキミがなく雑でもない)なんかすっごくかわいい感じ。ちょっと美奈子エポって、もしかしてこんな感じだった?と想像してしまった・・・
「オン・マイ・オウン」は、ちょっと自虐チックでそこがまた切なかったりして。
なんだかいじらしいエポでした。

藤岡マリウス
あの~エポに♪その髪好きだわ~と歌われる・・・にしてはな髪形なんですけどぉ~
以前は、カタブツマリウスという感じだったのに、あの髪形は・・・
アキバ系?・・・それとも、マイケル?
コゼットと出会いがしらに一目で惹かれあうビジュアルっていうのも、大事だと思うんだけど
お歌はさすがにうまいですね~美しいお声です。
バリケードでコゼットへの想いを歌う時は熱にうなされたようで、でも、アンジョの説得にすぐ我に返るところは、やっぱりカタブツ?
「カフェソング」がなんといっても聴き応えがありました。

松原アンジョ
アンジョ派の私としては、今回の『レミゼ』の一番の注目株!!
でも・・・登場の第一印象は
メイクが濃いっ!!あ、いや、気持は♪わかるけれど~
なんだけど~・・・
心配していた通り・・・やっぱりちょっと、まだ一般学生っぽく見えて・・・アンジョルラスのカリスマ性とか、リーダー&アニキっぽい部分が見えてこない(仕方ないか
お歌は、藤岡マリに負けないくらいいいお声をしています(満足
でもなぁ・・・私の中ではアンジョの“一声”って説得力がなくちゃいけないと思っているので、それが感じられないのはすっごく残念
一番ショックだったのは、「ワン・デイ・モア」のアンジョの♪嵐の~日~まで~
・・・本当に、本当に、本当にごめんなさい
ここってあの△行進のスタート場面なのに・・・迫力が・・・イマイチ・・・
う~ん、もうそうなると2幕のバリケードシーンも・・・
ただ歌声が美しいだけに、♪市民は来ない~がすごく悲しげで、なんだかいつもは壮絶に感じるアンジョの死が、妙に儚く哀しかった・・・
もう一度観る予定の松原アンジョ・・・短期集中進化(?)に期待してます。

安崎テナ&モリクミテナ夫人
安崎さん、またもや宿屋のおやじ(笑)でしたが、こっちはなんかあくどい感じ。
でも、やっぱり・・・いいお声過ぎる(褒めてます)
宿屋の歌シーンで盛り上がる安崎テナを見ながら、“ああ、この人昔はマリウスだったのよね”と思ったら、なぜか“泉見くんが将来、テナを演じたらこんな感じ?”とちょっと想像してしまった・・・
泉見テナ・・・なんか、すっごく似合っちゃいそうだと思うのは、私だけでしょうか・・・
モリクミさんは・・・あの胸の露出は・・・いいんでしょうか!?(ほとんどがモロに○○
コゼットいじめのシーンは怖い~くらい♪憎ったらし~いね~
「裏切りのワルツ」はテナと二人で山口バルを押え込み、椅子から立てないようにするテナ夫人、山口バルの上に乗っかってた!?(客席大ウケ?)
それにキレた山口バル、これ以上ないくらいに椅子をぶっ飛ばし、モリクミテナ夫人は、半分マジ涙声で「危ないじゃないのよぉ~っ!!」

岡さんジャベ
今回、一番、迫力と貫録を感じたのは、岡ジャベでした。
揺るがない経験と自信が感じられ、どの場面も安心して観れて、そしてその役に入り込んだ確かな演技力と歌声に、感動しました。
「Stars」で膝まずいて十字を切る岡ジャベに・・・なんだか感動してしまいました
バリケードでバルジャンに助けられるジャべの、屈辱に震えながらも堂々と去っていく背中にちょっと萌~ました


なんだか、こうして書いてみると、女性キャストは褒めて、男性キャストにはボロクソな感想ですが・・・これは2年前の超盛り上がった『レミゼ』基準だからかも・・・
もうひとつには、ABCカフェでも、バリケードの中でも、『レミゼ』はアンサンブルさんの盛り上がりがそのまま舞台を盛り上げる演目だと、実感しました。
・・・そういうわけで、アンサンブルさんの歌の中では静かに歌いあげる「共に飲もう」が一番しっくりきたかも。
オケのせいもあるけど、みんなどことなく優しげで・・・あんまり革命を起こす人たちじゃなかったような・・・(バリケード内が草食系化してる気が・・・
それでも、激しい攻撃に崩れていくバリケード陥落シーンと、後に続くなにもなかったような町の人たちの「犠牲者たち」がすっごく哀しかった
そして最後の「民衆の歌」を聴く頃には・・・やっぱり『レミゼ』って舞台はすごい!!・・・と感動して泣いてる私がいました・・・


カテコでは、山口バルと岡ジャベがガシッと抱き合っていて・・・“麗しコンビ”で観られてここも眼福でした。
何度目かのカテコでは、山口さんが高速お手振りをかなり長い間していて、隣に立った岡さんは、「まだ、やってる~」と言わんばかりの驚き&あきれ顔でした(笑)


コメント (11)
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