秋生のEtude

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『タン・ビエットの唄』 2/17 (日) マチネ

2008年02月23日 23時54分42秒 | 舞台
久々のTSミュージカルでした。

『タン・ビエットの唄』 2008.2.17(日) 13:00 東京芸術劇場
中ホール

フェイ    安寿ミラ  
ティエン    土居裕子
トアン    畠中洋   
ハイン   吉野圭吾
ビン     駒田一  
ミン    宮川洋 
ゴク    戸井勝海


タン・ビエット(さよなら)の唄を残し離ればなれになった姉妹
そして、ひとつの命を守りぬいた男たち・・・

20世紀のベトナムを舞台に繰り広げられる再会の喜びと哀しみ
ベトナム戦争という激動の時代を生き抜いた人々が歌い継ぐ

「果てしない苦しみの中 また会おうねという言葉は消えた・・・・・」(チラシより)

白い蓮の精?のダンスからはじまり、平和だった村が戦争によって変わっていく・・・舞台の上は、すでにベトナムです。
けっして乱雑にならない美しい踊りの中でも、その戦禍の激しさが伝わってきて、奪われた幸せ、引き裂かれた家族の哀しみ、苦しみがじわじわと押し寄せてきます。

20年後のベトナムに帰ってくるフェイ。
姉のティエンを探す彼女は、トアンに再会。
幼い日に姉妹を助けてくれた、5人の男たち。トアンはフェイに多くを語りたがらない・・・

怪しい店を仕切る、変わり果てたミン。

ビンの父親の記憶の中で知る、在りし日のビン。

俗世を捨て僧侶となったゴク。

そして、悪に手を染めやさぐれたハイン。


それぞれが、過去に苦しみ、忘れようとバランスを保って生きている。
それがフェイの出現で、苦しんだ過去を思い出し、話をつないでいきます。
5人の中で語られるティエン。

運命を受け入れ、それでも希望を捨てずに生きていこうとする強い信念のティエン。その純真で澄んだ心は、そのままティエンの唄声となって・・・

タン・ビエット
また会う日のために
寂しさを心に刻み 再び巡り会うため さよなら
愛するあなたに逢える きっと逢える


・・・このティエンの歌声が聴こえてくる度に、自然と涙がこぼれました。
まるで天使のような声。・・・“天から授かった声”です。
そして、5人の男たちが少しづつ歌っていく

もしも自由を手にしたなら・・・

心の底に響きました。
それぞれの思いが本当に歌にこめられていて切なくて。


純な気持ちを持ったそれぞれの5人がよかったのですが、
2幕のラストに続く、ハインとトアンの言い争い(歌合戦?)
すごく印象に残りました。
・・・吉野さんの白熱の演技、あの目線・・・惹きこまれてしまいました。




千秋楽、ということで15人の出演者からそれぞれに短い挨拶があって、
それを聞いていたらまた泣いてしまった・・・
♪タン・ビエット~また会う日のために~
美しい歌声が胸の中に深く深く浸み込んで・・・忘れられない舞台になりました。



コメント
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