秋生のEtude

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『ミザリー』 10/6 (土) ソワレ

2007年10月08日 10時02分33秒 | 舞台
はっきり言って、私はホラーとかミステリーとかの“極度に怖いもの”は苦手です。
ましてや・・・血だらけとか、ぐぢゃぐぢゃとか、そういうのもダメです。
だから、たぶん本当は素通りするはずでした。
でも、演じるのがこの2人、と聞いてどうしても観たくなって・・・


『ミザリー』 2007・10・6(土) 18:30 新宿シアターアプル


  アニー  渡辺えり(えり子改め)  
  ポール  小日向文世


二人とも、私が若かりし頃、通っていた舞台で(アングラ&小劇場系)よく観ていた役者さんです。(今ではTVでも大活躍ですが
・・・すっごくいい人にもなれるし、すっごく怖い悪い人にもなれる人たち。

ストーリーはこちら

渡辺アニー
・・・想像していたより怖くなかったです。
むしろ、想いの深さが・・・ある意味、可愛らしいくらい。乙女です。
時には母のように、恋人のようにポールを見ている感じ。
で、・・・突然にキレた時のアニーは・・・
というか考えがふつうありえないよなぁ~という虐待へ進んでいくのが怖い・・・。(あの、バケツの水とかも
直接の暴力より、間接的にポールに苦痛を与える手段が・・・エグいのよ。
・・・なんだか、現実にもいそうな人なんです。そこが一番怖いかも。
・・・でも、どちらかといえば、かわいいというイメージの方が強かったかな。


小日向ポール

飄々としてます。
アニーの本性を知ってから、務めて冷静にアニーを刺激せぬように、とアニーに同調しているように見せようとするポール。
でも、実は作家としてのプライドやアイデンティティを傷つけられ、どこかで復讐のチャンスを狙ってる。(動けない分、勝ち目はないんだけど)
小日向さんのキャラなのか、笑いの小ネタも随所に散らばっていて、くすっと笑ってしまう部分も多々あり。
・・・アニーの希望に添って書き上げた「ミザリー」の原稿をニコニコしながら焼き捨てる場面は、ある意味、私的にはアニー以上に怖かったかも。
(そのあと、アニーがどんな復讐をするのかと想像しちゃったら、余計に


ラスト。
彼は、結果的には「帰ってきたミザリー」を書き上げ、またも世間の注目の的に。
カーテンの後ろで看護婦姿のアニー(?)が微笑んでいる構図は・・・結構、いや、かなりぞっとした・・・


たぶん映画より全然怖くないと思います。
私はたまたま良席(なんと、前から2列目!)で観たので、二人の表情が細部にわたって見えてよかったのですが、後方席の方はどうだったんでしょう?(“ハコ”がちょっと大きすぎ?)
途中、暗転する部分がかなりあり、緊張感が持続しないのが、いいような悪いような・・・
あ、始まりと終わりに音楽のボリュームがぐわっと上がり、フェードアップするあの感じ・・・昔観た芝居を思い出してなんだか懐かしかった・・・





コメント (4)
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