秋生のEtude

音楽も映画も舞台も大好き!トキメキと感動を求めて、思い立ったらGO!
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『AKURO』 10/21(土)

2006年10月22日 23時34分39秒 | 舞台
サンシャインは・・・遠かった。
歩いても、歩いても・・・着かないよ~(涙)
(早めに池袋駅に着いててよかった・・・)
劇場に入ったら、むせ返るようなお花の匂いでいっぱい。う~目が、鼻が、ううっ~(そうです、私は花粉症
でもって、サンシャイン劇場はたぶんン?十年ぶり?
あれれ?サンシャイン劇場って、こんなに狭かった?座ったときお隣の方との密着度が高かったような・・・(もしかして自分が○っただけ?
・・・ネタバレします。読みたくない方はココまでにしておいてください。


『AKURO』 2006.10.21(土)18:00 サンシャイン劇場

安倍高麿          坂元健児
謎の若者(アテルイ)    吉野圭吾
イサシコ(赤毛)      駒田 一
坂上田村麻呂(田村丸)   今 拓哉
オタケ           平澤 智
小者の源太         西村直人
ヒトカ           藤本隆宏
ヤイラ           川本昭彦
キクリ           福永吉洋
アラカオ          平野 瓦
クスコ           武智健二
鹿の精霊          藤森真貴
アケシ(鈴鹿御前)     彩輝なお


大和朝廷が平安京へ遷都、陸奥(みちのく)の胆沢(いさわ)城に蝦夷たちの監督のため、赴任してきた安倍高麿。
尊敬する大将軍・坂上田村麻呂より蝦夷の隠れ里「鉄の谷」探索の極秘指令を受けるが・・・
ある日、謎の若者に導かれ、その隠れ里へと連れて行かれる高麿。
そこで目にした蝦夷の真実に高麿は・・・

パンフを見る時間もなくすぐに幕が開いたもので、役も話もよくわからないまま、まったくの予備知識なしで観ました。ゆえに、舞台を観ながらわかったことがほとんどです。
まず、幕が開くと舞台の上は男、男、男・・・男がいっぱいだあ~♪(マクヒース化?)男くさいです。なんだか硬派な男子校のイメージです。
お歌も野太く重いです。
舞台が狭く感じられて、総勢33人で踊られるとぶつかるんじゃないかと、ハラハラ。

サカケン(高麿)・・・って主役だったのね。
う~~ん、お衣装がひとりだけ都風なのでわかりますが・・・あいかわらずちょっと埋もれてます(笑)でも、誠実そうで、まっすぐで、純粋。
ところどころのちょっとしたギャグは、和みましたが背負っている役の重さから考えると、軽すぎてちょいマイナスだったような・・・(あれれ?これって『Our House』のエモだよね?)
そして、やっぱりお歌が上手いです。いいお声です。やさしくて力強くて、そう、この声を聴いていると曇った心が晴れ晴れと青空に変わっていくよう。
今さん(田村麻呂)・・・最初はいい人だったのに、様々な立場の重圧からなんだかすごく悪い奴に。見た目はお美しいのに、嫌味~な低~い歌声はまんま『レミゼ』のジャベールその人でした
駒田さん(イサシコ)最初、赤毛として、3人のニギ蝦夷の中にいることもわからず、第一声を聴いた時、そのハスキーなお声がいいなあ、と思ったらそれが駒田さんでした
説得力がありますね。もちろん存在感も。
吉野さん(謎の若者)・・・期待していた!?“赤○ン”姿は・・・なかったです(そこから確認するか、おい
ダンスがきれいですね~見栄えがします。お歌は・・・うんうん、吉野さんだわ。
どこかしらヘル様風な歌い方もあり。でも、吉野さんの一生懸命な感じが好きです。
謎の若者って・・・そういうことね。う~ん、実体のない美という感じでしょうか。それにしては色っぽいなあ・・・
2幕からは、あんまり観られなくて残念。というか、もっと観たかった・・・(邪な考え?)
彩輝さん(アケシ)・・・セリフのないダンスのみの鹿の精霊(藤森さん)を除けば紅一点です。
う~ん、独特のお声、あんまり女っぽくないような・・・元宝塚の方?でも、この舞台ではいい感じでした。サカケンと並ぶとこちらの方が背が高い?
二人が歌いだすと、イントロの感じがなんとなく似ていて、なぜかディズニーアニメの『アラジン』の「ホール・ニュー・ワールド」を聴いてる気分。サカケンの声ってやっぱりラブソングが似合うわ・・・
が・・・サカケンが「私の子どもを産んでくれ!」と言い出した時はどうしようかと(汗)(うわあ~~これって教授?or弥勒さま?)
二人の間に子が出来れば、それが大和と蝦夷の“架け橋”になるっていう理論はわかりますが・・・だからって


大和の国の繁栄のために侵略され、弾圧され、その存在を抹殺される蝦夷たち。
歴史の中で、常に勝者は善、とは限りません。
理不尽なこの策略を、都の中枢に直に訴えて、お互いの平和と共存をと願う高麿。その高麿を都へ行かせるために戦う蝦夷たち。
抵抗むなしく次々と殺されていく蝦夷たち・・・涙があふれました。
どうにもできない歴史を悲しく思いました。
「上に立つ者が道を誤れば・・・」昔も今も変わらない支配と戦争の理論。
それでも「疑いの心で物を見れば真実は見えない」・・・人を信じるしか、平和へつながる道はないのですよね。

内容の濃密な舞台でした。
考えさせられる舞台でした。
そして、心に残る舞台でした。
DVDも予約受け付けてました(・・・迷ったけど、見送り

TSミュージカル、はじめてでした。でも、なんだかダンスの感じとか懐かしいような・・・と思っていたら、パンフレットで企画・演出・振付の謝珠栄さんのプロフィール見て納得。
そうか・・・大昔に観た『東京キッドブラザース』のイメージだったんだ・・・

コメント (22)
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