私家版 宮城の野鳥フィールドノート since 1976

アカアシシギ幼羽4羽。キアシとアオアシもいたが、そろわず恒例の信号写真にならなかった。

2022年2月20日(日)~3月21日(月)大沼

2022年03月21日 | 大沼・赤沼

■2022年2月20日(日)~24日(木)26日(土)3月6日(日)12日(土)13日(日)21日(月)【天気】晴れ曇り【機材】EOSR5+RF100-500・EF500Ⅱ
【場所】大沼、周辺田圃
【種名】オオヒシクイ、ヒシクイ、マガン、シジュウカラガン、コハクチョウ、アメリカコハクチョウハイブリッド、オオハクチョウ、アカツクシガモ♀、ヒドリガモ、マガモ、カルガモ、ハシビロガモ、オナガガモ、トモエガモ、コガモ、ミコアイサ、カイツブリ、カンムリカイツブリ、カワウ、アオサギ、ダイサギ、コサギ、オオバン、コチドリ、ミサゴ、トビ、ノスリ、カワセミ、モズ、ミヤマガラス、ハシボソガラス、ハシブトガラス、ムクドリ、ツグミ、スズメ、ハクセキレイ、カワラヒワ、ホオジロ、オオジュリン(16科39種・亜種・交雑種)
【メモ】蒲生から復興道路で鳥の海に向かう途中、偶然にもアカツクシガモがいることを教えていただき、20分ほど観察して動画と写真を撮影し、鳥の海に向かった。帰りにまたアカツクシガモを見るために戻ると、同じ場所でハクチョウの群れと一緒に採餌していた。福島県で観察された個体が宮城県にやってきたのはほぼ間違いがなく、とてもめでたいことだった。大沼周辺田んぼで発見されたのは、18日(金)という話だったが、その後、自分の観察では3月21日が終認だったが、3月25日(金)にもいたようで、その後の情報はない。珍鳥なので、宮城県の隣県だけでなく関東の方からも見に来ていた方々がいたようだ。何といっても、観察しやすい、田んぼで採餌と休眠、沼へ飛んで羽繕い、水飲み、また、田んぼに来て同じことをし、塒は沼、というように1日の行動パターンが決まっていため、観察・撮影したい目的に合わせて人が移動する、待ち構えるということができる鳥で、しかも1か月以上いたことになる。コハクチョウの群れがだんだん少なくなり、最後の方はたんぼに1羽でぽっつりという姿も見られた。
 これまで、ツクシガモは大沼や蒲生、鳥の海で観察したことがあったが、アカツクシガモとなると初めてだった。ツクシガモはもっぱら水に浮いているという感じだったが、アカツクシガモはコハクチョウと行動を共にしているようなそうでもないような、まあ、一言でいえば「寄らば大樹の陰」の行動を取っていた。時々、カラスが、アカツクシガモを威嚇していたが、写真のようにミヤマガラスの幼羽がしつこくアカツクシガモにじゃれるように威嚇していた時は、ついに周りにいたコハクチョウがちょろちょろしているミヤマガラス幼鳥に怒って、何と垂直に飛びあがり、そのまま水平に飛んで、ミヤマガラスを威嚇した。これにはミヤマガラスも驚いて逃げ、アカツクシガモはコハクチョウの下に潜るという行動を取っていた。動画を見ると、それぞれの関係する鳥がどのように行動しているのかわかって面白い。また、時々、コハクチョウに邪険にされたりするが、よく見ると、コハクチョウが餌を食べようとする前にしゃしゃり出て、餌を食べたりと、けっこうずうずうしい面も見せていた。
 コハクチョウの群れが少しずついなくなって、最後の2羽になったときも一緒にいたり、また、どういうわけが1羽だけで一緒にいなかったりということもあった。珍鳥でここまで、フレンドリーで愛嬌があり、また、何となく哀愁が漂う鳥も珍しかった。見に行っていなかった分も含めると、計14回も見に行ってしまった。ありがとう!

【動画】
 
アカツクシガモを威嚇するミヤマガラス幼鳥

【写真】
<2月20日(日)>
  
コハクチョウとアカツクシガモの関係がわかるような。
<2月21日(月)>
  
採餌するアカツクシガモ/ハシブトガラスにやや緊張
<2月22日(火)>
  
シジュウカラガンが田んぼで採餌
  
アメリカコハクチョウハイブリッド/マガン/ヒシクイ・オオヒシクイと。
<2月23日(水)>
  
なぜか一人ぼっちだったヒシクイ/カワウ生殖羽/コハクチョウとアカツクシガモ
  
コハクチョウと採餌するアカツクシガモ
  
アカツクシガモ♀/ミサゴがダイビングしたところにカワウ、もしくはカワウを魚と誤認、もしくはカワウの魚を横取り
<2月21日(月)>
  
コハクチョウとアカツクシガモが採餌しているところにミヤマガラスと幼鳥がやってきて、幼鳥がアカツクシガモにちょっかいをかけていた。あまりのしつこさに怒ったコハクチョウが垂直離陸してカラスを威嚇。アカツクシガモはハクチョウの下に、ミヤマガラス幼鳥は逃げ出した。
  
時々、コハクチョウの進路を妨害して餌を食べているけれど、お友達だちだね!という感じ。
<2月26日(土)>
  
田圃から沼へ。それからやたら速く泳いで、カワウがいつも休んでいる岸辺に。そこなら写真を撮るのは簡単。
  
ということで、やっと翼のパターンが撮影できた。次列風切の緑は光線の具合で暗色に見える。
<3月6日(日)>
 
最初に見つかった田んぼ周辺で採餌。そこから沼へ。
  
最初見た時もこんな感じで風に流されてこちらに寄ってきたのだが、その時はAF方式を間違えてピンボケだったが、今回は満を持して(笑い)、ピントを合わせた。
  
沼に降りてコハクチョウと同じようなことをやっていた。
<3月12日(土)>
  
採餌するコハクチョウとアカツクシガモ/伸び
<3月13日(日)>

コハクチョウ/休息する
<3月21日(月)>

個人的には最後に見た日。翌日はいなかったが、金曜日にはまだいたということ。緑がまばらだった麦畑も緑が濃くなった。


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