2022年11月10日(木)11日(金)12日(土)佐渡トキ

2022年11月16日 | 県外・国外・その他

■2022年11月10日(木)11日(金)12日(土)【天気】晴れ【機材】EOSR5+RF100-500mm、EOSR5+RF16mmSTM
【場所】佐渡市内
【種名】ヒドリガモ、マガモ、カルガモ、オナガガモ、キンクロハジロ、キジバト、カワウ、ウミウ、アオサギ、ダイサギ、コサギ、トキ、オオバン、タシギ1、ウミネコ、オオセグロカモメ、トビ、ノスリ、モズ、ハシボソガラス、ハシブトガラス、ヒバリ、ムクドリ、ジョウビタキ、イソヒヨドリ、スズメ、ハクセキレイ、オオジュリン(17科28種)
【メモ】トキを見に佐渡に2泊3日で行ってきた。自宅を7時30分に出発して、11時過ぎに到着、ジェットフォイルに乗って14時過ぎに佐渡両津港に着いた。沈む夕日と加茂湖を部屋から見渡せるホテルに宿を取り、まずはホテル裏に広がる田んぼを一周し、それから、トキの森、トキ交流センターと周辺田圃を巡った。トキは別に探さなくても、普通に道路沿いの田んぼや湿地にいた。塒があるというところで16時20分まで待っていたが、トキは1羽も来なかったので、諦めてホテルに帰る途中、ちょうど16時30分に最初3羽が飛び過ぎ、それから次々に飛んできた。計18羽。降りた先は、けっこうホテルに近いところで、細道をトキが降りた山の方に行ってみたが、ほぼ暗くなって姿は見えず、しかも、Uターンできるところがなく、10分以上ゆっくり田んぼに落ちないようバックして本通りに出た。2日目は、ホテルから出て数分走ったところに9羽のトキがいて採餌していた。別に探さずとも、走っていれば、時々現れるという感じだ。最初に国仲平野のトキロードを走って、佐渡金山と北沢浮遊選鉱場跡に行き、そこから戻って長谷寺、紅葉山公園を経由して、多田港に至り、松ケ崎を目指した。松ヶ崎から海岸沿いに走り、両津港に11時過ぎに到着、昼食後、ジェットフォイルが確かに浮いているところを撮影して、もう一度、トキ交流センターに行き、さらにトキのテラスの展望台に上って、その日は終了となった。3日目は、トキ交流センター、トキの森、トキロードまで行き、そこから戻り、両津港に着いた。500羽あまりいるとはネットに記載されてあったが、最初は、本当に見られるか不安だったが、普通に田んぼにいるので、安心した。3日間で延べ40羽近く見ることができた。本当に美しい鳥だった。宮城県に1羽来たときは見に行く前にいなくなってしまい、残念だったが、今回、本場の佐渡で十分に見ることができてよかった。
【写真】
  
ホテル裏に広がる田んぼ/国仲平野/トキのテラスからの絶景
  
最初に見つけた2個体/トキ交流センター近く
  
2日目、ホテル近くの加茂湖に面した田んぼのトキ9羽
  
観光バスが止まるとすぐ逃げて行ってしまった。
  
トキロードから5分ほど走った国仲平野の真ん中に1羽だけいたトキ。人慣れしているのか、自分の方にどんどん歩いてきた。そこに、またしても観光バス。
  
真野湾の漁港のカモ類/水津漁港のカモメ類/ウミウの群れ
  
松ヶ崎灯台/ジェットフォイル/7羽の群れ
  
この7羽のトキもスマホ片手に田んぼに入ってきた観光客に飛ばされた(怒)。
  
別な田んぼの1羽/松の木にトキが止まっていた。
  
かなり高い松/3日目国仲平野のノスリとタシギ
  
民家近くの田んぼに2羽いた。
  
一羽はしきりに羽繕い、もう一羽は土手を降りて水路に餌を取りに行った。
 
2羽がいた風景/加茂湖のサギとカモ
<余談>
今回の旅にはもう一つ、72歳で佐渡に配流された世阿弥ゆかりのコースをめぐるという目的があった。世阿弥は松ヶ崎に上陸一泊し、翌日、笠取峠を越えて長谷寺経由で万福寺(跡)に滞在。のちに正法寺に移されたのだが、ちょうどその逆コースを走った。世阿弥『金島書』にある紅葉山は、本当に美しく、鳴子峡の紅葉、二口峡谷の磐司岩の紅葉を思わせる絶景だった。

その 夜 は、 大田 の う ら に とどまり、 あま の い ほり の、 いそ まくら し て、 あ くれ ば、 山路 を わけ のぼり て、 か さかり と 云 た う げに つき て、 こま を やすめ たり。 ここ は、 みやこ にて も きき し 名 どころ なれ ば、 山 は いかで か 紅葉 し ぬ らん と、 夏山 かへでの わく ら ば までも、 心 ある さま に お も ひそめ て き。 その ま ゝ 山路 を おり くだれ ば、 はせ と 申 て、 くわ ん おん のれ いち わたら せ 給。 こき やう にて も、 き ゝ し 名 仏 にて わたら せ 給 へ ば、 ねん ごろ に らいはい し て、 その 夜 は ざうたのこほり、 しん ほ と 云 ところ に つき ぬ。 国 の かみ の だ いく わん、 うけとり て、 まんぷく 寺 と 申せ うい ん に し ゆく せ させ たり。

世阿弥; 能勢朝次. 夢跡一紙・金島書(現代語訳・語釈付) (pp.60-61). Yamatouta e books. Kindle 版. より抜粋。


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