私家版 宮城の野鳥フィールドノート since 1976

掲載していなかった記録をアップし始めました。あっという間に1年が経ってしまうので。今シーズンの鳥の海の記録も。

青葉山ニホンリス観察図鑑

2009年04月15日 | 観察図鑑
■2009年3月~4月  
【場所】青葉山
【種名】ニホンリス
【メモ】3月初旬から4月初旬は広瀬川と青葉山公園をメインに探鳥した。早朝の公園にはマヒワやシロハラ,キ・ヒレンジャク,オシドリなどが観察できたが,毎回元気に公園を走り回っていたのは2匹のニホンリスだ。1匹は毛色がややゴールド,片方は毛色がややシルバー。2匹並んだところは見ていないが,近くで落ち葉の中に頭を突っ込んでガサゴソ餌を探しているのは1度だけ見た。何しろ彼らは,地面に潜ったり,空を自由に飛んだりはできないが,上とか下,斜め上とか斜め下,左,右,高いとか低いとかという制限がない。また,止まって木の実を食べているときはとても「リス」らしく見えるし,樹上を走ればイタチのように見え,近くで振り向くとコアラのようにも見え,緊張して立ったまま手を胸のところにおいて縮めている姿は地リスのプレーリードッグだ。またアオゲラとヤマゲラの関係のようにニホンリスが固有種で,エゾリスはユーラシアに広く分布するキタリスの亜種。苫小牧の演習林に行くと,より野性的な風貌のエゾリスをよく見かける。フロリダのJ.M.ケラー教授の家に居候したときには家の周りの木に何リスかわからないが(http://www.mni.ne.jp/~aiseisin/florida/),エゾリスよりはニホンリスに似たリスがいた。
【写真】ほぼ肉眼で見たとおりかそれよりやや大きい感じで,トリミングせず,そのままサイズを縮小し掲載した。
  
■地面を探して木の実を食べている/大木の枝で木の実を食べる
  
■うっかり食べていた実を落としてしまって下を見ていたが,気を取り直して移動した。
  
■見上げるほど高い木の枝を縦横に走り回る/コアラに見えないこともない
  
■毛色がゴールドとシルバーっぽい2個体
  
■シルバーチャッピー。緊張ポーズ。
  
■ゴールドチャッピー。とにかく上下は関係がない。シロハラを襲おうとしているわけでは全くない。たまたま前にシロハラがいただけである。
  
■耳に鳥でいえば飾り羽根のような毛が伸びている。
  
■下に木の実がないか探している。しばらく目の前で固まっていた。
  
■3月から4月にかけて樹木の葉がしだいに膨らみ始め,サクラも咲き始めた。12回ほど行ったが,公園を3回は同じコースを回るので36周したことになる。


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