私家版 宮城の野鳥フィールドノート since 1976

10月31日午後、まだ3羽しか見つけられなかったが、遠くばかり探していたら、かわいい顔で下にいるではないか。

2007年4月~2008年12月大郷町の鳥類観察記録

2009年01月02日 | 観察図鑑
■2007年4月~2008年12月
【場所】黒川郡大郷町粕川土手崎・三十丁地区,大松沢地区,他
【種名】カイツブリ,カワウ,ゴイサギ,ササゴイ,アマサギ,ダイサギ,チュウサギ,コサギ,アオサギ,マガン,オオハクチョウ,コハクチョウ,マガモ,カルガモ,オナガガモ,ホシハジロ,キンクロハジロ,ミコアイサ,ミサゴ,トビ,オオタカ,ハイタカ,ノスリ,ハヤブサ,チョウゲンボウ,キジ,オオバン,コチドリ,アオアシシギ,クサシギ,タカブシギ,タシギ,アカエリヒレアシシギ,ユリカモメ,ウミネコ,キジバト,カッコウ,ホトトギス,ハリオアマツバメ,アマツバメ,カワセミ,コゲラ,ヒバリ,ツバメ,イワツバメ,キセキレイ,ハクセキレイ,セグロセキレイ,タヒバリ,サンショウクイ,ヒヨドリ,モズ,ジョウビタキ,ノビタキ,ツグミ,ウグイス,コヨシキリ,オオヨシキリ,メボソムシクイ,センダイムシクイ,セッカ,キビタキ,オオルリ,エナガ,ヤマガラ,シジュウカラ,メジロ,ホオアカ,カシラダカ,アオジ,オオジュリン,カワラヒワ,ウソ,イカル,スズメ,ムクドリ,カケス,オナガ,コクマルガラス(白色型,黒色型),ミヤマガラス,ハシボソガラス,ハシブトガラス(33科82種)
【備考】大郷町に勤務してからもうすぐ2年になろうとしている。この間観察した鳥種について簡単にまとめておく。大郷町内,特に吉田川の北側に広がる土手崎・三十丁地区,大松沢地区の田園地帯は,冬季ハクチョウ類が1000羽以上越冬し,大松沢地区の人工池はハクチョウ類やカモ類の塒となっている。10月の渡来当初は,オオハクチョウとコハクチョウでは,割合は半々くらいだが,11月後半あたりからオオハクチョウが多くなり,コハクチョウは南下するのか少なくなる。ノスリ,チョウゲンボウは吉田川とその周辺田圃に大和町から大郷町にかけて多く見られる。吉田川沿いの鶴巣交差点付近でいつもチョウゲンボウ♀とノスリ♀が1羽ずついて,通勤の往路と復路でたいてい出会える。雪の中,あるいは雨の中しょぼくれて電線や速度標識に止まっていたり,吉田川沿いに車と並行して飛んだり,田圃へ狩りに行く姿をよく見る。新幹線の高架橋辺りにもこの辺を縄張りにしているノスリの♀がいる。ノスリの♂は鶴巣SA付近から4号線の間の田圃で2個体をよく見かける。粕川地区ではオオタカやハイタカを何度か見たことがある。10月下旬にはミヤマガラスの群れ約300羽あまりが渡来し,鶉崎周辺を塒とし,主に粕川大橋から石原地区にかけての田圃で採餌しているのをよく見かける。昨年11月にはコクマルガラスの白と黒1羽ずつを観察した。秋の渡りのシーズンには,この勤務地でもセンダイムシクイやメボソムシクイが建物のガラスにぶつかって落鳥した個体を10数羽見た。アカエリヒレアシシギの群れについてはブログの記事を参照してほしい。冬季の田圃の積雪は一山越えた北・北東部の小牛田,涌谷,南郷,田尻,南方,河北,河南の方が少ないようだ。マガンやヒシクイを見ることは2シーズンでマガン1羽だけであった。もっとしっかり見れば,たいていの鳥はいるのだろうが,望遠レンズをもって車で回るのは年に2,3回くらいで,あとは勤務がてら地区巡回等で観察することができた鳥種なので,これくらいがいいところだろう。
【写真】11月から12月にかけて撮影したノスリ♀成鳥
  
  
  


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2008年10月12(日)13(月)20(月)伊豆沼・内沼

2009年01月02日 | 伊豆沼・内沼
■2008/10/12(日)14:00-15:30【天気】晴れ,10/13(月)5:45-14:40【天気】晴れ,10/20(月)11:00-15:00【天気】晴れ
【場所】伊豆沼,内沼,2工区,3工区,周辺田圃
【種名】カイツブリ,カワウ,ダイサギ,コサギ,アオサギ,シジュウカラガン1,マガン,カリガネ成鳥1,亜種ヒシクイ6,亜種オオヒシクイ1,ハクガン成鳥2,オオハクチョウ,コハクチョウ,マガモ,カルガモ,コガモ,オナガガモ,ミサゴ,トビ,ノスリ,ハヤブサ,チョウゲンボウ,キジ,ケリ,オオバン,キジバト,ヒバリ,ハクセキレイ,タヒバリ,ヒヨドリ,モズ,ジョウビタキ,ホオジロ,オオジュリン,カワラヒワ,ベニマシコ,シメ,ムクドリ,スズメ,ハシブトガラス,ハシボソガラス(20科41種)
【備考】12日は石巻のあと伊豆沼に行った。今シーズン初めての伊豆沼で田圃にケリが1羽いるのを見て,望遠レンズの鏡胴のへこみを気にしつつ,3工区へ行った。翌13日は朝の飛び出しから伊豆沼にいて久しぶりにゆっくりガンを見ていた。飛び出しを見た後,内沼に行ってみるとSさんがいて,ここはなかなかいい写真が撮れるよと教えてもらったが,確かに映画「WATARIDORI」にでも出てきそうないい雰囲気だった。さすがはSさんである。いったん実家に帰って,巨峰をハウスで収穫していると,Sさんから連絡があって獅子鼻西の田圃にハクガンがいるとの情報だった。急いで,蕪栗沼経由で伊豆沼に戻る途中,まだいますかと電話したら,まだいるよとのことだった。ところが,内沼にさしかかったところ獅子鼻西方面から,マガンとハクガン1羽が車の正面方向に飛んできた。急いで車から降りて撮影したが,正面は間に合わず,後ろ姿になってしまった。このハクガンは3工区に降りようとしていたので,電話をしたら,まだ田圃にハクガンがいるという。ということは今シーズン2羽目に間違いないとあとでSさんがどこぞへ連絡していたようだ。獅子鼻西の田圃に行ってみるとSさんとその先に確かにハクガンがいた。ということはやはり2羽だったということになる。その後3工区でハクガンを遠くから見ていると,Iさんもやってきた。午前中はこの2地点を往復してハクガンを見ていた。昼食後,獅子鼻に行ってみると,Iさんがいて,ハクガン,カリガネ,シジュウカラガンがいるという。カリガネとシジュウカラガンはなかなか見つからなくて,位置を教えてもらった。どちらが言い出したのか忘れたが「シジュウカラガンとカリガネ,くっつかないかな」とか言っていると,本当にカリガネがシジュウカラガンの方にやってきた。昔,広瀬川で,ヤマセミとカワセミがスコープの同じ視野に入ったのと同じようなものだ。さすがにハクガンの方はちょっと離れたところに浮かんでいるので来なかったが。今日はここまで,仕事があるので伊豆沼を後にした。翌週20日は振替休日でハクガンを撮影に来たが,あまりのガンの多さに他の珍ガンを探す気力はなくて,ハクガンの1羽を見つけてこの日はそうそうに帰仙した。
【写真】
  
■伊豆沼獅子鼻の飛び出し/内沼のマガンの群れ
  
■今期2羽目のハクガン成鳥/獅子鼻西田圃にいた1羽目のハクガン/3工区に降りたの2羽目のハクガン
  
■獅子鼻のハクガン,シジュウカラガン,カリガネ
  
■シジュウカラガンに接近したカリガネ/亜種ヒシクイ成鳥/ハヤブサ成鳥
  
■2つのマガンの家族の争い/マガン成鳥と嘴基部に成鳥の白い羽毛が生えてきた若鳥
  
■3工区と道路を挟んだ南側たんぼで採餌していたハクガン(1羽目か2羽目かは不明),獅子鼻のマガンの大群。この時期は午後からこんな風景が見られる。


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