脳機能からみた認知症

エイジングライフ研究所が蓄積してきた、脳機能という物差しからアルツハイマー型認知症を理解し、予防する!

初春を探しに

2023年01月06日 | 私の右脳ライフ
あれよあれよというまに、松の内も過ぎてしまいそう…
私の周りの初春を見つけましたよ。
長男が池坊を修行中ですが、今年のお正月の花です。
「生花五ヶ条 三船生方の事・泊船(とまりぶね)木瓜一種生」と添え書きが。
全然、知りません(笑)
しかしながら私には強い味方がいますから、さっそく検索してみました。
池坊のHPを見て、歴史を学んだりしながら「三船生方(さんせんいけかた)」にたどり着きました。大漁を目指して勢いよく船出をしようとする「出船(デフネ)」大漁を果たして帰港してくる「入船(イリフネ)」とあって「泊船(トマリブネ)」は 翌朝の出船の希望を抱いて、船待ちする姿 を生けるのだそうです。どこか静謐、どこか希望を込めてという風情を表現するのでしょうか。この写真を眺めながら、床の間に飾ってお正月を迎えるような気持にさせてもらいました。
二階のベランダからの初日の出。

伊豆大島に雲がかかっていて、お日様が顔を出すまでにはしばらく時間がかかりました。

初詣にはいかなかったのですが、青空の下、散歩はしました。

伝統的な門松を見ることも少なくなりました。見つけると威儀を正して「拝見します」という気分になります。こんなカジュアルな正月飾りも。

青空に映える平和なお正月に感謝です。重岡先生の作品がお庭に設置されていました。

このお庭には、1月だというのに紫色の多くの花をつけた灌木状の植物がありました。ハナナスかと思ってみていたのですが、念のために検索したら紫宝花というおしゃれな名前がついていました。

その足元のイソギク。海岸ではこんなにのびのびと咲いてはいません。なんというか油絵のようですね。

おしゃれなお店の、おしゃれなミニギャラリー。

たびたび訪れる、りんがふらんか城ケ崎文化資料館のお正月イベントにも参加させていただきました。入口のヤギのヤタロウにえさをやってる人を発見。のどかなお正月ですね。

お正月のイベントは、お花の活けこみのパフォーマンスでした。30分足らずでこの大作を完成されました。

後でお聞きしたら「周到に計算するというよりは、花材を見てひらめいて生けている方が多いかなあ」というお答えでした。たしかに見せていただいているときにそのような印象を持ちました。一瞬にその花材の役割を判断する、素早い臨機応変な生け方もそれまで積み上げてきた前頭葉機能が働いた結果です。つまり何の素養もないとなかなかできるものではないということです。(途方もない才能がある人は別です)
最初に見た「泊り船」は花一つ、一枝もすべて一つの表現に向かって厳しく計算しつくしたという印象が強いのですが、確かにこのいわば求道的な生け方も一つの表現方法。
生け花でも、その状況で全く違う生け方を前頭葉が選ぶのだと感心しました。

実は龍笛の演奏をしてくださって、その音色が館内に力強く響き渡り、お正月気分というか厳かな中でのパフォーマンスでした。
子どもたちが幼かった頃に、能管を趣味にしている親戚が来て、子どもたちに披露してくれました。その時、何も言わないのに正座して聞き始め、終わったときに深くお辞儀をしたのです。その7歳と4歳の子どもたちの姿が懐かしく心の中に広がったことは、ちょうど思いがけないお年玉をもらったような気持ちにさせてくれました。
この日もまたそういう力を持っている音色でした。
場を切り裂くような音から始まり、それは一瞬のうちにその場を清めるような音でした。

思いがけないお正月を楽しませていただきました。
今年もよろしくお願いします。
by 高槻絹子



今年からえさ場に登場の、ガビチョウ。

理論的に詳しく知りたい方は、以下のブログもお読みください。



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