脳機能からみた認知症

エイジングライフ研究所が蓄積してきた、脳機能という物差しからアルツハイマー型認知症を理解し、予防する!

第Ⅱ期実務研修会終了

2007年09月05日 | 二段階方式実務研修会

今年度第2期実務研修会が終了しました。
実は、エイジングライフ研究所の行う実務研修会に参加された方々は、この12年間で2000人を超えています。

P1000015_5

ところで、トウモロコシのひげの先には一粒ずつ実が付いているってご存知ですか?
実務研修会に参加された皆さんは、研修が実りにつながっていらっしゃるでしょうか?二段階方式の手技は、繰り返し使っていく中でしっかりとした手ごたえを感じることができてきます。
私がちょっと残念に思うのは、せっかく面白さがわかってきたり、生活指導に自信が付いてきたところで、異動になってしまう保健師さんがいることです。
産休や育児休暇は、人としての得がたい経験ですから、その体験をすることは大賛成。その経験が人間理解にはどんなに役立つかわかりません。
残念なのは、いわゆる人事異動です。
「あともう少しでやりこなせるのに」とか「保健師さんも、私も(ファックスでの指導にかなり手間隙をかけます)、こんなにがんばったのに」とか、異動のニュースを聞くたびにがっかりします。
200708291554000 でも、さいわいなことに研修で新しい保健師さんとの出会いが継続的にありますので、この中から誰が育っていってくれるかしらと思うと、毎回、研修会のはじまりには期待感が高まります。
終了証をお渡しするときには、けっこう達成感があるのです。

その後がちょっと問題。レポートを提出していただくようになっていますが、提出されない方が時々いらっしゃいます。
お仕事が、全く別の部署ということもあるでしょうから、気長にお待ちしています。ほんとうは、実務研修会終了後そのまま使っていただく方に参加して欲しいのです。


さて今回、参加の皆さんから一言ずつ感想をいただきました。
「高齢者には慰めたりやさしくしてあげることがいいかと思ったけど、違うんですね。老化が加速されていたら指摘してあげないと」
「事前にやってきたケースのことが、なぜ魔法のようにわかるのかと思ったけど、根拠があるのですね」
「面白かった」
「事業が停滞気味なので、見直さなくっちゃあと思いました」
「ケースが具体的に理解できることに興味を覚えました」
「よかったです」etc
200708291554001

付記させてください。
石川県国保連合会のサポートで急遽参加が決まった中能登町のK保健師さん。
あまり急だったので、事前資料も満足に渡せなかったのです。
もちろん導入していませんから、テスト用紙すら見たこともない状態でした。文字通り、ゼロからのスタートです。
二日目に、参加者の中からテスターを選び、みんなの前でテストを実施し、具体的に細かい指導を受けるというカリキュラムがあるのですが、彼女は自主的に挙手。
テストが始まってすぐ「すごい!なんてよくマニュアルを読んでいるの!」といわずにいられないほどの読み込み方でした。

その気になったら、マニュアルの助けを借りれば、一歩足は踏み出せます。一歩進むごとに、面白いほどに視界が開けてくるのが、二段階方式による個別生活改善指導の世界です。
皆さんがんばってください。