脳機能からみた認知症

エイジングライフ研究所が蓄積してきた、脳機能という物差しからアルツハイマー型認知症を理解し、予防する!

鎌田耕治さんin横手市

2008年12月02日 | かくしゃくヒント

横手市で出会った鎌田耕治さんを紹介します。P1000049
横手市のE谷保健師さんが去年から手がけている「まちなかウォーキング事業」の実行委員長をされています。
とても魅力的な方です。
とても70歳を過ぎていらっしゃるようには見えません。
もちろんそのような「見た目」もですが、何より「生き方」がすばらしい!

二人でお話した時間は、教室の始まる直前ほんの5分ほどでしたが、伝わるものが大きかったのです。
そんなに短い時間でしたが意気投合しました。
鎌田さんのように「心と体の健康」を考えていらっしゃると、それはそのまま「脳の健康」を守ることになりますし、その延長線上に「ボケ予防」がごく自然に見えてきます。

「まちなかウォーキング事業」のチラシを見てください。Img_0001_5Img_3

保健師さんとしての思いがたくさん詰まった企画ですね。
その4回目の教室の講師を務めました。
「『心の健康づくり』を拡大解釈して『脳の健康づくり] という観点からお話しまししょう。そうするとボケ予防の話にもつながりますから」とE谷保健師と決めていました。
その教室の前に鎌田さんが発表をしてくださることになっていて、挨拶と打ち合わせをかねての初対面でした。

廊下でのご挨拶のときに開口一番
「退職したときに、さあ、これから何をやるかと考えました」
「スポーツを続けていたこともあって、スポーツを柱にとはすぐに考えましたがどういうやり方がいいのか・・・自分はスキーも陸上も今でもやっていて、マスターズにも出て入賞してるのですが誰でもできるものをと思うと・・・」

そのとき私はちょっとびっくりしました。
第二の人生の始まるスタートのときから、「誰かのために」という視点を持っていらっしゃっることはなかなか得がたいことですから。

小田原ヒルトンホテルのクリスマス飾りP1000004_3

その結論が「横手ウォーキングクラブ」設立だったんですね。

そのときから12年。会員は約100名。
その実績をベースにして「信念です」と前置きされて教室の前に発表してくださいました。
(以下は私の要約ですが、間違いはご容赦を)

信念1.一人より二人以上の道連れウォークが楽しい。
心に与える健康効果。ストレス解消。パートナーに共感してもらい笑い飛ばすことで新しい活力の元が生まれる。
体力つくりとストレス解消の一石二鳥が図れる。

P1000005_2信念2.短距離でもいいから長期間続けること。
そのための三つの工夫①目的を明確に②違うコースで気分転換③仲間と励ましあう。
あくまでも歩く楽しみを損なうことのないように気をつけよう。

信念3.体の健康にも考慮しよう。
空腹時のウォーキングは注意が必要。特に早朝。水分やちょっとした食べ物を用意すること。膝や腰への配慮も。

信念4.自然の中でのウォーキングを原則に。
森林浴の恵みは心にも体にも。
自然観察を加えることで増加する楽しみを知ろう。横手は豊かな自然に恵まれて適当な場所がたくさんある。P1000006_3

どうですか?
E谷さんと、すばらしいカップルが組めそうですね。

廊下で私は鎌田さんに話しました。
「今日の話を聞いてくださると、鎌田さんがどんなにいいことをなさってこられたのかよくお分かりいただけると思います。脳の健康にとってすばらしい生き方をなさっています」

だって、
「生きがいを持って、趣味や交友を楽しみ、運動を続ける」ことは、第二の人生においては脳機能を保つためにはベストチョイスですから。

どうぞこれからもお元気で。横手の皆さんの牽引役でいらしてください。


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