脳機能からみた認知症

エイジングライフ研究所が蓄積してきた、脳機能という物差しからアルツハイマー型認知症を理解し、予防する!

認知症(ボケ)の始まりって?

2005年09月24日 | 正常から認知症への移り変わり

次回 認知症(ボケ)予防活動 実務研修会のお知らせ

 日時:11月19日~20日 場所:浜松市アクトシティ

 資料請求は、エイジングライフ研究所あてFAXで。

     FAX:0557-54-2650

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認知症の特集番組(NHK)を見ました。

PICT0048 ひとりひとりが話している「認知症」は、その人の考える「認知症」。

しかも、ほとんどが重度レベルです。

認知症にもレベルがあります。小ボケは簡単に治せる(回復容易)。中ボケは大変だけど治せる(回復可能)。大ボケになると介護だけ(回復困難)。

このことはエイジングライフ研究所が主張し続けてきたことですが、まだまだ、認知症=手がかかるレベルという図式なんですね。そこでの対応に改善や工夫を議論することの意味はあるでしょう。

でも、少子高齢社会という経済的な側面からも、人の尊厳の側面からも、元気な人を元気なままにというレベルでの予防に目を向けなくてはいけません。

その最も重要な鍵は、認知症を症状のみで捉えるのでなく、脳機能に注目することにあります。症状のみで、認知症を判断すると脳機能が衰えてしまった大ボケの段階しかわかりません。

症状=その人の脳の働き(前頭葉と左脳、右脳及び運動の脳との協働)の結果。

「ボケ始め」をキャッチするには、脳機能というものさしが必要不可欠です。

介護経験者を含め、DSC00044 一般参加者が「ボケ始めの頃」と説明していた症状は:

徘徊した。嫁と認識できなかった。物盗られ妄想があったなど。

それは「ボケ始め」ではなく大ボケの症状なのです!

1年前の状態は?3年前の状態は?5年前の状態は? その前には、普通に生活していた時があったのです。

ぼけの「兆し」(初期の症状)は何年も前からあったのです。ある人が言った「何かが違う。表情とかちょっとした言葉のずれとか」。これは的を射ている可能性が高いでしょう。

でも、確定するには「脳機能」、早期の段階であればあるほど、「前頭葉機能」のレベルを知らなくてはいけません。それには、客観的な物差しが不可欠なのです(続く)


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