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おはようございます。中小企業診断士の竹内幸次です。今日は神奈川県津久井の中小企業のホームページのコンサルティング、夜は川崎市の中小製造業の経営革新計画づくりのコンサルティングをします。
今日は市場ニーズを的確に捉えることの重要性についてです。Windows Vistaが発売されて半年が過ぎますが、未だに新規のパソコンを買うときにWindowsXPを希望する経営者が多数います。
今、書店で売っている雑誌・日経PC21ですが、以下のような内容です。
特集1 あと3年使うための「XPパソコン」強化術
特集2 快適印刷「即効ワザ」
特集3 30分で作る最強プレゼン資料
特集4 XPパソコン安心購入ガイド
1年前の雑誌?と感じるような内容です。通常雑誌にはマイクロソフト等が広告を出しますから、雑誌ではマイクロソフトの新製品であるWindows Vistaを肯定的に記事にするものです。おそらく、Vistaの特集を組んでもあまり雑誌が売れなかったのでしょう。
中小企業の現場から見たWindows Vistaが嫌われる理由は、動きの遅さと今使っているソフトが動かない可能性があることです。とくにメモリー512Mしか搭載しないパソコンでOFFICE2007のワード等で文字を入力すると、IME文字変換がとても遅く、仕事効率が大幅に下がります。これは中小企業には大きなダメージです。Vista発売当初からパソコンメーカーが2Gのメモリーを積んだパソコンを売っていれば印象は変わったかもしれません。
ユーザーはアプリケーションソフトが使えて、キビキビした動作を期待していた。しかし、ビスタにはそれが無かった(実はメモリーを2G以上積んで1週間ほど使えば常時使うソフトの動きは早くなります)。セキュリティ面と見た目の斬新さで顧客がついて来ると思い込んでいた。世界的な圧倒的なシェアを持つ企業が陥った市場ニーズの見誤りです。
我々中小企業はWindows Vistaの不調の原因となった“市場ニーズの見誤り”が自社にもないか、自社のマーケティング戦略を見直すようにしましょう。
日経PC21/9月号
http://pc.nikkeibp.co.jp/pc21/mag/200709/index.shtml?new
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