じんせい2度なし

かほぱぱの独り言

一周忌

2012年04月01日 | ブログ

本当は3日なのですが、私の勤務の都合や娘達の春休みの日程を考慮して、一足早く行った。
母の遺影とお経を聞きながら、色んな思いが駆け巡る。
きっと、誰にでも思い出の“味”があると思う。
特に幼い頃に、母がつくってくれた、忘れがたい手料理の“味”が大好きだった。
その味がもう味わえないとなったとき、懐かしさとともに、心にぽっかりと穴が空いたような淋しさを感じた。
私の場合は、母が50代後半に病気を患ってからはその味を味わう機会を失っていたのですが、味だけではなくて、楽しかったこと、嬉しかったことなど様々な思い出がある。
そして、それらが多ければ多いほど、二度とその日々が帰ってこないことに寂しさを覚える。
ふと、むしろ思い出など初めからない方がよかった。
そうすれば、こんなに寂しさを感じなくてすんだのに、という思いにさいなまれそうになる。
確かに失った時の喪失感は大きいが、それでも、心に残る思い出があればあるだけ、人生は豊かになるのではないかと思うようにしている。
それは自分を大切にしてくれる人がいたという証であり、これからを生きる温かい励ましにもなり、力にもなる。
懐かしい思い出を大事に抱きつつ、これからもまた、周囲のかけがえのない人達との新たな思い出を一つでも多くつくっていきたいと思う。