パルコン旅行記

☆マイホーム建築への道のりとパルコンでの生活
(番外編を含む第1章~第5章)
☆寄り道日記

土地を探そう 「市街化調整区域」

2007-04-13 07:16:11 | 第1章】きっかけ
 漠然と土地を探し始めた。
なにしろ初めての試みで、地価も知らなければ探す基準も分からない状態だ。手始めに新聞広告とネットで物件収集を開始。そうする内に理想図が出来てきた。
「いつも行っている郊外の大きな公園の側が良い!」
そこは田畑があり、のどかな風景を残していた。それでも近隣は少しずつ開け、煉瓦を使ったオシャレな外装の家がゆったりと建っている。これだ!
 さて、調べてみるとその理想郷が売られているではないか。しかも2400万/700坪。格安だ!!下見をし夢を膨らませて不動産屋に赴いた。
ところがそこでは難色を示された。「お宅は農業をやっているの?ココは普通の人は家が建てられない所だよ。」なんの事だかさっぱり分からない。事情を聞き、調査開始・・・結局その理想郷は「市街化調整区域」と言って、市街化しない様に沢山の規制が設けられている土地だった。広告にはそれさえ記載されていなかったので、その制度を調べる事も無く、普通に購入出来ると今まで喜んでいたのだ。
 農地というものは、例え純粋に農業を行う為の取得であっても、売買が出来ない現状がある。これは買う側にとっても残念だが、売る側はもっと残念であろう。利益を出すには手腕を問われる訳で、肉体的にも過酷である農業。しかも後継者が育たなかった農家にとっては無駄に田畑があっても仕方ない。むしろ現金化したいはずだ。しかし田畑を拡大したい「農家」がいない限り簡単には売れない。その上「○○さんの田んぼ売りに出されているらしいよ。生活困っているのかしら・・」などの余計な詮索もあり、聞こえが悪くて売り出せないとの裏事情も不動産屋から聞いた。全く持って難しい問題だ。
 「土地」と言う物には命があり、動くべくして動く巨大な生き物かもしれない。そして時に、法を掻い潜りお金を積んで転がされてしまう可愛そうな生き物かもしれない。
そんな訳で暗雲の中、道を探すべく粘った末、あの理想郷は諦めざるを得なくなった。

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