創作日記

 青磁作品を中心に創作しています。
  陶芸作品が出来るまでの過程を、
   日常の暮らしを通して紹介しています。

初冬の月

2008年12月15日 | 日記

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       12/7

  銀座から日本橋、有楽町

第三回、鎌倉芸術祭、歌書と陶磁器。 尾崎左永子・堂前忠正展を無事に終えることが出来、
ゆったりとした気分で銀座を歩くことにした。 運よく七日、日曜日は歩行者天国となっていた。
空もスッキリと晴れ渡り、住んでいる北陸との気候の相違に羨ましく思うばかり。

念願だった尾崎先生との二人展、期間中はいろいろとお話しも伺え、誠に有意義な日々を
過ごさせていただいた。 又毎日多くの方々にもお越しいただき、忙しく過ごさせていただいた。
充実感と何となく感じた安堵感の気持ちで歩く銀座は、心地良い日差しが降り注いでいた。

銀座、日本橋と歩き、三越日本橋本店に寄り御挨拶。
仙台三越、新宿三越とたいへんお世話頂いたTさんをお訪ねし、
今回の芸術祭の事をお話しさせていただいた。

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   三越本店、大吹き抜けホール


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   お江戸日本橋の惨めな姿

再び歩行者人(ほこうしゃびと)となって、日本橋まで。
ここにたどり着いて、私の心の中に沸々(ふつふつ)と怒りが生じてきた。
世界に誇れるはずの大都会、東京。 そのシンボルのひとつ、現在の日本橋のこの惨めな姿。

世界に知られている広重の、東海道五十三次で有名な日本橋が、このように何とも哀れな有様。
お偉い政治家達は私達の税金を使い、幾度となく視察と証して海外の都市を回って来ている。
都市作り、伝統を重んじている国々を視察しているはずなのに、何故に自国の伝統を壊すのか?

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      パリ取材から

   パリ、セーヌ川を渡る橋

フランス、イタリア、スイス、オーストリア、その他諸外国の旧市街の街並みを、
「 美しいなあ 」 と、見学してきただけなのだろうか。
私が取材で訪れた、それらの国々、ビックリするほどに厳密に街並みが保存されている。
そこで暮らす人々の日々の生活形態はハッキリしないが、それにしても見事!の一言。

温故知新、ふるきを知り、新しきを知る。
この場合に使う言葉としてふさわしいかは判明しないが、
ふるきを知らずにぶち壊し、ニョキニョキと奇抜な建造物を所かまわずに造っていくわが国。
旧市街を大切に歴史の遺産として守っている国々。  由緒ある建造物の隣にガラス張りの
無機質な建物を平気で建てることを許す日本の行政、政府。
日本橋に来るたび、怒りとともに無能な政治家達にため息をついてしまう。

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  銀座のイルミネーションと月

鎌倉、東京から帰って早や一週間。
まだ半月だったお月さんが、七日経ったいま、ほぼ満月に近くなっている。
遠い空のかなたから、今も昔も変わることなく、ジッと地球の歴史を眺めているのだろう。

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        12/15

   我が家の裏の田んぼから



コメント
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