オペラファンの仕事の合間に パート2

大好きなクラッシック音楽やフィギュアスケート、映画などを語ります。メインは荒川静香さんの美しさを語るブログ。

スタン・ハンセンVSブルーザ・ブロディ

2012年07月18日 23時35分04秒 | テレビ


この試合は、きちんと憶えています。

1987年全日本プロレス・世界最強タッグ。

スタン・ハンセンとブルーザ・ブロディの顔合わせ。

ワクワクしてテレビの前に座りました。

この2人が初めて組み合った時の高揚感は今も忘れられません。

2人がリングにいるだけで絵になります。

それにしても今のプロレスのスケールの小さいこと!

年寄りの昔話になってしまったのでしょうか?

少しずつ

2012年07月17日 23時02分21秒 | フレンズ・オン・アイス2012
今年のフレンズ・オン・アイス。

出演する荒川静香さんのフレンズの皆さんの顔ぶれの発表が遅いので、気をもんでいましたが、今日、公式サイトで、やっと高橋大輔さんとシェーリーン・ボーン姐さんの出演が発表されました。

すでに出演が発表されている鈴木明子さん、そして高橋大輔さんとシェーリーン・ボーン姐さんは今やフレンズ・オン・アイスには欠かせないフレンズたち。

昨年、イリーナ・スルツカヤの出演が発表されたのが確か公演当日の一週間前だったはず。

これからサプライズがあるのかな?

今年も公演当日寸前まで公式サイトから目が離せませんな。

今日聴いたCD 7月16日

2012年07月16日 16時59分55秒 | 今日、聴いたCD
①ショパン 夜想曲、マズルカ、ワルツより ウラディミール・ホロヴィッツ(CBS SONY盤)
②ロッシーニ 歌劇「チェネレントラ」(シンデレラ)全曲盤より チェチーリア・バルトリ(メゾ・ソプラノ)リッカルド・シャイー指揮ボローニャ歌劇場管弦楽団(1992年録音 デッカ盤)
③ベルリーニ 歌劇「ノルマ」全曲盤より マリア・カラス(ソプラノ)トゥリオ・セラフィン指揮ミラノ・スカラ座管弦楽団・合唱団(1960年録音 EMI盤)

本日は祭日ですが、何と公休日である。祭日の公休日は、この前はいつだったのか、さっぱり思い出せない。かえって落ち着かないのは我ながら情けない。外は暑いので家でジッとしておきたかったのだが、許してくれなかった。
財務大臣閣下(私の妻らしい)が車で郊外の大型ショッピングセンターに連れて行けという御命令。我が家の皇太后陛下(私の母らしい)も車に乗せて行く。日曜・祭日の大型ショッピングセンターに慣れていない私は大変。駐車場は満車。広い駐車場を約30分もグルグル回って車を止めるだけで、私は、くたびれてしまった。
ただ財務大臣閣下と皇太后陛下は、たいへん御喜びで何よりでござった。

財務大臣閣下のご命令の合間に、寸暇を惜しんでCDを聴く。
まず、この前、購入したホロヴィッツのCBS SONY盤のショパンの録音を集大成した3枚組のアルバムから、まだ聴いていなかった1枚目の夜想曲、マズルカ、ワルツの演奏を集めたCDを聴く。
ホロヴィッツは他のピアニストのように夜想曲、マズルカなどを全曲を録音していない。全集というものがない。それだけにホロヴィッツが本当にに気に入った作品、共感した作品のみ録音を録音を残してくれたと言えるでしょう。感想は2枚目と3枚目のCDと同様である。
どんなに華やかようであっても、寂しさが漂っているホロヴィッツの演奏。ホロヴィッツがショパンの音楽を感じきっているから成せる演奏と言えるでしょう。

ショパンのあとイタリアオペラのオンパレード。
久し振りにロッシーニのオペラ・プッファを楽しむ。ロッシーニのオペラ・プッファと言えば歌劇「セビリアの理髪師」が有名ですが、私は歌劇「チェネレントラ」の方が何故か好きですな。
第1幕のフィナーレの超特急のようなリズムの刻みは、いつ聴いても胸がスッとします。
そして第2幕のフィナーレ。シンデレラが歌う「悲しみと涙の中に生まれ」でのチェチーリア・バルトリの素晴らしい声。2度、繰り返して聴いてしまう。

歌劇「チェネレントラ」を聴いたあと、マリア・カラスを聴きたくなり、選んだのは歌劇「ノルマ」である。
カラスのレパートリーの中で、一番最高の作品は何?と聴かれたら私は「ノルマ」と答えるでしょう。
第1幕の「清らかな女神」のカラスの歌唱は、おそらく数多くのイタリアオペラの録音の中でも屈指のものでしょう。まさに感銘。
そして、このオペラのフィナーレ。
ノルマが裏切りの巫女の名前を告げる。
「Son io!」(それは私!)
たいへん短いフレーズですが本当に劇的である。
オペラというものが、単に聴かせどころのアリアを美しく聴かせるものだけではないということをマリア・カラスは改めて教えてくれます。
ベルリーニでも、ヴェルディでも、プッチーニでも、ひとたびマリア・カラスの歌で聴くと、他の歌手の歌では物足りなく聴こえてしまう。
これこそマリア・カラスの物凄さ、偉大さ。
言葉と音楽がいかに密接なものであり、これこそが一番、オペラの大切な原点であるかということを、マリア・カラスのオペラ全曲録音を聴くたびに教えられます。これは私がオペラを聴いている限り永遠に続くでしょう。






N響のドビュッシー、ラヴェル

2012年07月15日 23時07分18秒 | NHK交響楽団
毎週日曜のお楽しみは朝の6時からNHKのBSで放送されるNHK交響楽団の定期演奏会の録画を仕事を終えて、ビールを飲みながら見ること。
今週も先週に引き続いてマニアックなプログラム。5月の定期演奏会。指揮は準・メルクル。

ドビュッシー バレエ音楽「カンマ」
ドビュッシー サキソフォーンとオーケストラのための狂詩曲(サキソフォーン独奏 須川展也)
ラヴェル   「亡き王女のためのパヴァーヌ」
ドビュッシー(C・マシューズ編) 前奏曲第1集から「バックの踊り」「ミンストレル」第2集から「水の精」「花火」
ドビュッシー(アンセルメ編) 「古代のエビグラフ」
ラヴェル   「ラ・ヴァルス」

ドビュッシーとラヴェルの作品のみのオール・フランスプログラムは珍しくはありませんが、今回のN響のプログラムは全て編曲または第3者によってオーケストレーション、又は完成された作品ばかり並べた、たいへん一捻りも二捻りもあるプログラム。
ラヴェルの作品も、ラヴェル自身のピアノ作品を作曲者自身がオーケストラ版に編曲したもの。
面白かったぞ!
特に前半のドビュッシーの2曲が面白かった。
「カンマ」ではオーケストラ編成の大きさに目をみはる。けっして大きな音を出すための編成ではない。響きの多彩さ、色彩を出すためであることを映像を通じて伝わってきて興味深かった。
サキソフォーンとオーケストラのための狂詩曲は初めて聴いた作品。クラシック音楽のサキソフォーンと言えば吹奏楽のイメージが強いですが、ドビュッシーに掛かると別世界である。サキソフォーンの音色の多彩さに驚くのみであった。
それにしても、ソロの須川展也さん。いい顔をしているなあ。
指揮の準・メルクルは長い間、フランスのリヨンのオーケストラの指揮者を務めているので、この様なプログラムでも、しっかりとした演奏を聴かせることが出来るのかもしれません。
準・メルクルは今シーズンは、この1回のみ登場ですが、もっと、いろいろなプログラムで聴いてみたい指揮者です。ワーグナーの作品は、ぜひ聴いてみたいものです。

映画「シェルブールの雨傘」

2012年07月14日 23時03分56秒 | 映画



この数日、寝る前に必ず今年のドリーム・オン・アイスでの鈴木明子さんの「シェルブールの雨傘」の演技を見ている。

そして、そのあと、これまた必ず映画「シェルブールの雨傘」のDVDで、私の好きなシーンを駆け足で見てから寝ている。

私は、この映画のデジタルリマスター版のDVDを持っています。

私の大好きなシーンは戦地へ赴く彼を見送る駅での別れのシーン。

次に、この2人が再会するのは、この映画の雪の日のラストシーンである。

何度、見ても胸が締め付けられます。

主演のカトリーヌ・ドヌーブ。

本当に美しい。



プルシェンコと宮本賢二さん

2012年07月13日 21時37分06秒 | 2012-2013年シーズン
男子シングルの王者と言っていいエフゲニー・プルシェンコの今シーズンのフリーの振付を、宮本賢二さんが担当するとのこと。

曲目は1968年制作の映画「ロミオとジュリエット」の音楽。

ニーノ・ロータの作曲。

振付の方も、いよいよ国際的になってきました。

わが国のフィギュアスケート界のレベルの高さに、振付の方も評価されてきたと言うことでしょう。

宮本賢二さんは正に現在の日本のフィギュアスケート界の縁の下の力持ち。

その宮本賢二さんの実力が世界で認められることは本当に嬉しい。

新しいシーズンの楽しみが、また一つ増えました。








今日聴いたCD 7月12日

2012年07月12日 15時31分56秒 | 今日、聴いたCD
①ショパン ピアノソナタ第2番「葬送」、ポロネーズ第3番「軍隊」、第5番、第6番「英雄」、幻想即興曲、スケルツォ第1番、練習曲作品10より、バラード第1番その他  ウラディミール・ホロヴィッツ(CBS SONY盤)
②グラズノフ 交響曲第8番 朝比奈隆指揮、新星日本交響楽団(1992年ライブ録音 TOBU RECORDINGS盤)

音楽雑誌「レコード芸術」の今月号には、この前亡くなった吉田秀和氏の最後の連載が掲載されているが、その中でピアニストのウラディミール・ホロヴィッツに触れられているのが面白かった。吉田氏のホロヴィッツ評では初来日時の「ヒビの入った骨董品」と言うコメントが有名ですが今回は違った。

「ホロヴィッツがひいたショパンから立ち上がってくるあの香ばしい匂い、あの匂やかな香りは、ほかの誰の演奏に求められるであろうか」

また最近、ちょくちょく覗いているブログでショパンの作品が特集されていて興味深く読みました。そして、あまりにも私がショパンを語るには無知でショパンを語る資格がないということを痛感してしまいました。
そして急に思ったのはホロヴィッツのショパンを聴かねば!ということだった。
しかしながら私が持っているホロヴィッツのショパンのCDはRCAで録音した古いモノラル盤と死の直前のラストレコーディングのアルバムのみ。LPレコード時代、CBS SONY盤のステレオ録音のレコードを持っていましたが、残念ながらCDで買い直していません。
ネットでいろいろ捜してみるとラストレコーディングのアルバムを除くCBS SONY盤のショパンの録音を集大成した3枚組のアルバムを発見。それも3枚組で2000円という超特価。すぐに購入しました。
集大成なのでバラード第1番では1968年と1965年のカーネギーホールでの復帰演奏会のライブ録音の2種類の録音が収録されていて、演奏の違いなど、たいへん面白かった。
ホロヴィッツの演奏するショパンを聴いていて感じたのはショパンを聴いたというよりもホロヴィッツを聴いたという感が強い。自分自身からショパンに近寄るのではなくショパンを自分の方に近寄せているという感が強かった。
しかしである。演奏されているのはまぎれもないショパンの音楽。強靭なタッチから生まれてくる音色はホロヴィッツそのものですが、ショパンそのものと思わせてしまう演奏の凄さ。そして何と言うやるせなさ。寂しさ。ホロヴィッツが音楽を感じきっているからであろう。
私の痛恨事は生のホロヴィッツを聴いていないということ。ヒビの入った骨董品でもいい。ホロヴィッツと同じ空気を共有したかった。
作品の一つ一つコメントする余裕はありませんが、一番印象に残った演奏はバラード第1番。それも1965年のカーネギーホールでの12年の沈黙を破っての復帰演奏会のライブ録音。
この作品は浅田真央さんがエキシビションでのプログラムで演じた作品。昨年の1月、大阪で見た彼女のバラード第1番での演技は今も忘れることが出来ません。それ以来、この作品は私にとって特別な作品。
1965年のカーネギーホールでの演奏。凄い!としか言葉が出ない。
今日聴いたのは3枚組の中で2枚目と3枚目のCD.1枚目の夜想曲とマズルカを集めたCDはこれから聴くところ。
しばらくホロヴィッツの録音を聴くことが多くなりそうです。


さて最近、当ブログの新しい読者が増えているようなので改めて自己紹介

一、名前の由来
今はなくなりましたが、以前、荒川静香さんのファンサイト「しーちゃんパラダイス」があり、そのブログに初めて書き込みをしようとした時、何と名乗ろうかと思案。ちょうど荒川静香さんがトリノ冬季オリンピックで金メダルに輝いた直後。フリーの曲目だった、私の大好きなオペラ「トゥーランドット」にちなんで「オペラきちがい」を名乗るが、「きちがい」とはひどいという声があり、現在の名前に改名。現在に至る。
二、ブログ開設の理由
「しーちゃんパラダイス」は素晴らしいサイトでしたが残念ながら閉鎖。今も心が痛んでいます。その「しーちゃんパラダイス」で知り合った方々と、いっそう交流を深くしたいと思いブログ開設。現在に至っています。
毎年8月、荒川静香さんプロデュースのアイスショー「フレンズ・オン・アイス」で、同志の方々と会場で御会いすることを楽しみにしています。
三、好きなもの
クラシック音楽、オペラ、クラシックバレエ、そしてフィギュアスケート。絵画を見ること。
仕事から帰った時はフィギュアスケートとクラシックバレエの映像ばかり見ている。正に現実逃避の世界。
お気に入りのバレエは「ジゼル」「ドン・キホーテ」「ライモンダ」
クラシックバレエの音楽がフィギュアスケートのプログラムで登場すると泣いて喜んでいる。
四、好きな作曲家
ベートーヴェン、ワーグナー、ヴェルディ、ブルックナー、シベリウス、エルガー、グラズノフなど
五、好きなスケーター
①荒川静香さん②中野友加里さん③鈴木明子さん、浅田真央さん
今も中野友加里さんのことを思うと涙が出ます。

以上、これからも、これらのことが話題の中心になると思います。情報あれば、どんどんお願いします。



名優ピーター・オトゥール、引退

2012年07月11日 23時14分50秒 | 映画
イギリスの名優、ピーター・オトゥールの引退を知りました。79歳。

アカデミー賞に8度ノミネートされた名優だけに、多くの名作に出演していますが、私は何と言っても「アラビアのロレンス」です。

主人公のロレンス役。

いろいろ見た映画の中で、私の一番忘れられない映画。私のベストワンの作品。

私は中学1年の時、今は閉館しましたが、わが町の商店街にあったライオン館という映画館で見ました。

生まれて初めて見てみたいと思った洋画、そして初めて一人で見に行った洋画である。正に私の映画遍歴の原点と言うべき作品。

上映時間、約200分超の超大作。思えば、とんでもない作品を中学生の時に見たものである。

共演は、アレック・ギネス、アンソニー・クイン、オマー・シャリフ、ホセ・フェラー、ジャック・ホーキンス、クロード・レインズ。名優たちが勢ぞろい。

監督はデビット・リーン。「ドクトル・ジバコ」「ライアンの娘」など私の大好きな映画の監督さん。

そして音楽はモーリス・ジャール。この映画の音楽には、本当に、しびれました。このあと、すぐにサントラ盤のレコードを買ってきて、毎日、聴いていました。

そのロレンス役を演じたピーター・オトゥールの引退。

今、私の心の中で大切にしていた一つの時代が終わった感を強く感じています。




安藤美姫さんへの思い

2012年07月10日 09時54分55秒 | 2012-2013年シーズン
安藤美姫さんが、ニコライ・モロゾフコーチとの師弟関係解消したことを知る。
私は「やっぱり」と言う感が強い。
昨年10月のジャパンオープンの時の安藤美姫さんの表情で、何かが起きたに違いないと思わせるものがありました。モロゾフコーチとのチグハグ感を強く感じました。
その時の当ブログでの私のコメント。

>最後に登場の安藤美姫さん。リンクに登場してからも何か目の動きが落ち着かない。表情も何か、いつもと違う。何か不安がよぎる。そして結果はご存じの通り。そして、放送の直後、今シーズンの休養を知りました。

このあと、日テレプラスで「フレンズオンアイス2011」第2部を見る。

安藤美姫さんは「ブラックスワン」
私が見た公演の時は「千の風になって」で、本当に感動しましたが、今日、放送で見た「ブラックスワン」は震えが来るくらい凄かった!とにかく物凄いプログラムである。
「千の風になって」そして「ブラックスワン」
これが本当の安藤美姫さん!
これが最高の安藤美姫さん!
あのフレンズオンアイスのあと、安藤美姫さんに何が起こったのだろうか?安藤美姫さんの心の中で何がよぎったのだろうか?
知る由もない。
とにかくしっかりと休養をとって、来年のフレンズオンアイスでは元気な姿を見せて欲しい。
その日を楽しみにしています。<


安藤美姫さんは、今シーズンのGPシリーズの中国大会とフランス大会にエントリーされています。
しかし現在、安藤美姫さんはコーチ不在の状態である。
技術面、芸術面より精神面で強く支えになってくれる方にコーチになって欲しい。そして安藤美姫さんが、これから歩むべき道を、きちんと明示して引っ張っていける方。
誰だろうか?
あくまでも私の願いですが、私は荒川静香さんになって欲しい。荒川静香さんしか思い浮かばない。しかし、おそらく非現実的なことでしょうが・・・。
しかし荒川静香さんと安藤美姫さんの今までの関係を考えるとピッタリではないかと思ってしまいました。
これは、あくまでも私の個人的な願いです。誤解のないように。
安藤美姫さんには、登場しただけで大輪の花が咲いたような、リンクがパッと明るくなるような華やかさがあります。
私自身、安藤美姫さんの熱心なファンではありません。以前、たいへんな誤解を受けた苦い経験もあります。
しかし私は安藤美姫さんが出演するアイスショーに脚を運ぶ時は、この安藤さんが、かもし出す雰囲気を、いつも楽しみにしています。
この前、テレビで見たドリーム・オン・アイスでの「タイスの瞑想曲」は本当に美しかった!
まだ発表されていませんが、私は来月末のフレンズ・オン・アイスに3年連続で登場するものと信じています。




N響の武満徹

2012年07月09日 22時40分18秒 | NHK交響楽団
毎週日曜のお楽しみは朝6時からNHK・BSで放送されるNHK交響楽団の定期演奏会の放送。
昨日は広上淳一指揮による5月の定期演奏会から。
プログラムは武満徹「フロム・ミー・フローズ・ホワット・ユー・コール・タイム」、バーバー「弦楽のためのアダージョ」、バーンスタイン・交響曲第1番「エミリア」という、たいへんマニアックなプログラム。
プログラムの前半の武満徹の作品が素晴らしかった。この作品はニューヨークのカーネギーホール開館100周年記念のために委嘱された1990年の作品。
この作品のあと演奏されたバーバーとバーンスタインの作品が何か俗っぽく聴こえたくらい異次元の世界。いや作品的に武満徹の作品の方が上なのかもしれない。
オーケストラの前に並んださまざまな打楽器。そして5人の打楽器奏者によって奏でられる打楽器の響き。
そこには効果を狙った響きはない。繊細で神秘的な打楽器の響き。
大岡信の詩とチベットの遊牧民からインスピレーションを受けて書かれた作品とのこと。
武満徹は、数多くの打楽器の響きから何を見ようとしたのだろうか。何を感じ取ろうとしたのだろうか。宇宙を見上げていたのだろうか。
作品の最後、会場の3階席から吊り下げられたチャイム(と言うべきか)の音(ね)。
実際、会場では、どのように聴こえたのだろうか?
久し振りに素晴らしい作品に出会いました。
しばらくは映像を見ながら、しっかりと聴き込んで行きたい。

NHK交響楽団のHPによると2015年のシーズンからパーヴォ・ヤルヴィが首席指揮者に就任することが発表されていた。
バリバリの世界的指揮者。
少しでも多くN響の指揮台に立って欲しいものです。

ドリーム・オン・アイス2012

2012年07月08日 22時44分28秒 | 2012-2013年シーズン
今日は大慌てで帰宅。
昼間、BSフジで放送されたドリーム・オン・アイスの録画を見るためである。
一番のお目当ては鈴木明子さん。
鈴木明子さんの映像まで、ひたすら早送りする。
どうかプログラムが「シェルブールの雨傘」で、ありますようにと、ひたすら願いながら。
そして「シェルブールの雨傘」の、あの音楽が流れてくる。
やっと見ることが出来た!
やっと鈴木明子さんの「シェルブールの雨傘」を見ることが出来た!
映画「シェルブールの雨傘」は、私の大好きな作品。
ミシェル・ルグラン作曲の、あの切ない音楽での鈴木明子さんの演技に胸が一杯になる。
来月末のフレンズ・オン・アイスにも、ぜひ披露して欲しい。
そのあと、巻き戻して安藤美姫さん、今井遥さん、佐藤未生さんの演技も見る。
安藤美姫さんの「タイスの瞑想曲」
本当に美しかった。
まだ発表されていませんが来月末のフレンズ・オン・アイスに安藤美姫さんが出演するものと私は信じている。
そして「タイスの瞑想曲」はぜひ見たい。
すっかり私のお気に入りのスケーターになった佐藤未生さんのプログラムはマリリン・モンロー主演の映画「お熱いのがお好き」の音楽を大きくアレンジしたもの。
おじさんはご機嫌。
まだ16歳。
見ていて、おじさんはクラクラしました。
今晩は駆け足で見たので、その他の映像は休みの日にゆっくりと見ることとしましょう。



ビットの「花はどこへ行った」

2012年07月07日 22時30分19秒 | ソチ冬季オリンピック



キム・ヨナを話題にすると、どうも気分が重くなる。
気分を変えましょう。
映像は1994年リレハンメルオリンピックでのカタリーナ・ビットのフリー「花はどこへ行った」の演技。
1984年のサラエボ、1988年カルガリーと2度の冬季オリンピックで金メダルのビット。
プロに転向後、1994年リレハンメルオリンピックに出場。
1984年と1988年は東ドイツ代表。1994年は東西が統一されたドイツの代表として出場。
フリーでは「花はどこへ行った」の曲に乗せ、かつての金メダル栄光の場となりながら戦火によって破壊されたサラエボへの思いを込めながらの演技。
結果は7位でしたが、この時のビットの演技に込められた思い、メッセージはフィギュアスケートファンに永遠に語り継がれるでしょう。


キム・ヨナの記者会見

2012年07月06日 21時33分53秒 | ソチ冬季オリンピック



キム・ヨナのソチ冬季オリンピックで現役引退の記者会見。

IOC委員を目指すとのこと。

凄い目標かもしれませんが、そんな野心を持って、ソチ冬季オリンピックを目指すのかと思うと複雑な気持ちになる。

フィギュアスケートは技術性と芸術性が一緒になった素晴らしいスポーツ。

息を飲む美しさ、そして難度の高いジャンプを見た時の驚きと感動。

4年に1度のオリンピック。

荒川静香さんが著書に記しています。

「オリンピックに出場できたなら、誰でも経験できるわけではない、特別な舞台に立てる幸せを充分に、噛みしめて欲しいと思います」

私は幸運にも2009年の暮れ、バンクーバー冬季オリンピック代表選考会を兼ねた全日本選手権の翌日のエキシビション(メダリスト・オン・アイス)を生で見ることが出来ました。
そして、会場で、いかにオリンピックというものが特別な場であるか、そして、オリンピックの代表になるということが、いかに尊いものであるかということを実際に肌で感じることが出来ました。

オリンピックという4年に1度の特別な舞台で、失敗を恐れず、ひたむきに演技するスケーターたちは本当に美しい。

4年に1度しか見ることの出来ない特別な舞台でフィギュアスケートの神髄を見たい、見せて欲しい。
ただ、それだけである。

何か野心が見え隠れしているキム・ヨナ。

やっぱり私は何か嫌悪感を感じてしまう。

私の気持ちは間違っているのであろうか?純粋すぎるのでしょうか?
いろいろと考えてしまいます。




今日聴いたCD 7月5日

2012年07月05日 16時59分38秒 | 今日、聴いたCD
①ヴェルディ 歌劇「ドン・カルロ」(五幕版)全曲盤より ガブリエーレ・サンティーニ指揮のミラノ・スカラ座管弦楽団及び合唱団(1961年録音 ドイツ・グラモフォン原盤によるライセンス盤)
②ヴェルディ 序曲・前奏曲集 リッカルド・ムーティ指揮ミラノ・スカラ座管弦楽団(1993年録音 SONY盤)
③ヴェルディ 歌劇「仮面舞踏会」全曲盤より ゲオルグ・ショルティ指揮ナショナル・フィルハーモニー管弦楽団(1982~83年録音 デッカ盤)

この前の日曜から新しい配属先での仕事となった。業務的には、比べものにならないくらい楽になった。しかし、ずっと体に中に残っている疲労感はまだまだ消えてくれない。かなり無理をし過ぎたようである。本当の自分の体に戻るには、もう少し時間がかかりそうである。
考えてみたら6年後の韓国での冬季オリンピックの年に、私は定年である。無理をせず、しかし悔いの残らない日々を過ごしたい。

今日はヴェルディ三昧。疲れている時は、やっぱりヴェルディかワーグナーのオペラ。
ヴェルディの数多いオペラの中で一番好きな作品は、やはり「ドン・カルロ」「仮面舞踏会」そして「ラ・トラヴィアータ(椿姫)」かな。
特に昨年手に入れたサンティーニ指揮のミラノ・スカラ座管弦楽団による「ドン・カルロ」の五幕版による全曲盤は、すっかり愛聴盤になってしまった。通常の四幕版でカットされる「フォンテンブローの森の場」を聴かなかったら、このオペラを聴く喜びは半減である。
フォンテンブローの森の場でのカルロとエリザベッタとの出会い、喜び。そしてエリザベッタとカルロの父フィリッポ2世との婚約が決まった知らせ、悲しみと絶望。この長大なオペラのドラマはここから始まる。

ショルティ指揮の「仮面舞踏会」の録音の魅力は何と言ってもリカルド役のルチアーノ・パヴァロッティの声の素晴らしさ。
ムーティ指揮の序曲・前奏曲集は、やはりスカラ座のオーケストラの響き。めったに演奏されない「レニャーノの戦い」や「ジャンヌ・ダルク」の序曲は久し振りに聴きましたが、やはりヴェルディの音楽の魅力満載。この馴染みの薄い2つのオペラの全曲盤のCDも持っているので、一度、ゆっくりと聴き直したい。
「運命の力」や「シチリア島の夕べの祈り」の序曲を聴いていると前にもコメントしましたが、このドラマチックで輝かしい音楽で浅田真央さんによる演技を見てみたいという気持ちを、また強くしました。

ヴェルディ、万歳!!





キム・ヨナの「揚げひばり」

2012年07月04日 21時25分27秒 | ソチ冬季オリンピック



昨日の朝日新聞の朝刊にキム・ヨナが2年後のソチ冬季オリンピック後に引退することを報じていた。それも、スポーツ欄ではなく、社会面である。
キム・ヨナもソチを目指すのか!
ソチ冬季オリンピックもバンクーバーの時と同じく浅田真央さんとキム・ヨナの2人が中心になるのか!
よく聞かれます。浅田真央さんとキム・ヨナの違い。

キム・ヨナ「こうすれば100点が獲れる」
浅田真央さん「私はこういうふうにして100点を獲る」
「獲れる」と「獲る」の違いだと思う。

どちらが心に響く演技を見せてくれるのであろうか?
2年前のバンクーバー冬季オリンピックでのフリーの演技。
キム・ヨナの演技は、すっかり忘れてしまった。もう曲目も思い出せない。
しかし浅田真央さんのラフマニノフの前奏曲「鐘」の演技。今も心に強く残っている。
この違いは、どこからきているのであろうか?私には分からない。断っておくが、好きだから、嫌いだからという次元ではない。
昨年の世界選手権でのキム・ヨナの「ジゼル」
真っ黒の爪のジゼル。ゾッとした。あんなのジゼルではないよ!
ブライアン・オーサーコーチだったら絶対に許さなかったと思う。
キム・ヨナのコーチは誰になるのだろうか?誰とソチを目指すのであろうか?

映像は2006-2007年のシーズンのフリー、ヴォーン・ウィリアムズ作曲「揚げひばり」での演技。
繊細なヴォーン・ウィリアムズの音楽での演技。
まさに表現者してのキム・ヨナがいた!
純粋に音楽に身を捧げるキム・ヨナがいた。
この頃のキム・ヨナが一番好きだな。

自分の全てをさらけ出して、はい上がろうとしている浅田真央さん。
バンクーバーが終わると、すぐにソチを見据えていて、競技者として毎年のシーズンを迎えている浅田真央さん。
とにかく浅田真央さんとキム・ヨナのソチまで2年間、しっかりと見て行きたい。

荒川静香さんが著書で記しています。
「オリンピックは、オリンピックそのものがゴールではなく、そこを目指す道のりこそが大切だと,私は思っています(中略)応援してくれる人の気持ち、自分の気持ち、来られなかった人の気持ち・・・みんなの気持ちを心に留めて臨めば、結果は後からついてくるものです」