オペラファンの仕事の合間に パート2

大好きなクラッシック音楽やフィギュアスケート、映画などを語ります。メインは荒川静香さんの美しさを語るブログ。

歌劇「アラベラ」

2008年08月18日 09時34分03秒 | オペラ
R.シュトラウス 歌劇「アラベラ」

あらすじ
ウィーンの没落貴族ヴァルトナー伯爵は美しい娘のアラベラを金持ちと結婚させて経済的に楽になりたいと思っている。マッテオはアラベラを愛しているが心が通じない。アラベラにはズデンカという妹がいるが娘を2人も嫁にだす財力の無い伯爵はズデンカを男として育てているが、ズデンカは秘かにマッテオを愛している。
そしてアラベラは舞踏会の日、大地主のマンドリカと知り合い求婚され、受け入れる。マッテオを心配したズデンカは舞踏会の夜、ホテルの自分の部屋の鍵を姉の物と偽って渡し、自分がホテルの暗闇の部屋の中でアラベラに代わって結ばれます。
しかし舞踏会での鍵のやりとりをマンドリカが聴いてしまい、また舞踏会から帰ってきたアラベラがホテルのロビーでズデンカの部屋から出てきたマッテオと鉢合わせになってしまい、マンドリカの誤解を生み、大混乱となりますが、死を覚悟したズデンカの告白で事の真相がわかり、全てを知ったマッテオもズデンカの気持ちがわかり、彼女を幸せにする事を決意します。
最後、アラベラを疑ったマンドリカは後悔の念に苦しみますがアラベラは許婚となる夜、娘は泉の水をコップに入れて許婚に渡して結婚を承諾するというマンドリカの故郷のしきたりどうりに一杯の水を差し出して、ハッピーエンドで幕となる。

19世紀末ウィーンを舞台にした美しい旋律に溢れたオペラで、R・シュトラウスのオペラの中で私が一番好きな作品です。
聴き所は第1幕のアラベラとズデンカの2重唱「もし、ふさわしい人が現れたら」そして第1幕最後のアラベラのモノローグ「私のエレメール」、第2幕マンドリカろアラベラの2重唱「父が申しますには、私と結婚なさりたいとか」そして第3幕の最後「まだ、そこにいらっしゃったのは」などで美しさに満ち溢れています。

数週間前、NHKハイビジョン放送でチューリッヒ歌劇場の公演が放送され録画をやっと見ました。演出がゲッツ・フリードリッヒだったので、悪い予感がしたのですが、やはり19世紀末のウィーンの情緒など、ひとかけらも無い舞台で面白くなかった。このオペラは時代設定の読み替えをして欲しくありません。またアラベラ役は最近この役で定評のあるルネ・フレミングでしたが、バタ臭くて、これまた面白くなかった。
ウイーンでは昔からアラベラ歌いと呼ばれる歌手がいるくらいウィーンでは愛されているオペラと言う事です。エリザベート・シュワルツコップやリーザ・デラ・カーザが定評のあったアラベラで映像はありませんが写真で見る限り美しさと気品に溢れていています。シュワルツコップには上記聴き所を収録したハイライトでのマタチッチ指揮の録音、そしてデラ・カーザにはカイベルト指揮のバイエルン国立歌劇場でのライブでの全曲録音(マンドリカ役はフィッシャー・ディースカウ)があり、大切にしています。

映像では1994年メトロポリタン歌劇場でのクリスティアン・ティーレマン指揮の公演のDVDをよく観ています。演出もオーソドックス、舞台装置も豪華絢爛で安心して音楽に浸ることが出来ます。また第2幕の舞踏会を彩るミリ役はナタリー・デッセイという贅沢ですが、何といってもアラベラ役のキリ・テ・カナワの美しさが一番の見所でしょう。表情も素晴らしい。第2幕のマンドリカとの2重唱、そして第3幕の大詰め、水を入れたコップを持って2階から階段で降りてくる場面、そしてマンドリカとのやりとりは、まさに陶酔感にひたることが出来ます。
私が持っているのはこちら
かなり昔、サヴァリッシュ指揮バイエルン国立歌劇場の日本公演で取り上げられてNHK教育テレビでも放送されました。(衛星放送のまだ無い時代)
アラベラ役はルチア・ポップ!ビデオで録画しましたが3倍モードで状態が悪いので、いつかは再放送して欲しいものである。

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2 コメント

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R・シュトラウス (オペラファン)
2008-08-20 01:01:31
私はR・シュトラウスの管弦楽作品はほとんど聴きません。また、あまり興味がありません。私にとってR・シュトラウスはあくまでもオペラと歌曲の人です。「アラベラ」以外では「エレクトラ」や「影のない女」(長いオペラなので部分的ですが・・・)をよく聴きます。(6月27日の記事、参照の事)

最近、入手したCDで往年のドイツの名メゾソプラノのデビュー50周年記念アルバム「クリスタ・ルートヴィッヒの芸術」(輸入盤)の中でR・シュトラウスの歌曲「万霊節」を聴いて深く感動しました。また日を変えて取り上げたいと思います。
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Rシュトラウス (ハルくん)
2008-08-19 23:07:45
実は小生はRシュトラウスが昔から何となく苦手。管弦楽曲も「死と変容」「英雄の生涯」以外は余り聴きません。オペラも「薔薇の騎士」「サロメ」「エレクトラ」「ナクソス島のアリアドネ」以外は聴いたことも有りません。しかし「アラベラ」がそれほど良いとおっしゃるのでしたら是非聴いてみたいと思います。
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