先月より職場のシフトの関係で日曜日は早く帰宅できるようになった。そのお蔭で、私の日曜夜の細やかな楽しみであるNHK・Eテレで放送されている「クラシック音楽館」がリアルタイムで見ることが出来るようになったのが、本当に嬉しい。
さて6日の放送は1月のNHK交響楽団の定期演奏会。指揮はN響定期初登場の山田和樹氏。
今、上り調子の粋のいい指揮者の演奏会は見ていて本当に楽しい。山田氏の演奏は何度かテレビで見たことがあったが、今回が一番良かった。またプログラムも一筋縄ではない凝ったプログラム。
ビゼー:小組曲「こどもの遊び」
ドビュッシー(カプレ編曲):バレエ音楽「おもちゃ箱」(語り:松嶋菜々子)
ストラヴィンスキー:バレエ音楽「ペトルーシュカ」(1911年版)
フランス系のプログラムで3つの作品が「人形」でつながっていて、「おもちゃ箱」の人形たちが、後半の「ペトルーシュカ」では、市場の広場で弾ける趣きで面白かった。
またバレエ音楽「ペトルーシュカ」もよく演奏される1947年版ではなく、編成の大きい1911年版での演奏で、この指揮者のこだわりが見え、またN響も精度の高い見事な演奏。ただN響の演奏力に山田和樹氏の指揮が乗っかっている感もあったり、シャルル・デュトワの指揮だったら、どんな演奏になるだろうかと思ってしまうところが辛いところかな?
余談だが私の手元にあるシャルル・デュトワ指揮モントリオール交響楽団によるCD(デッカ盤)も1911年版による演奏。
しかし早い時期にまたN響の指揮台に立って欲しい指揮者である。
順序が逆になりましたがドビュッシーのバレエ音楽「おもちゃ箱」は語り付き。
語りは女優の松嶋奈々子さん。有名女優を呼ぶとは、さすがはN響である。
私自身、この作品は、ちょっとつかみどころがない作品だっただけに、わかりやすかった。
それにしても松嶋さんのドレスがシックで本当に素敵だった。
松嶋さんのドレス姿を見ることが出来ただけでも、おじさんは嬉しかった?
そして番組最後の「コンサートプラス」は最高だった。
ドビュッシーの「小組曲」をN響の木管アンサンブルによる演奏。N響の首席フルート奏者、神田寛明氏編曲による演奏。
私は、この曲が大好き。
また大好きな池田昭子さんのオーボエの演奏を、たっぷりと聴けて、その夜は、大いに満足して寝る。
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