オペラファンの仕事の合間に パート2

大好きなクラッシック音楽やフィギュアスケート、映画などを語ります。メインは荒川静香さんの美しさを語るブログ。

オリンピックの余韻

2012年08月14日 10時55分07秒 | 浅田真央さん
ロンドン・オリンピックは終わりましたが、まだまだ余韻が残っています。
今日の夜、NHKのテレビでなでしこジャパンの特集があるので見なくては。
オリンピックが始まった頃は柔道でイライラさせられました。
柔道で銀メダルを取った選手が金メダルを獲れなかった悔しさだけのコメントのインタビューを聞いて何か残念な気持ちになったのは私だけでしょうか?
この金メダル至上主義。これが日本の柔道選手をガチガチしたに違いありません。
今回のオリンピックで私が最も感動したのは競泳の男子400メートル・メドレーリレーの銀、女子バレーの銅、なでしこジャパンの銀である。
いずれも金メダルではない。本当ならば金メダルを獲れなかった悔しさが湧いてくるのが普通かもしれませんが、そんな気持ちが全く湧いてこない。
競技は違ってもスポーツマン、スポーツウーマンの皆さんの持っている清々しさ、その清々しさが顔の表情、そして全身から、あふれている映像や画像を見て、メダルの色など超越させてくれる気持ちにさせてくれたに違いありません。

私の好きな写真。



女子バレーが銅メダルを獲った瞬間。
選手たちに駆け寄るスタッフの皆さん。本当に嬉しさを爆発させている。欧米の選手に比べて体の大きさ、体力の劣る選手たちをホローして陰から引っ張ってきた縁の下の力もち。彼らの存在を絶対に忘れてはいけません。
今回の日本の柔道に欠けていたもの。
一試合、一試合、全力で立ち向かうこと。
それが、たとえ金メダルでなくても。その全力さに感動するのです。

オリンピックらしい清々しさを感じる写真



男子サッカーの3位決定戦は本当に後味の悪さを残してしまいました。
その後味の悪さを吹き飛ばしてくれた写真。
勝って金メダルのアメリカ、負けて銀メダルの日本。
それよりも何か大切なものを感じさせてくれるものを強く感じさせてくれました。
それがオリンピックの持つ尊さに違いありません。

さて、ほとんどの皆さんは次の4年後のブラジル・リオデジャネイロに心が飛んでいると思われますが、私は2年後に迫ったロシアのソチでの冬季オリンピックです。
ロンドン・オリンピックで1番印象に残っている体操の内村航平選手のコメント。

「オリンピックには魔物がいる」

このコメントを聞いて、すぐに思い出したのがバンクーバー冬季オリンピックでの浅田真央さん。



写真はバンクーバーでのフリーの演技直後のもの。数多く見てきた浅田真央さんの写真の中で1番強烈な印象が残っている1枚。
演技直後、浅田真央さんは何を思っていたのだろうか?今も、この写真を見る度に、いろいろな思いが駆け巡ります。
内村選手のコメントを聞いて、すぐに、この写真を思いました。
私は思いました。
きっと浅田真央さんは、この時、リンクの上でオリンピックの魔物を見てしまったに違いない、と。
そのオリンピックの魔物と、もう一度対決するため、浅田真央さんは今、ソチを目指して試行錯誤を繰り返しているのでしょう。

どんな世界の頂点に立つアスリートさえ「無」の境地にさせるオリンピック。
毎年、開催される世界選手権とは違う世界。
それがオリンピックの持つ偉大さ、面白さ。
それを今回のロンドン・オリンピックでは教えてくれました。
これからも、オリンピックが開催されたら、出来る限り放送を見て、オリンピックを楽しんで行きたいと思います。