オペラファンの仕事の合間に パート2

大好きなクラッシック音楽やフィギュアスケート、映画などを語ります。メインは荒川静香さんの美しさを語るブログ。

ワルターの「巨人」

2010年12月03日 11時06分26秒 | 今日、聴いたCD
マーラー 交響曲第1番二長調「巨人」

ブルーノ・ワルター指揮コロンビア交響楽団
(国内盤)CBSソニー 35DC90 (1961年録音)

久し振りにワルターの指揮するマーラーの「巨人」のCDを聴いて夢の中にいるような気持ちになる。何か魔法をかけられた様な感じである。
現在、オーケストラのレベルもどんどん上がり、マーラーの交響曲の演奏もたいへんな域に達してきたが、私は、この半世紀前の演奏が大好きである。
1961年、ワルター84歳の時の録音。約半世紀前の演奏であるが、演奏の古さは全く感じない。
大編成のオーケストラの威力をけっして誇示することなく、この作品の魅力をあらん限り伝えてくれるワルターの指揮の素晴らしさ。目の前でワルターがこの作品の魅了を語っているような気になります。
まさに「詩情」という言葉が思い浮かびます。
第1楽章、神秘的な序奏から始まり、かっこうの美しい鳴き声。正に夢の世界である。
また第3楽章のトリオの美しさ。これだけ美しく演奏した指揮者はいただろうか?
 
さて私の所持しているCDはレコードの時代からCDの時代に突入して、CBSソニーから初めてCD化されたワルターの録音である。おそらく初めてCD化された過去の演奏家の録音のCD化のはずである。
価格を見ると3500円で今では考えられない価格である。なお解説書を読むと、CD化にあたりオリジナル・マルチ・テープから録音当時のプロデューサー自らの手でリミックスさせたCDとのことである。これ以降、何度か再発売されているはずだが、音質の変化はあるのだろうか?この音質が保っているのであれば幸いである。