オペラファンの仕事の合間に パート2

大好きなクラッシック音楽やフィギュアスケート、映画などを語ります。メインは荒川静香さんの美しさを語るブログ。

「シェエラザード」

2008年11月06日 00時22分35秒 | 今日、聴いたCD
R・コルサコフ 交響組曲「シェエラザード」

ピエール・モントゥー指揮ロンドン交響楽団 (1957年録音)
(国内盤)DECCA YCCD-7128

R・コルサコフ作曲の交響組曲「シェエラザード」は管弦楽曲の中で私にとってワーグナーの「ジークフリート牧歌」に次いで好きな作品である。異国情緒あふれた、めくるめくような音楽絵巻を見事にオーケストラで表現した作品である。一番好きなのは、やはり第3曲の「若い王子と王女」です。甘味なテーマ、そして色彩感の素晴らしさは、この作品のハイライトでしょう。昔、この作品には興味が無かったのですがシャルル・デュトワに率いられたモントリオール交響楽団が我が町ににやってきた時、当然、聴きにいきましたが、その時、この作品を演奏し、いっぺんに魅了されました。

フィギュアスケートも新しいシーズンに入りました。GPシリーズも第2戦が終わりましたが今だに第1戦のアメリカ大会の余韻が抜けません。なんと言っても中野友加里さんの「ジゼル」そしてキム・ヨナさんの「シェエラザード」が素晴らしかった。毎日、仕事から帰って彼女たちの演技の録画を飽きることなく見ています。
いろいろなブログを見ていますがキム・ヨナさんと中野さんの演技には否定的な意見も多いのですが、それがなぜなのか私にはよくわかりません。音楽を生かした見ごたえ充分の素晴らしい演技だったと私は思っています。今回の様に音楽の持つ素晴らしさ、フィギュアスケートの持つ素晴らしさを両方、味わえる演技に接した時の歓びは最高のものがあります。中野さんの「ジゼル」の関しては、私が思うことを、またの機会に述べるつもりです。
キム・ヨナさんの「シェエラザード」は一度だけジャンプの失敗はありましたが、その他は見事といって良いでしょう。特に私の大好きな第3曲「若い王子と王女」のメロディに乗っての演技は最高でした。スパイラルでの顔の表情一つとってもフィギュアスケートの醍醐味を満喫できるものがあります。技術面しか目に入らない、この素晴らしさがわからない方は、お気の毒としか言い様がありません。

さて「シェエラザード」のCDはゲルギエフが、キーロフ歌劇場管弦楽団を指揮したPHILIPS盤(2001年録音)が本命だと思いますが、私自身、録音は古くなりましたがフランスの名指揮者モントゥーがロンドン響を指揮した録音に、たいへん愛着があります。この演奏は、まさに「品格」という言葉が当てはまるでしょう。特に「若い王子と王女」の演奏の気品の高さは凄いです。

いよいよGPシリーズの中国大会。キム・ヨナさんの登場です。アメリカ大会と比べてどれだけ深化したか本当に楽しみです。