いいものでした

劇場版イデオン2本を鑑賞。
1stガンダムの劇場版と違い、TV版を見ていることが前提の構成。
みんな凄い速さで死んでいくよコレ。
ダミドはすぐ死ぬしダラムは決闘せず死ぬしモエラもあっさり死ぬ。
TV版のラストは唐突にイデが発動して、地球人もバッフ・クランもその他全てが滅んで終わりとなりましたが、
発動篇ではちゃんと納得行く終わりになるよう補完してくれてますね。
本当はここまでやりたかったのね…と思うと胸に迫るものがあるな…


因果地平でのラスト10分間は並ぶ作品が無いんじゃ…と思うくらいに感動的。
カタルシスとでも言えばいいのか。
最後まで戦い滅ぼし合うことを選んだことは悲しいし、結果イデの発動で人類全滅も悲しいのですが、
だからこそ皆手に手を取り合い因果地平を飛んでいく光景は美しい。


すぎやまプロデュースのBGMもやはりよろしい。
TV版では場面場面の象徴的な音楽が印象的でしたが、
劇場版ではその殆どが差し替え・新録と言ってもいいぐらいに変わってまして、
作品としては尺に収まるよう編集していたのに対して新鮮に生まれ変わってました。
調べたら交響曲と題してCD音源化されてんのね。
すぎやま先生にここまでさせたアニメって無いんじゃなかろうか。


ロボットアニメ見る気になったらまず見といて損が無い名作だと思いますよコレ。
劇場版も込みで見るのが前提になりますが。
「鬱アニメ」ってことだけ聞いて敬遠するのには勿体無い。
ガンダム以外の富野はキンゲぐらいしか見てないけど、これを機に他の富野も見てみたいと思ったね。
イデオンの出来が完璧だっただけにイマイチな感触に終わりそうだけど…