雑感の記録。

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ロア部 動画目録

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Youtubeのロア部にアップされている対戦動画の目録になります

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3/25
・まだ寒いので履歴をクリア
・ブラッディロア3のフレーム表(calcで作ったヤツ)をアップ

怖いの

2012年01月09日 | book & comic


小林泰三作品を読んでて、最新刊リストでやたら推されてたように見えた一冊。
文庫本を買うと付いてくる栞にも書いてあるくらいだし、
それぐらい推されているのなら読んでみるのもいいかと思って買った一冊。


「暴落」「受難」「鼻」の三編を収録。
一番面白かった作品は?と聞かれたら「暴落」を挙げると思うのよ。
「鼻」もイイ感じなんだけど、「暴落」「受難」の方が好みなんだよなぁ。
ソフトでウェットな筒井というか。そういう雰囲気はありますね。
「鼻」が割合真面目なホラー作品なだけに、ホラーのハズが笑いが込み上げてくるこの二編が浮く。
収録順で言えば「鼻」だけ浮いてる、とも言えるか。


あーでも収録されてる三編よりも、書いてる曽根氏の経歴の方が面白いかも。
解説のトコで2P足らずしか触れられてませんが、中々に個性的な人のようで。
目の付け所が違う、というよりも付いてる場所が違うんでしょうね。
店頭で買おうかどうか悩んだら、273P~274Pをチラっと見てから再考することをオススメしますね。



クリムゾンの迷宮

有名所です。
そういや読んで無かったなぁと思い、ホラーのまとめ買いついでに。
これは買う動機として少々おかしいと言えるのでは?
ハイ…解ってます…


ミステリでいうとクローズド・サークルものになりますか。
別にホラーで括らんでもいい気がするなぁ。
目が覚めたら全然知らない所に居て、どうやら元の生活に戻るにはこのイベントを完遂せんといかんらしい。
かくして失業→離婚という現代社会の基本コンボを見舞われた中年男性は、
エロ漫画家のチャンネーと協力してこのゲームに挑むことにしました。
というお話。


あちらこちらで挟まれるサバイバル知識がいいんです。
食べられる草木や果実、小動物から人間まで対応した罠の作り方、毒蛇の種類とか。
マスターキートンをちょっと思い出しますね。
その辺の知識を総動員しないと迷宮からは出られないでしょうし、
実際かなり必死だったろうと思えるんですがね…
ただ罠で捕まえた野生動物をアボリジニの調理法で料理してるトコなんかは読んでて腹が減って来ますし、
生存競争やってる最中なのに盛って青姦しとるし…
その辺が何だか平穏っつーかさ…
陵辱が無いでしょッッッ!!!


「生贄のジレンマ」の時も感じたけど、命がかかってる割にのほほんとしてるというか…
チリ鉱山での落盤事故から奇跡的に生還した人たちが居たじゃないですか。
「事実は小説より奇なり」って言葉があるワケですし、実際その通りだよなーと救出される彼らを見て思ったけど、
本当に絶望的な状況って言うのはああいうトコだと思うんですよ。
どこまで筆致の限りを尽くしても、津波で家々が流される映像には及ばんモンでしょう。
1年近くあの映像を見てたからこそ、フィクションの恐怖に恐怖できなくなってるのかもしれんなぁ。


さすがに百年に一度レベルの天災と比べるのは悪い。
でもいつかは現実的な絶望感を味わえる作品と出会いたいですね。
別に本作に満足が行かなかったワケでは無いです。
読んだ時期が悪かったとでも言えばいいのだろうか。
あとスナッフ・フィルムって単語はここ数年で両手で足りん程度に見た記憶がありまして、
いい加減見る度にゲンナリして来るんで、作家の方々は安易にこの単語を使って欲しくないなぁと思いましたとさ。