この記事は、近藤しんたろうクリニック院長の近藤慎太郎・ 医学博士の連載寄稿文のひとつで、
。
《・・今回は、「健康寿命」の日本の現状と、健康寿命を延ばすためには、
どんな病気に注意すべきなのかを見ていきましょう。
☆気になる「自分の余命」はあと何年?
平均寿命とは「その年に生まれた子ども」が、
平均であとこれぐらいの年数生きますよ、という数字です。
例えば2016年の男性の平均寿命は、平成28年簡易生命表によると「80.98歳」になります。
これはあくまで「2016年生まれの男性が、それぐらい生きるだろう」という話です。
よく勘違いされるのですが、例えば今50歳の人が
あと約30年(80.98歳引く50歳で30.98年)生きますよ、
という話ではありません。
「50歳の人が平均であとどれぐらい生きるか」というのは「平均余命」で調べます。
平均寿命と平均余命が違うのは、今50歳の人が過ごした50年間と、
今0歳の人が過ごすであろう50年間では、
プラスに作用するかマイナスに作用するかはさておき、
環境、食生活、医療、科学などの諸要素が全く違うからです。
☆単に平均寿命が延びても幸せとはいえない?
長く生きる場合、その中身が大切になってきます。
単に長く生きただけでなく、
「健康でやりたいことを実現できる期間がどれぐらいあったのか」
ということが重要になってくるわけです。
それを表す概念が「健康寿命」です。
単に長く生きただけでなく、
「健康でやりたいことを実現できる期間がどれぐらいあったのか」
ということが重要になってくるわけです。
それを表す概念が「健康寿命」です。
健康寿命は「日常生活に制限のない期間」のことを指します。
ここでの「制限のない期間」を厳密に定義することはなかなか難しいのですが、
大ざっぱに言えば、「要介護状態ではない」ということです。
この「健康寿命」と「平均寿命」は、必ずしもパラレルの関係にはありません。
例えば長野県の平均寿命は、男女ともに非常に高いことが知られていますが、健康寿命はどうでしょうか。
平成22年の都道府県別生命表によると、
「平均寿命」は長野県が男女ともに1位になっています。
しかし、「健康寿命」になると全く違った風景が見えてきます。
「平均寿命」は長野県が男女ともに1位になっています。
しかし、「健康寿命」になると全く違った風景が見えてきます。
健康寿命については、男性は平均寿命19位の愛知県が、
女性は31位の静岡県がトップです。
長野県は男女ともにトップ5に入っていません(男性6位、女性17位)。
女性は31位の静岡県がトップです。
長野県は男女ともにトップ5に入っていません(男性6位、女性17位)。
次に、平均寿命と健康寿命の差を見てみましょう。
この差は、「日常生活に制限のない期間」を終えた後、
何年生きることになるのかを示します。
前述した通り、大ざっぱに言えば「要介護状態で過ごす時間」となります。
厚生労働省の資料によると、平均寿命と健康寿命の差は、
平成28年で男性は8.84年(平均寿命80.98歳、健康寿命72.14歳)、
女性は12.35年(平均寿命87.14歳、健康寿命74.79歳)となっています。
ここで意外と感じる人も多いと思いますが、
女性は平均寿命が長いのに、実は健康寿命は相対的に短いのです。
このパラドックスも今後の重要な検討課題ですが、次回で改めて解説したいと思います。
いずれにせよ、大半の人が人生の締めくくりの段階で、
10年前後、不本意な生活を強いられるわけです。
10年前後、不本意な生活を強いられるわけです。
ここで、私たちを取り巻く課題と目指すべき方向性が明らかになってきます。
やはり、最も重要なのは、単に寿命を延ばすことではなく、
「平均寿命と健康寿命の差をできるだけ少なくする」こと。
その差を縮めながら、平均寿命、健康寿命ともに延ばすことができたらベストでしょう。
「人生100年」が災いになってしまってはいけません。
ではそれを避けるには、つまり健康寿命を延ばすためには、何が必要でしょうか。
☆健康寿命を延ばすには、「認知症&脳卒中」に気をつける
健康寿命を延ばすためには、
もちろん、日本人の死因ナンバーワンである「がん」を遠ざけるのは重要なポイントです。
しかし、あくまで一般論ですが、がんの場合は
相当進行した状態にならない限り、普段通りの生活が送れる人も多くいます。
もちろん通院の必要も出てきますし、
治療に伴う副作用で体調が思わしくない場合もあるでしょう。
けれども、大抵の場合は、身の回りのことは自分でできるし、
短期間の旅行に行くことも可能です。
治療に伴う副作用で体調が思わしくない場合もあるでしょう。
けれども、大抵の場合は、身の回りのことは自分でできるし、
短期間の旅行に行くことも可能です。
「がんの治療を受けながら、いかに就労を維持するか」ということも、
現代の大切なテーマになっています。
こういった場合は、病気になったとしても「病気と共存している」と言えるでしょう。
こう考えると、がんが必ずしも、身の回りのことが自分でできない、
つまり「要介護」になりやすいとは言えないことが分かります。
では、「要介護」になる原因には、何が多いのでしょうか。
平成28年国民生活基礎調査の概況によると、
1位が「認知症」(24.8%)、2位が「脳卒中」(18.4%)となっています。
つまり、この2つを避けることが健康寿命を延ばすために、最も大事なカギとなるのです。
認知症については第3回で取り上げますので、
まずは脳卒中を避ける方法から解説します。
☆めちゃくちゃ怖い脳卒中、「動脈硬化」が危険!
脳卒中には、脳の血管が詰まってしまう「脳梗塞」と、
血管が破れてしまう「脳出血」、「クモ膜下出血」などがあり、
いずれも場合によっては命を失うリスクのある怖い病気です。
血管が破れてしまう「脳出血」、「クモ膜下出血」などがあり、
いずれも場合によっては命を失うリスクのある怖い病気です。
命が助かっても、脳梗塞や脳出血によって脳の一部が壊死してしまえば、
その部分が担っていた機能を失うことになります。
例えば認知機能が落ちたり、話しづらくなったり、手足を動かしにくくなったりします。
重症のケースでは、寝たきりになってしまったりすることもあります。
厚労省の「死因簡単分類別にみた性別死亡数・死亡率」によれば、
平成28年の日本人の死因は次のようになっています。
1位 悪性新生物(がん) 37万2986人
2位 心疾患(心筋梗塞など) 19万8006人
3位 肺炎 11万9300人
4位 脳卒中 10万9320人
脳卒中の死亡数は、がんの3分の1にも満たないのですが、
患者数は非常に多く、117万9000人もいます。
死亡数の10倍以上いるのです(「平成26年患者調査の概況」より)。
死亡数はそこまでではないが、患者数はとても多い。
そして生存している患者には、
日常生活に何らかの制限をきたす後遺症が残っている可能性がある。
いかに健康寿命を伸ばすかという観点からすれば、
そこが一番の問題となります。
☆では脳卒中はなぜ起きるのでしょうか。
これには様々な原因があり得ます。
例えば、脳の「動脈瘤」が破裂したり、
「心房細動」という不整脈によってできた血の塊が脳に飛んだりすることが挙げられます。
しかし、何といっても最大の原因は「動脈硬化」でしょう。
動脈硬化とは、全身をくまなく巡っている血管「動脈」が、
劣化してボロボロになること。
ボロボロになると、血管が破れて出血しやすくなり、詰まりやすくもなる。
前述したように、「心疾患」の原因にもなり得ます。
そんな動脈硬化は、「高血圧」、「糖尿病」、「脂質異常症」、「肥満」、「喫煙」などが
強く関係すると考えられています。
☆若いからといって無茶していいわけではない!
動脈硬化とは何か。
まず、高血圧や糖尿病があると、動脈の壁の内側に傷ができます。
そこにコレステロールなど脂肪が沈着し、グジュグジュになって盛り上がってきます。
この状態が動脈硬化です。
それが破綻して脳出血を起こしたり、詰まって脳梗塞を起こしたりしてしまうのです。
動脈硬化は「生活習慣の乱れが蓄積した中高年以降に起きる」というイメージがあると思います。
けれども実は10代でも起きることが分かっており、加齢とともに増悪していきます(*1)。
若いときは、体のどこかに問題が生じても、
そのほかの健康な部分が代償的にサポートしてくれるので問題が顕在化しにくいのです。
しかし、それは問題が解消されたことを意味するわけではありません。
そのほかの健康な部分が代償的にサポートしてくれるので問題が顕在化しにくいのです。
しかし、それは問題が解消されたことを意味するわけではありません。
例えば、「若いときに部活で痛めた関節がいったん治ったと思ったけれど、
歳を重ねてからまた痛くなってきた」という人もいるでしょう。
一度生じた問題は、単に眠っているだけか、ゆっくり進行している、
というケースが多々あるのです。
結局、「若いから無茶してもいい」というわけではないのです。・・》
注)記事の原文に、あえて改行を多くした。
この記事を読み終わった後、
動脈硬化の主因は、「高血圧」、「糖尿病」、「脂質異常症」、「肥満」、「喫煙」に寄る、
と改めて学び、溜息を重ねたりした・・。
過ぎし2010年(平成22年)の秋、私は66歳の健康診断の時の結果、
『糖尿病で、内科に受診して下さい』と明記されてしまった。
私は青ざめ、翌日に自宅から徒歩10分ばかりの内科専門病院に行き、検査、そして問診の時、
『国内旅行に何とか70歳ぐらいまで行きたいので・・何なりと御指導をお願い致します』
と私は内科の医師に懇願した。
そして高橋真梨子さんが唄われた『桃色吐息』は妖艶であるが、
体力の衰えた66歳の私は、青色吐息のような表情で、内科の医師のアドバイスを聴いたりした・・。
私は家内との共通趣味は国内旅行であり、糖尿病の場合は、もとより食事制約がある。
このような時、家内と共に旅行の宿泊先で美味しい夕食を頂けそうな時、
私は食べてはいけない料理だったら、余りにも惨(みじ)めである、と思ったりした。
やがて医師から、料理のカロリー試算表を渡された上、 軽い運動を毎日して下さい、と私は言われた・・。
この後、6週間の私は、家内が料理のカロリー試算表を確認しながら野菜を多くした料理を作って貰い、
これ以来、朝夕頂いたりした。
そして私は、ウォーキングをしたり、或いは早足で遊歩道を歩いたりし、
お酒はしばらく・・さよならねぇ、と夕食の時も煎茶を飲んだりしていた。
こうした中、私は最寄の内科に8週間毎に定期検査日、そしてこの間に検査結果日と健診を受けて、
糖尿病の範囲の対象から克服でき、悪玉コレステロールは基準値の90%、
これ以外は、ほぼ優等生となって、改善努力の成果となっている。
そしてこうした定期健診を受けるたびに隣接した薬局で、血糖値を下げる薬を頂き、
日々朝食後に飲んでいるが、これ以外は至って健康だ、と思ったりしている。
或いは昨年の1月3日の深夜、救急車で搬送されて、循環器専門の『榊原記念病院』に、
やがて1月4日より8泊9日の入院したりした。
新年の3日の夕食を家内と共に頂いた後、
やがて私は9時過ぎに布団にもぐり、本を読だりしている中、寝付いたりした。
そして10時過ぎ頃、左胸が圧迫され、強く痛みを感じて、
新年早々の元旦に治療を受けた『玉川病院』の医師のアドバイスに基づき、
『ニトロペン錠』を舌先で舐(な)めたりした。
やがて20分過ぎても鎮静化しなくて、やむなく2錠目の『ニトロペン錠』を舐(な)めたりし、
今回果たして『ニトロペン錠』鎮静化がするのだろうか、と思いながら、
痛みに耐えたりしたが、効果なく3錠目の『ニトロペン錠』を舐(な)めたりした時、
私は家内を起こして、救急車で病院に行く、と決意したのは11時半過ぎであった。
やがて救急車が我が家に到着して、救急スタッフの御方が昨今の私の状況を把握し、
循環器専門の府中市に所在する『榊原記念病院』を進言して下さった。
循環器専門の府中市に所在する『榊原記念病院』を進言して下さった。
そして『榊原記念病院』に到着後、10数名の医療スタッフの中で、
私は中央診察台で心電図、造影剤を入れてカテーテル、
そしてCTスキャンなどの精密検査、或いはレントゲン終えたのは、
早朝3時半過ぎであった・・。
やがて『胸膜炎』(追記・急性冠症候群)と病状とされ、しばらく経過観察したく・・
と入院が余儀なくされて、結果的に8泊9日の入院となったりした。
こうした中、痛みは当日の4日の夕方には解消したが、
集中治療室の専門部屋より、3名部屋、やがて4名一般部屋に移動したが、
予測した以上に、遥かに快適な部屋であった。
こうした中、私は自身の健康に関して、タバコの喫煙に自身に甘えてきたが、
遅ればせながら禁煙を決意した。
私は大学一年、ワンダーフォーゲル部に所属して、夏の合宿の休息日の時、
先輩が美味しそうにタバコを喫っていたので、まもなく真似事をして以来、
タバコを愛煙してきたので、56年以上となっているが、今回の担当医師よりも禁煙を勧められた。
やはりタバコは心臓にも良くないし、まして身体にも良くないし、
入院前の1月3日の夕食後にタバコを一本喫って、これ以来禁煙しているので、
何日になるのかなあ・・・と指をおりながら微苦笑したりしている。
私は、60歳までの現役サラリーマン時代は、辛口の純米酒が大好きな呑兵衛のひとりであったが、
ここ10年はウィスキーの濃いめの水割りか、ビールを冠婚葬祭、懇親会、旅行以外は、
5日ごとに我が家で呑んでいるのが実態となっている。
そして心臓の悪化で退院後は、タバコにお別れして、禁煙となったりした。
このように何かと拙(つたな)い私でも、齢を重ねるたびに、
何かを断念しないと、人生の晩秋期を迎えられない、と心も身も鍛えられ、微苦笑を重ねたりしている。
と入院が余儀なくされて、結果的に8泊9日の入院となったりした。
こうした中、痛みは当日の4日の夕方には解消したが、
集中治療室の専門部屋より、3名部屋、やがて4名一般部屋に移動したが、
予測した以上に、遥かに快適な部屋であった。
こうした中、私は自身の健康に関して、タバコの喫煙に自身に甘えてきたが、
遅ればせながら禁煙を決意した。
私は大学一年、ワンダーフォーゲル部に所属して、夏の合宿の休息日の時、
先輩が美味しそうにタバコを喫っていたので、まもなく真似事をして以来、
タバコを愛煙してきたので、56年以上となっているが、今回の担当医師よりも禁煙を勧められた。
やはりタバコは心臓にも良くないし、まして身体にも良くないし、
入院前の1月3日の夕食後にタバコを一本喫って、これ以来禁煙しているので、
何日になるのかなあ・・・と指をおりながら微苦笑したりしている。
私は、60歳までの現役サラリーマン時代は、辛口の純米酒が大好きな呑兵衛のひとりであったが、
ここ10年はウィスキーの濃いめの水割りか、ビールを冠婚葬祭、懇親会、旅行以外は、
5日ごとに我が家で呑んでいるのが実態となっている。
そして心臓の悪化で退院後は、タバコにお別れして、禁煙となったりした。
このように何かと拙(つたな)い私でも、齢を重ねるたびに、
何かを断念しないと、人生の晩秋期を迎えられない、と心も身も鍛えられ、微苦笑を重ねたりしている。
歩くことが何より健康体の源(みなもと)と思い、そして適度な熟睡する睡眠、或いは程ほどの食事が、
セカンドライフの私なりの健康体の三種の神器として思い、年金生活丸16年を過ごしてきた。 健康でなければ、自身の日頃のささやかな願いも叶わないので、
もとより寝たきりなどは、日常のささやかな願いも制約されるので、
殆ど毎日のように自宅の周辺3キロ範囲にある遊歩道、公園、住宅街を歩き、
ときおり認知症とか心筋梗塞などは勘弁してねぇ・・と秘かに祈願しながら歩く時もある。
殆ど毎日のように自宅の周辺3キロ範囲にある遊歩道、公園、住宅街を歩き、
ときおり認知症とか心筋梗塞などは勘弁してねぇ・・と秘かに祈願しながら歩く時もある。