夢逢人かりそめ草紙          

定年退職後、身過ぎ世過ぎの年金生活。
過ぎし年の心の宝物、或いは日常生活のあふれる思いを
真摯に、ときには楽しく投稿

鳩山首相『(政権)公約一部見送りも』に私は賛意・・。

2009-10-16 17:37:53 | 時事【政治・経済】等
私は東京郊外の調布市に住む年金生活5年生の65歳の身であるが、
朝のひととき、ぼんやりと、読売新聞の基幹ネットの【YOMIURI ONLINE】を見ていたら、

《 赤字国債批判強まれば「公約一部見送りも」…首相 》

と見出しを見て、やはりね、と思いながら記事を読んだのである。

無断であるが、記事を転載させて頂く。

《・・
鳩山首相は15日夕、民主党の衆院選のマニフェスト(政権公約)の実現とその財源としての赤字国債増発について、
「『マニフェストの実現より、国債をこれ以上発行してはいけない』
と国民の意思として伝えられたら、そういう(公約を見送る)方向もある」
と述べた。

赤字国債発行への批判が強まれば、
一部の公約の実現を見送ることもあり得るとする考えを示したものだ。
首相官邸で記者団の質問に答えた。

(2009年10月16日00時45分 読売新聞)
・・》
注)記事の原文にあえて改行を多くした。

http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20091016-OYT1T00073.htm


私が衆院選の選挙前に公示された民主党のマニフェスト(政権公約)を新聞で初めて知った時、
美麗すぎて選挙の有権者の心をくすぐるものとして、半分ぐらいは政権与党になった時に実施できれば、
与党として合格点と思ったりしていたのである。

衆院選で自民党は惨敗した理由は、多くのメディアで報じられているが、
数多くの有権者の心情は、
自公民の政権与党の小泉首相の辞任後、官僚を含めた混迷、不祥事が更に多発し、
国民の視線からして、自民党と官僚と自治体、そして業者が、
税金から成り立つ予算の無駄づかい、そして癒着として感じながら、
相変わらず官僚の天下りなどが実質上で放置されてきた。

その上、昨年のリーマン・ショックで世界中が経済の悪化となり、
ますます先行きの見えない日本経済となり、更に雇用の悪化を招き、そして社会の劣化が進み、
やりきれない社会風潮の中で、自民党にあきれかえり、
民主党に清き一票を投じられたと私は思ったりした。


今回、民主党の政権下で、従来の政権の自公民の予算などを、
民主党のそれぞれの議員が精力的に官僚に問いただし洗い作業をされているが、
それなりに大いに有意義である。

しかし経済の悪化で税収入は限られているのであるから、
支出の社会保障費などの削減は困難であるので、
政権公約の概算要求として掲げられた事業を実施の延期、中止、
或いは削減はやむ得ないと私は思っている。

この中で、私は以前からあきれていた『高速道路の無料化』、
『公立高校授業料の実質無償化』のふたつは即刻中止すべきである。

特に『公立高校授業料の実質無償化』については、
現在の義務教育は中学校までであり、どうしても実施するならば、
教育法の定義を議員の諸兄姉で可決してから頂きたいのである。

私は『公立高校授業料の実質無償化』で予算4500億円、
『高速道路の無料化』で予算6000億円と報じられているが、
少なくとも中止して、この代わりに迅速に雇用の対策費などに投入し、
少しでも雇用の安定を図る総合政策とするのが、政治の役割と私は確信している。


私は昭和19年に東京郊外の農家の三男坊として生を受け、
小学二年に父が病死し、小学三年の時に祖父がに死去し、
大黒柱のふたつが亡くなったので、没落しはじめたのである。

この頃も義務教育は中学校までであったが、PTA(授業料)の会費は有償であり、
確か教科書も有償であった。

祖父が亡くなって後、私は担任の先生から母あてに一通の手紙を渡されたのである。
帰宅後の私は母に手渡した後、
『PTA会費・・当分・・免除するって・・』
と母は呟(つぶや)くように小声で云っていた。

そばにいた小学5年の次兄は母の小声の内容を知り、
『いくら貧乏でも・・PTAの会費・・払おうよ・・』
と次兄は怒りの声で母に云った。

次兄は翌日から下校した後、手入れが余り行き届かない我が家の畑で農作物を採り、
程近い電電公社の社宅に売りに行ったのである。
このお陰で、何とか人並みにPTAの会費を支払うことができたのである。


こうした私のささやかな苦渋の体験もあるので、
『子ども手当』2兆2500億円の予算と知った時は、内心は賛意をしなかったが、
社会も大幅に変化し、昨今の社会の劣化も配慮し、
何よりの民主党の政権公約のひとつである上、有権者への政権交代の切り札と思え、
やむえず賛意したのが本音であった。

しかし『子ども手当』は、少なからず収入の多い家庭では、
ご遠慮を願い、制限を設定するのが援助として本来の姿である。


このように思うまま綴ったが、
鳩山首相の『赤字国債批判強まれば「公約一部見送りも」』も賛意であり、
むしろ『公立高校授業料の実質無償化』、『高速道路の無料化』は中止した上で、
迅速に具体的に雇用の安定を図る総合政策を声明すべきである。



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『北海道経済は、ジャンボ機の後輪』警句は、恥ずかしながら無知であった・・。

2009-10-16 09:09:30 | 時事【政治・経済】等
私は東京郊外の調布市に住む年金生活5年生の65歳の身であるが、
定期購読の総合月刊雑誌の『文藝春秋』などを購入した後、
まずは目次を見るが、この中のそれぞれの寄稿された記事のタイトルで、
私が無知な言葉を最優先に見ることが多いまである。

昨夕、この夏から定期購読した月刊誌の『フォーサイト』(11月号、新潮社・発刊)が郵送されきた。

私は夕食後の夜のひととき、いつものように目次を眺めた後、

《 「ジャンボ機の後輪」北海道経済が示す先 》

とタイトルで、恥ずかしながら何故北海道経済は「ジャンボ機の後輪」なの、
と思いながら、このページに飛んだのである。

ジャーナリストの大神田貴文(おおかんだ・たかふみ)氏が寄稿された記事であり、私は深く教示されたのである。

無断であるが、一部を引用させて頂く。


北海道経済は昔から、「ジャンボ機の後輪」と揶揄されてきた。
景気が上向いても離陸は全国で最後、
そして下降局面では他都道府県に先んじて真っ先に地面に着くからだという。

注)記事の原文をあえて改行を多くした。

この後、北海道のある有力だった観光ホテルの経営悪化の実態、
副題に掲げられている《景気の先行指標である北海道経済の悪化の一途をたどっている。
そのすぐ先にみえるのは日本全体の不吉な将来像だ。》
と明記されている通り、
道内の経済悪化の一途を具体的に指摘した上、今後の日本全体の経済悪化を警告した寄稿文である。


私は国内旅行が趣味のひとつで、北海道の観光も四季折々に訪れて、
少なくとも10数回は青函連絡船、航空機、フェリー、JR寝台特急などで渡道している。
もとより敗戦後の北海道は石炭、水産、林業、農業などの産業基盤で、
良い意味での内地に多大に貢献し、発展してきた。
そして北の大地として、特有な風土に内地の人が魅せられて、観光業も躍進してきた。

私も魅了されたひとりで、旅人しては日本のどの地域よりも心身の波長に合う、
と云ったりしながら、家内を誘ったりしてきた。
そして、吉田武三氏の『北の風土記 ~武四郎つれづれ~』(北海道新聞社、発刊)、
小説の佐江衆一氏の『北の海明け』(新潮社)などで歴史を学び、
作家の倉本聰氏の数多くのシナリオ、随筆などで道内の現状を教示されたのである。

そして、昨年の年末に近い時節に訪れた時、北海道文学館に入館して、
『北海道文学百景』(北海道文学館・編集)と題された一冊の本に魅せられ、購入した。

私が何より魅せられたのは、道内の各地の情景を基軸とし、
小説・随筆、短歌・俳句、そして詩が2ページで掲載されていた。
例えば,『小樽』であったならば、
右ページに上段が小樽の景観の写真、下段が伊藤 整の『若い詩人の肖像』、
左ページに上段に小樽を詠んだ歌人、俳人の短歌、俳句、
下段がひとりの詩人の詩が掲載されていた。

このようにつたない私なりに道内を深めてきたが、
改めて大神田貴文氏の寄稿文に導かれて、道内の経済悪化の状況を学び、
そして今後の日本の懸念される経済状況を多々教示されたのである。

私は無力な年金生活の身であるが、昨夜は暗澹たる思いで憂い、過ごしたのである。
そして私は布団にもぐりながら、道内の再生を考えたりしたのである。

昨今、高校生の修学旅行の一部で海外に行く風潮があるが、
海外を学ぶ前に北海道に行き、日本のひとつの北海道の魅力を学べ、
と学校の関係者に、
そして内地の人たちは海外の農産物、水産物を購入する前に、北海道産を買いましょう、
と少なくともこのようなことを思ったりしたのである。




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