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試用期間に解雇された若者 本田君の裁判を傍聴しました

2009-12-24 22:56:15 | 市民の市民による市民のための平和活動
 傍聴席は、一杯だった。若者の顔も多い。人ごとではないのだろう。
 本田君は、日本基礎技術(株)を昨年7月の試用期間中に解雇になった。大学を卒業し、土木の専門家になろうと希望に満ちていた矢先の出来事だったという。解雇理由は、宿泊の研修中に居眠りをした等態度が悪いというもの。

 母親を呼び出し依願退職を迫り、母親が応じないと分かると直接本人に退職を強要した。その数日後に「首」という恐ろしい会社のやり方には納得できないと本田君は裁判を起こした。もちろんそれまでに何度も会社側と交渉を続けたが、「試用期間中だからいつでも採用を取り消せる」などと会社側は法律を理解しない暴言を繰りかえし、本田君の解雇理由に嘘をつく不誠実な対応に終始したという。

 最高裁の過去の判例では、「試用期間中の解雇は、解約権を留保した趣旨から、採用時にはわからなかったが、試用期間中の勤務状態等から判断して、その者を引き続き雇用しておくのが 適当でないと判断することが、試用期間を設定した趣旨・目的に照らし、客観的に相当である場合にのみ許される」とし、「試用期間中の者に、若干責められるべき事実があったとしても、会社には、教育的見地から合理的範囲内で、その矯正・教育に尽くすべき義務がある」とも述べている。

 社会的に見てこのような解雇は許されるものではない。本田君は、友人の息子さんであり小さな時から知っている。真面目な、実直な若者。このような若者対し、人格を傷つけるような「うそ」の解雇理由を並べるたてる会社の姿勢に、ますます怒りを感じている。彼の希望通りの職場復帰まで支えたいと思う。傍聴を続けたい。


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