今週はアメリカ、フロリダのJacksonvilleに来ている。今年はこれでアメリカは3回目だが、今まで何となく感じていた「アメリカのテレビは面白くなくなった」ということを強く感じる。
私はドラマやバラエティ物は見ないので見るのは殆どがニュース番組である。一時はCNNが面白いと思って良く見ていたし、その後はCBSが面白いと感じていた。しかし、最近はどうも面白くない。それでNHKの英語の番組などを見ていたのだが、今回はアメリカの番組を少し我慢してみてみた。
どうも面白くない。宣伝がやたらと多いし、内容もアメリカ国内のニュースに偏っている感じがする。アメリカのテレビ局はインターネットに宣伝費を取られて景気が良くないらしい。新聞はもっと悪くほとんど壊滅状態だという。21世紀に入ってから約25%のジャーナリストが廃業したそうである。
そのせいか、取材にコストをかけられず、スタジオでの対談が目立つ。ニュースに流れる画像も質が低い感じがする。頑張っているのはスポーツチャンネルだけ、という感じがする。
私はこのブログでいつも日本のマスコミを批判しているが、アメリカは更に重症の感じがする。イギリスのBBCなどは日本よりも質が高い感じがするのだが・・。日本の放送局、新聞社も業績は良くない。いずれ更に悪化してアメリカのようになるのだろうか。
アメリカFCCの「国家ブロードバンド計画」でもジャーナリズムの衰退を問題視していて、何か手を打たないといけないと言っていたが、いわゆるマスコミの質が低下していくことは国民全体のレベルに影響を及ぼすと思う。インターネットでニュースを読むと言っても、しっかりした取材陣をそろえたマスコミが無くなると噂話のようなものばかりがあふれるのではないかという感じがする。
今はマスコミが生まれ変わる過渡期なのかもしれないが、インターネットで気に入ったサイトを見るばかりでなく、自分の全く接点の無いようなところからもニュースなどが入ってくるようにする仕組みは不可欠だと思う。
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