ウィトラのつぶやき

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大相撲、安馬が大関昇進確実

2008-11-24 09:48:24 | 生活
大相撲、九州場所で関脇の安馬が13勝2敗で大関昇進を確実にした。

大関昇進の目安が直近の3場所で33勝以上であるが安馬は35勝しており堂々たる成績である。昨日の千秋楽も横綱の白鵬との優勝決定戦であった。自力では白鵬が勝ると思われるが対戦成績はほとんど5部である。

私もテレビで見ていて「多分白鵬が勝つだろう」と思って見ていたが、両者の仕切りを見ているうちに「これは」と思い始めた。 仕切った後戻って塩をつかむのは、安馬はすっと戻ってすっとつかむ。一方、横綱のほうは汗を拭いたりしてマイペースで時間をかける。その間、安馬は横綱が塩をつかむのをじっと待っている。その待っている間の表情が、あせりも何もなく、集中していて、かつ相手に合わせるという「無心の仕切り」を感じさせた。立ち合いで安馬がリードしてそのまま押し切るということもあると感じられた。

実際は安馬がやや押しこんだものの、受け止められ、最後は力で投げられた。横綱の強さが光った一番だった。

横綱の朝青龍も、白鵬もそう大きなほうではないが小さくもない。力士の平均よりやや小さいくらいだろうか。これに比べて安馬は明らかに小柄である。幕内最軽量に近いのではないだろうか? 彼が出てきたときに、「この体では関脇がせいぜいかな」と私は思っていた。

しかし、今回見事に大関を射止めた。 安馬は小柄ではあるが技に頼ることをしない。決まり手は押し出しや寄り切りが多い。小柄な体にもかかわらず正攻法で攻めていく。それで大関まで上がれたのは稽古の多さからくる強じんな足腰と立ち合いの素早さだろう。

相撲のセンス、才能からすれば横綱白鵬のほうが上だと思うが、小さな体で地道に実力を積み上げてきた安馬関の生きざまは称賛に値すると思う。 過去の名大関、旭国のように「これが相撲」というのを見せてくれるように思う。

今年いろいろあった相撲界だったが最後に良い取り組みを見せてくれてありがとうと言いたい

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