ウィトラのつぶやき

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地震の報道の仕方

2009-08-11 06:43:35 | 社会
今朝、5時7分頃地震があった。一昨日の夜にも地震があって、体感的には同じ規模だが今回の方が震源地が近い感じだった。

テレビをつけてみると、震源地は駿河湾で最も揺れた場所では震度6弱という大きな地震だった。その割には大きな被害は出ていないようである。

チャンネルを回してみると朝の時間はどこのチャンネルも報道番組なので地震のニュース一色である。そこでいろいろなチャンネルを見て報道内容を評価してみた。

最もしっかりしていたのは、当然であるが、NHKである。地震があればまず必要な情報は震源地と、各地の震度、津波警報などの気象庁の発表である。そして、独自のカメラによる、各地の揺れの状況である。これはどこの局でもやっている。

次に大きな地震になると交通機関の状況である。JRは各地で運転停止、東名高速も通行止めなどの情報がある。更に、電気・水道・ガスなどのライフラインの情報である。交通には大きな影響が出ているが、ライフラインにはあまり影響は出ていないようだった。

2番目に良かったのはテレビ朝日である。NHKに比べると情報網がかなり弱い感じではあるが、広い範囲から情報を集めようとする姿勢が見える。JRの新宿駅に人を派遣して駅のテロップでのJRの対応を流している。NHKは静岡県が震源地ということで静岡支局が対応していたので静岡県内の交通情報が中心になっているが、テレビ朝日では、中央線の運転見合わせなどといった関東地方の情報が入っており、関東の人にとってはむしろこちらのほうが役に立つ情報だと思う。政府官邸の動きなども流していた。

その次がフジテレビとTBSで気象庁からの情報と、交通関係の情報、そして系列のテレビ局のカメラで撮った揺れの情報を流している。

もっともダメなのが日本テレビで、系列局のカメラの情報と気象庁からの情報を繰り返して、「気を付けてください」というだけである。バラエティ番組のスタッフが報道をしているような印象だった。

思い出すのは神戸の地震の時の報道姿勢である。あの時もやはり早朝の地震だったが、NHKは被害状況を幅広く収集して流していたのに対して、民放各社は火災現場の場面を流して「火事です、火事です」と叫ぶだけで、全体の被害状況を把握しようともしなかった。

あの時は政府の対応もひどかったが、今回は政府も報道機関もかなり改善してはいる。しかし、依然として日本テレビのようなレベルの低い局もある。

テレビ局は公共の電波を使っているのだから、このような時の報道の仕方を採点して一定のレベルに達していない局には注意を与えるくらいのことをしても良いのではないだろうか

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