ウィトラのつぶやき

コンサルタントのウィトラが日頃感じたことを書いていきます

紙のメディアと電子メディア

2011-02-19 13:31:27 | 経済

アメリカ第2の書店Bordersが経営破綻したというニュースが流れている。アメリカでは電子書籍の売り上げが紙の書籍の売り上げを超えたそうで、いわゆる書店は大変なことになっているらしい。

私個人は仕事以外ではまだ電子書籍を買ったことは無い。会社を辞めて個人事業を始めて以来、仕事は基本的にすべて電子メディアで行うことにして、ノートパソコンをどこに行くときにも担いで行く私は電子媒体の扱いはかなり進んでいるほうだと思うがそれでもそんな状態である。メディアの電子化は日本はアメリカに比べてずいぶん遅れていると思う。

大学に来ると、紙のメディアに接することが多くなった。会社でも幹部が出る会議は紙のメディアを配布して、スクリーンに電子メディアを投影するというようなやり方が多かった。60歳代はまだ紙のメディアのほうが良いという人が多いの妥当と思う。50代前半になると電子メディアを気にしなくなるような気がする。

電子メディアを使っていて感じるのは、びっしりと書かれた文章などを読む場合には数十枚から百枚くらいだとやはり紙のメディアのほうが見やすい感じがする。しかし千枚のオーダーになると今度は電子メディアのほうが良い。検索機能が大きくものを言ってくるからである。3GPPの会議などは1回の会議に数千枚の資料がでてくるので、紙では扱いきれない。

それでふと思ったのは日本の重要な意思決定会議の品質についてである。そういう会議は殆ど紙ベースで行われていると思う。つまりプレゼンする人が用意した数十枚のパワーポイント資料と、参加者の知識が判断のよりどころになっているのではないかと思う。これに対して欧米ではパワーポイントで議論するにしても数千枚のデータベースをバックに持って、参加者各人がそのデータに会議中にアクセスできて意見が出てくる等になっているのではないかと思う。

あくまで想像だが、トップレベルの会議の品質に大きな差が出ているのではないかと思う。


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