ウィトラのつぶやき

コンサルタントのウィトラが日頃感じたことを書いていきます

将棋の名人戦と囲碁の本因坊戦

2009-06-16 08:18:48 | 囲碁

将棋の名人戦と囲碁の本因坊戦の挑戦手合いが並行して進んでいる。このブログにもこれまで何度か挑戦手合いについて書いた。しかし、今年の挑戦手合いは私の中ではどうも盛り上がらない。

将棋は郷田九段が羽生名人に挑戦していて郷田九段の3勝2敗である。郷田九段は一刀流と言われ切れ味鋭い気風である。私から見ると郷田九段が振り下ろした刀を羽生名人がガッキと受け止めそのまま刀があった状態で押し合う、いわゆるつばぜり合いが続く。そして離れるときに横なぎに払って速い方が勝つ、というイメージである。どうも見ていて面白くなく、素人受けしない。

将棋界は羽生、佐藤、森内の3強と渡辺竜王を中心に回っていると思うが、この3強の戦いは互いにチャリンチャリンと刀を合わせて剣の妙技を見せてくれる感じがする。渡辺竜王に羽生名人が挑戦した竜王戦では双方走り回りながら戦って息が上がり、体力に勝る渡辺竜王が最後に勝ったイメージだった。 それらと比べるとどうも今回は地味なイメージがある。

囲碁の方は、「レベルが低いな」と感じてしまう。素人の私がトッププロの碁に対して「レベルが低い」などというのは大変僭越なのであるが正直なところそう感じてしまう。

囲碁は羽根本因坊に高尾九段が挑戦している。昨年と立場が入れ替わっているが同じ顔ぶれである。この二人の戦いは序盤でどちらかの構想が成功して優勢になる。やや有利というよりはっきり優勢といえるくらいの差で、普通ならそのまま逃げ切るくらいである。事実昨年は優勢な方が逃げ切っていた。

しかし今年は逆転している。それも形勢の悪い方がうまい手を打って逆転したというよりも、優勢な方が失敗して逆転している感じである。プロの間では敗着がはっきり分かっていて「どうしてあんな手を打ったのだろう」という感じではないかと思う。

このレベルでは韓国や中国のトッププロにはとてもかなわないだろうと思う。5回に1回も勝てない勝率1割台ではないかと思う。

トッププロは「これより上があり得るのか」と思わせるくらいの技を見せてほしいものだと思う。フィギュアスケートや体操ではアマチュアでもそう感じる演技を見せてくれることが何度もある


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