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8/29~の週は、9/Bの米雇用統計を控えて、リスク回避と嗜好の
織り交ぜる相場展開となりました。
8月、世界経済の停滞懸念(特にEU債務不安や米経済の先行き不安)で
世界連鎖株安となりましたが、日経平均は、8/22の8619円を底に、
売られ過ぎからリバウンドが続き、9/1に9000円台回復も、週末の
米雇用統計発表前に、持ち高調整の売りが入り、反落しての終了でした。
一方、金は、安全資産への流れと週末の米雇用統計の弱さを受け、買いが
膨らみ、12月限は1887ドルまで一時上昇し、再び1900ドル台を
目指す動きとなっており、特筆すべき出来事です。
結局、日経平均は、153円上昇(↑1.7%)8950円大引けでした。
9月第2週(9/5~9/9)の主なイベントと予定は、下記1.の通り。
週末の米雇用統計が景気減速を写す格好となり、大幅下落となっており、
週明けの日本市場、弱含みからのスタートになりそうです。
ただ、野田内閣が9/2発足し、世論調査で新内閣支持率がV字回復と
なっており、政策期待から穏やかなリバウンド基調継続に期待したい所で
第3次補正予算や復興財源にフォーカスが当りそうである。
週末にメジャーSQが控えており、海外市場からサポートとテクニカル的な
上方転換への分水嶺になるかもしれません。
下値については、政策期待も残っており、楽観的かもしれないが、限定的と
診ておきたい。
9月第2週(9/5~9/9)の日経平均レンジは、8750円~9250円
程度を想定しています。
1.9月第2週(9/5~9/9)主なイベントと予定
9/5
日本 ピジョン、トーホー、東日本ハウス等 決算
米 NY市場休場(レイバー・デイ)
EU 7月ユーロ圏小売売上高
9/6
日本 日銀金融政策決定会合(~9/7)
日本 イハラケミカル、ロックフィールド等 決算
米 8月ISM非製造業景況指数
米 コチャラコタ・ミネアポリス連銀総裁、講演
豪 中銀政策金利発表
ブ 8月ブラジル消費者物価指数
EU 第2四半期ユーロ圏GDP改定値
9/7
日本 SUMCO、東京楽天地、MV北海道 等 決算
日本 7月景気動向指数
日本 日銀政策金利発表
米 地区連銀経済報告書(ベージュブック)
米 エバンズ・シカゴ連銀総裁、講演
加 カナダ政策金利発表
豪 第2四半期GDP
豪 スティーブンス豪中銀総裁、講演
独 7月鉱工業生産
英 7月鉱工業生産
英 7月製造業生産高
9/8
日本 8月景気ウォッチャー調査
日本 7月機械受注統計
日本 8月工作機械受注統計
日本 8月首都圏オフィスビル空室率
日本 7月国際収支
日本 積水ハウス、ドクターシーラボ、トップカルチャー等 決算
米 新規失業保険申請件数(~9/2までの週)
米 オバマ米大統領 経済・雇用対策の発表
米 バーナンキFRB議長 講演
豪 8月雇用統計
韓 政策金利発表
EU ECB政策金利発表
EU トリシェECB総裁定例会見
9/9
日本 メジャーSQ算出日
日本 第2四半期実質GDP改定値
日本 8月消費動向調査
日本 HIS、学情、アヲハタ、日東網 等 決算
日本 SHO-BI(東証2部→東証1部)
米 7月卸売在庫
加 8月カナダ雇用統計
中国 消費者物価/生産者物価
中国 小売売上
中国 鉱工業生産
英 8月生産者物価指数
世 G7財務相会議(仏マルセイユ)
世 ラグビーW杯(NZ、~10/23)
9/10
中国 中秋節(~9/12)
9/11
米 米同時多発テロ10周年追悼式典(NY)
2.NY市場、為替/債券 各結果(9/2)
米雇用統計の弱さを受け市場は、リスク回避の雰囲気が強まっている。
株、原油とも大きく下落し、為替市場もユーロや資源国通貨が売られて
いる状況。但し、いつものリスク回避とは違った動きが見られる。
米国債市場だ。
10年や30年といった長期債利回りはいつものように低下しているが、2年、
3年といった短期債の利回りは逆に上昇している。
一部にはFRBがオペレーションツイストを実施して来るのではとの観測も
出ているようだ。オペレーションツイストとは長期債を買う(利回り上昇)
と同時に短期債を売る(利回り低下)オペ。流動性供給を一定に保ちつつ
長短金利を互いに反対方向へ動かす。1960 年代初期のケネディ政権下で
実施された。
FRBの保有資産をより長期債にシフトすることによって保有期間が長くなる
ことから、バランスシートを拡大することなく、インフレを抑制しつつ、
量的緩和を持続させる。
また、短期ゾーン利回りが上昇することによってドル資金を呼び込みやすく
ドル防衛にも一役買うというもの。但し、イールドカーブはフラット化する
こともあり、それに対する効果は未知数。きょうの米国債市場でもイールド
カーブは大きくフラット化していた。
http://www.gci-klug.jp/fxnews/detail.php?id=121819
2日のNY市場、この日発表になった米雇用統計が予想外に弱い数字となり、
市場全体にリスク回避の雰囲気が強まる中、為替市場でも、ユーロや資源国
通貨が下落し、相対的にドルが買われる格好となった。
特にユーロの売りが目立った。ギリシャ第2次支援実行への不安、イタリアの
財政再建の可能性、来週のECB理事会、そしてソブリン債を保有する欧州銀の
信用問題など、ネガティブな材料が次々とクローズアップされている。
クレジット市場でも欧州ソブリン債のCDSはスプレッドが拡大しており、ドイツ
債と各国の国債利回り格差も拡大している。ドイツ債は逃避資金を集め、10年
債利回りが一時2%を割り込む状況。
今回の米雇用統計結果を受け、FRBによる追加緩和期待も高まっており、ドルも
買い難い状況ではあるが、それ以上にユーロも買えない状況となっている。
一方、ドル円は相変わらずレンジから脱出できず膠着した動き。雇用統計発表
直後には売りが強まり、一時76.50付近に下落したものの、ドル買いにサポート
され76円台後半に戻す動き。一方でユーロ円は下値模索が続き、108円台まで
一時下落している。 http://www.gci-klug.jp/fxnews/detail.php?id=121818
米国債利回り(NY時間16:53)
2年債 0.196(+0.016)
10年債 1.987(-0.144)
30年債 3.297(-0.198)
期待インフレ率 2.037(-0.061)
*期待インフレ率は10年債で算出
2日のNY債券市場、長期ゾーン中心に利回りは低下。この日発表になった米
雇用統計が予想外の弱さとなったことから長期ゾーンに逃避買いが強まった。
また、一部にはFRBがオペレーションツイストを実施して来るのではとの観測も
出ているようだ。オペレーションツイストとは長期債を買う(利回り上昇)と
同時に短期債を売る(利回り低下)オペ。流動性供給を一定に保ちつつ長短
金利を互いに反対方向へ動かす。1960 年代初期のケネディ政権下で実施。
2年、3年といった短期ゾーンの利回りは逆に上昇。
10年債利回りは2%を割り込み、2年債は逆に0.2%を一時回復している。
2-10年債の利回り格差は+178(前日+195)に大幅に縮小。イールドカーブは
フラット化している。 http://www.gci-klug.jp/fxnews/detail.php?id=121817
3.NY株式市場結果(9/2)
NY株式2日
ダウ平均 11240.26(-253.31 -2.20%)
S&P500 1173.97( -30.45 -2.53%)
ナスダック 2480.33( -65.71 -2.58%)
CME日経平均 8835 (大証比:-105 -1.19%)
出来高(億株)
NYSE 9.75
ナスダック 15.75
2日のNY株式市場、ダウ平均は大幅続落。この日発表になった米雇用統計が
予想外の弱さとなったことから、売りが強まった。また、米連邦住宅金融局
(FHFA)が住宅ローン担保証券の問題で、バンカメやJPモルガンなど複数の
金融機関を提訴するとの報道もあり、金融株を中心にダウ平均の下げ幅は一時
280ドル超となり、25日移動平均線を再び下回っている。
ダウ採用銘柄は全30銘柄が下落。バンカメやJPモルガンといった金融株を
中心に指数を押し下げ、景気に敏感なキャタピラーやボーイング、3Mなど
産業株が下落している。
一方、安全資産への流れから商品市場で金が高騰しており、ニューモント
マイニング、パリックゴールドなど貴金属関連は上昇。
ナスダックも大幅続落。ハイテク関連も総じて軟調で主力株は揃って下落。
個別に通信ネットワーク関連のフィニーサーが商いを伴って上昇。業績見通し
が好調でアナリストの格上げも多数発表されていた。ネットフリックス下落。
リバティメディアが経営権を握るスターツが同社との契約打ち切りを発表。
http://www.gci-klug.jp/fxnews/detail.php?id=121816
4.NY市場、原油先物10月限、金先物12月限 各結果(9/2)
NY原油先物10月限(WTI)
1バレル=86.45(-2.48 -2.79%)
http://www.gci-klug.jp/fxnews/detail.php?id=121805
NY金先物12月限(COMEX)
1オンス=1876.90(+47.80 +2.61%)
2日のNY金先物相場は大幅反発。この日発表になった米雇用統計が予想外に
弱い内容となったことで、リスク回避の雰囲気となったことから、安全資産への
流れから金は買いが膨らんだ。
12月限は1887ドルまで一時上昇し、再び1900ドル台を目指す動きとなっている。
http://www.gci-klug.jp/fxnews/detail.php?id=121809
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