今日、日銀は会合で金融政策を据え置いたが、欧米を中心とした世界経済の
減速リスクが高まる中、一段の金融緩和に踏み切る催促は高まると思われます。
新興国を含めた世界経済が減速する中、先進国は事実上の通貨安競争に入って
おり、欧州はギリシャ支援策をめぐる関係国の利害対立で一触即発の状態。
東日本大震災から立ち直りつつある、脆弱な日本経済の下振れリスクは拡大
しつつあり、外的ショックを緩和するためにも日銀への期待があります。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110907-00000694-reu-bus_all
白川総裁は、金融政策決定後の会見で、世界経済の不確実性が高まっている
にもかかわらず、金融政策を据え置いた理由を問われ、最近の世界経済の環境
変化と日本経済への影響は、前回8月会合における追加緩和で織り込み済みとの
見解を示しました。
前回会合では、資産買入基金の規模を10兆円増額し、総額50兆円としたが、
白川総裁は「さまざまな不確定要因を前広に取り込んだ思い切った措置」と指摘。
さらに「追加緩和を決定しなかったとの意識はない」とし、日銀は「強力な金融
緩和を推進している」と強調しました。
果たして、そうでしょうか。現実認識と予見能力に乏しい状態、と市場は判断し
80円を割り込んだ水準にも、鈍感になっています。
日銀が追加緩和を見送った背景は、9/20、21に開かれるFOMCでの追加
策が打ち出されるのを待って、追加緩和する腹かもしれません。
しかし、それでは遅いとの認識に何故、なれないのか、不思議でなりません。
野田新政権は、円高対策に優先的に取り組む姿勢を示している中、古川経財相は
「日銀には、さらなる金融緩和を検討する余地があるのではないか。」と、追加
緩和に期待を示していました。
日銀が、円が、戦後最高値圏にある現状をどう捉えているのでしょうか。
企業マインドを左右する株価は、前回会合以降の1カ月間で、日経平均株価は、
1000円近く下落しており、国益を損ねています。
円高定着が、企業行動へ及ぼす影響を踏まえれば、このままでは日銀が言う所の
「持続的成長経路」自体が、切り下がっていく可能性が高くなり、金融緩和と
通貨安が不可分であり、通貨安こそが、金融緩和の効果を示す一形態になり、
日本銀行は、金融緩和策と為替を、直接に結び付けようとしない誤りを犯して
います。
マスコミ、世論を通して、日銀の愚を正そうでは、ありませんか。
さて、日経平均は、4日ぶりに反発し、172円高の8763円の大引けでした。
(出来高 概算17.5億株の商いでした。)
今朝方のNY市場、大幅安から戻りを示し、下げが限定的であった事や為替が
円高一服の77円台となり、日経平均は、下ひげをつけての反発となりました。
日経平均は反発し、節目の8700円台を回復し、ローソク足は下ヒゲ陽線と
なり、何とか踏ん張った格好です。ただ、5日移動平均線(約8830円円)を
捉えておらず、底打ち判断をするには、早いかもしれません。
注目のNY市場、欧州株の強い流れを受けて上昇して始まっています。また、
オバマ大統領が、明日 議会での演説で、景気・雇用対策を発表するとの見方も
投資家心理を上向かせているようです。
明日の日経平均、取り合えず続伸にチャレンジする外部環境になりそうです。
☆ 各1クリック 応援の協力を お願いします。☆
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます