野田新首相は、内閣の顔触れを正式に決め、藤村官房長官が官邸で閣僚名簿を
発表しました。
民主党の安住前国対委員長を財務相に起用、玄葉国家戦略担当相(47)が
外相に横滑りしました。
小沢元代表に近い山岡元国対委員長を国家公安委員長に、一川参院政審会長を
防衛相に就けるなど、党内各議員グループのバランスに配慮した「挙党態勢」内閣
となりました。
東日本大震災への対応の継続・強化を重視し、平野復興対策担当相、細野原発
事故担当相を再任、「原子力安全庁」の環境省設置を主導した細野氏が環境相を
兼務することになりました。
初入閣したのは、藤村、安住、山岡、一川各氏のほか、平岡法相、中川文科相
小宮山厚労相、鉢呂経産相、前田国交相、古川経財兼国家戦略。
古川氏は、民主党で社会保障と税の一体改革に関わりました。
民主党代表選で争った鹿野農相を再任。代表選で掲げた「事業仕分け推進」の
ため、行政刷新兼公務員制度改革担当相に蓮舫氏の起用もあります。
川端前文科相が総務相に就任です。国民新党の自見金融・郵政改革担当相も再任
を果たしました。
野田新内閣は、バランスに配慮した「挙党体制」で船出の様です。
安住財務相は門外漢で、手腕は未知数、増税への布石でしょうか。また、鉢呂
経産相は農協とのパイプがあり、TPPに慎重との話もあります。
復興/復旧から経済活性化に、実行力が試されます。
さて、日経平均は、反落し110円安の8950円の大引けでした。
(出来高 概算17.1億株の商いでした。)
今朝方のNY市場が反落し、雇用統計を控えての東京市場でしたが、野田新内閣
へのご祝儀を期待しましたが、経済閣僚の顔ブレからマーケット反応なしの結果
となりました。今晩のNY市場、米雇用統計を見極めたいとの反応が強かったと
言うことでしょうか。
日経平均は反落、5日移動平均線(約8954円)を少し割り込み、ローソク足は
陰線転換となりました。イベント前のポジション調整があったようです。
注目のNY市場、8月雇用統計によると、非農業部門雇用者数は前月から変わらず
となりました。エコノミスト予想の7.5万人増を大幅に下回り、約1年ぶりの
弱い内容となりました。
失業率は9.1%で前月から変わらず。家計調査では就業者と労働人口の増加が
示されました。
NY市場、リセッションへの懸念が強まり、大幅下落となっています。
終了まで、どこまで戻せるか、微妙な情勢です。
来週の前半、日経平均は、正念場になりそうです。
ブロガー、読者の皆さん、良い週末を!
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