「横浜ザル」の株式投資独り言

株式投資等で資産形成を目指し、ゴールは超億万長者!?
経済動向や日経平均の将来分析、投資銘柄のメモや雑感を綴ります。

円高が継続すると、沈む企業が続出!やはり経済に悪影響!?

2011-09-03 23:31:24 | 政治に物申す

          
9月最初の週末 土曜日。台風12号が四国/中国地方を襲い、川の氾濫等で
大変な状況のようです。関東地方は、コースをはずれヤレヤレですが、関西
方面の被災された方、お見舞い申し上げます。

さて、昨日 経産省は、急激に進行している円高による企業への影響と対応に
ついて、調査結果を発表しました。
http://news.www.infoseek.co.jp/topics/business/n_strong_yen2__20110903_2/story

調査によると、大企業/製造業では、1ドル76円の為替レートで企業15%が
深刻な減益を受けるようです。また、このレートが半年以上継続した場合には、
32%が深刻な減益
となります。

具体的に、1円円高が進んだ場合の営業利益の減少額は1億円~10億円未満が
最も多く46%を占めました。

対応としては「経営努力、製品設計変更等によるコスト削減」が67%と最も多く、
「為替予約によるリスクヘッジが」65%。1ドル76円の為替レートが半年以上
継続した場合には、50%超が原材料や部品の海外からの調達量を増加
させるとし、46%が「生産工場や研究開発施設の海外移転」と回答
しました。

また、諸外国からの海外進出の誘致については、18%の企業が「受けている」
と回答しています。

一方、中小企業では、減益となる企業が7割強に上り、半年継続した場合には、
減益を予想する企業が8割を超えました。減益の原因としては、値下げ要請、
他国企業との競争激化などが挙がりました。外国からの海外進出の誘致をうけて
いる企業もあり、国別では中国が多く、アジアを中心に日本企業への働きかけが
あるとしています。

gooブログで、人気のあったぐ○○ーさん、AERA(2011/9/5号)で、「円高に
なって何が悪い。」と、独自の持論を展開をしています。「日本の輸出依存度は
20%程度で、上場企業3800社中、輸出企業と呼べる海外売上比率50%を
超える企業は、わずか8%相当の286社(2010年)・・・以下略」

この286社が全企業の合計売上高の多くを稼ぎだしているとすれば、やはり、
円高がいいはずがありません。

因みに、1円円高(対ドル)で、どれだけ営業利益が吹き飛ぶか試算すると、

トヨタ自動車 ▲340億、日産    ▲200億、ホンダ   ▲150億
JXHD     ▲  90億、三菱重工 ▲ 52億、富士重工 ▲ 50億
キヤノン    ▲  48億、コマツ    ▲ 47億、日立     ▲ 43億
パナソニック ▲38億、    ・・・・・・・・・(週間東洋経済11/9/3号)

つまり、多くの従業員を抱えている名立たる企業ばかりで、これらの企業の
子会社、孫会社、協力会社まで考慮すると、無視できない雇用を維持してる
わけで、円高進行が継続すれば、海外に工場/事業所を移す事態になり、
産業空洞化で日本のGDPを押し下げるのは、明白です。

政府は、1.法人実効税率の引き下げ
       2.継続的な為替介入
       3.経済連携の推進
       4.安定的な電力供給、
       5.生産工場や研究開発施設に対する補助  等の施策が必要です。

日銀は、追加金融緩和(数十兆円)をすれば、偏った円高是正に効果があり、
80円程度になると思われます。

いずれにせよ、政府/日銀が車の両輪になって経済活性化のための施策を
打つことが急務です。
それでは、また。

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