3連休の中日、明日の東京市場は休場ですが、何とか来週に繋がった
格好です。
9/12週の日経平均は、週末にかけ、欧州債務危機の不安後退から
何とか、踏ん張った格好でした。9/15に日米欧の中央銀行が欧州へ
ドル調達のための協調支援を決定。また、週末にかけ、独仏がギリシャ
支援継続を決定し、ひとまず欧州債務懸念の後退、ギリシャ危機回避で
欧米市場の株価が持ち直し、外部環境影響大の東京市場への支援材料に
なりました。
結局、日経平均は、126円上昇(↑1.45%)の8864円の大引け
でした。
ただ、ドル/ユーロ共 対円で安値水準で、円の高止まりが問題で、日銀の
金融政策次の一手が必要な状況。市場を注視するだけの日銀は、多くの
日本企業を疲弊に進ませ、空洞化への道を進ませては、政府の成長戦略の
道筋を邪魔するバリアーとなっています。
政府/日銀連携しての緊急対応が必要です。
9月第4週(9/19~9/23)の主なイベントと予定は下記1.通り。
東京市場は連休を挟むため、立会い日数は3日間だけとなります。ただ、
米FOMCやG20などの会議も開かれ、この影響を大きく受けることが
考えられます。欧米の不安感が収束に向かう動きとなれば、買戻しも進み
日経平均9000円台の大台も可能性あります。
週末、シカゴ日経平均先物は、大証比+25円の8815円。現時点では
小幅高スタートが期待されますが、日本は3連休ですので、週明けの海外
市場の動向を織り込む必要があります。
日経平均の9月第4週(9/20~9/22)の予想レンジは、8600円~
9050円程度を想定しています。
1.9月第4週(9/19~9/23)主なイベントと予定
9/19
日本 休場(敬老の日)
米 9月NAHB住宅市場指数
米 レナー決算
9/20
日本 7月景気動向指数改定値
日本 8月コンビニエンスストア売上高
日本 8月日本製半導体製造装置BBレシオ
米 FOMC(~9/21)
米 8月米住宅着工
米 8月建設許可件数
米 オラクル、アドビ・システムズ 各決算
豪 中銀議事録
独 9月ZEW景況感指数
EU EU経済相・財務相理事会(~9/21)
9/21
日本 国連総会へ野田首相出席予定
日本 サッカーW杯 アジア3次予選(日本VSマレーシア)
米 日米首脳会談
米 8月中古住宅販売件数
米 FRB政策金利発表
NZ ボラードNZ中銀総裁、講演
英 中銀議事録
9/22
日本 ブレインパッド新規上場
日本 気象庁、3カ月予報(10月~12月)
米 新規失業保険申請件数(9/16までの週)
米 8月景気先行指数
米 米国債 10年物インフレ連動債(TIPS)110億ドル
米 フェデックス 決算
米 G20財務相・中央銀行総裁会議(ワシントン)
NZ 第2四半期GDP
EU BRICs財務相会合、ユーロ圏経済の支援について協議
9/23
日本 休場(秋分の日)
米 ダドリーNY連銀総裁、講演
米 ウィリアムズ・サンフランシスコ連銀総裁、講演
米 ナイキ決算
ギ ギリシャ、20億ユーロ短期証券、3カ月物償還日
EU トリシェECB総裁、講演
世 国連総会、野田首相が一般討論演説
世 IMF、世界銀行年次総会
2.NY市場、為替/債券 各結果(9/16)
16日のNY市場はユーロ売りが優勢となった。この日はユーロ圏財務相
会合が開催され、10月の始めにギリシャ第2次支援を最終合意する方向性を
示していたが、担保問題など不透明な部分も多く、市場の信頼を勝ち取る
ことは出来なかったようだ。
また、ムーディーズによるイタリア国債の格下げへの警戒もあり、欧州債務
問題への警戒感は根強い。今月は見直しの月。
ガイトナー米財務長官がユーロ圏の会合に初の参加となり、欧州金融安定
ファシリティー(EFSF)の規模拡大や、ECB、ユーロ圏内の意見の統一を
訴えたようだが、ユーロ圏の反応は鈍く、現時点では空振りに終わったようだ。
EFSF規模拡大やユーロ共同債、ECBが過度に重債務国の国債を購入することに
ドイツが難色を示している。
ユーロドルは1.37台半ばまで一時下落。NY株価が堅調に推移していたが、結局、
1.38台を回復出来なかった。きょうの動きで、リバウンドの最初の関門となって
いた10日線や8/29-9/12下降波のフィボナッチ38.2%戻し水準の1.3900
付近に跳ね返された格好となってしまっている。
米国債利回り
2年債 0.169(-0.020)
10年債 2.051(-0.031)
30年債 3.314(-0.043)
期待インフレ率 1.969(-0.003)
*期待インフレ率は10年債で算出
16日のNY債券市場、利回りは低下した。序盤は株価が堅調に推移したことも
あり、利回りは上昇する場面も見られたが、欧州債務への懸念は根強く、米
国債への逃避買い的な動きは続いている。イタリアの格下げ観測も広がって
おり、また、来週のFOMCをにらんだ動きも後半は見られたようだ。
2-10年債の利回り格差は+188(前日+189)とほぼ変わらず。
http://www.gci-klug.jp/fxnews/detail.php?id=123361
3.NY株式市場 結果(9/16)
NY株式16
ダウ平均 11509.09(+75.91 +0.66%)
S&P500 1216.01( +6.90 +0.57%)
ナスダック 2622.31(+15.24 +0.58%)
CME日経平均 8825 (大証比:+35 +0.40%)
出来高(億株)
NYSE 18.11
ナスダック 27.70
16日のNY株式市場、ダウ平均は5日続伸。欧州債務問題に関して株式市場は
比較的楽観視しているようだ。前日まで4日続伸していたことから、利益確定
売りも出て、一時下げに転じる場面も見られたが、押し目買い意欲も強く、
結局、5日続伸している。
5日続伸は7月以来。きょう発表になった消費関連指標が底堅かったことで消費
関連株が底堅く推移している。
ダウ採用銘柄はP&Gやインテル、トラベラーズが上昇。一方でバンカメやJP
モルガンは下落。
ナスダックも続伸。アマゾン、イーベイなどネット消費関連が上昇をリード。
携帯端末ブラックベリーの製造販売を手掛けるリサーチ・イン・モーション
(RIM)が19%急落。
前日引け後に発表した決算が弱かったことが嫌気されている。ブラックベリーの
販売が今ひとつなことも投資家心理を悪化させた。
http://www.gci-klug.jp/fxnews/detail.php?id=123360
4.NY市場、原油先物10月限、金先物12月限
NY原油先物10月限(WTI)
1バレル=87.96(-1.44 -1.61%)
16日のNY原油先物相場は反落。本日はユーロ圏財務相会合が開催されている
が、ギリシャ問題への具体的な進展はないのではといった警戒や、フィンランド
によるギリシャ支援への担保要求問題が支援の妨げになるのではといった警戒感
もあるようだ。
為替市場でここ数日リバウンドしていたユーロもきょうは再び売りに押されて
おり、原油も売りが優勢となった。10月限は90ドルの節目が強いレジスタンスと
して意識される状況が続いている。
http://www.gci-klug.jp/fxnews/detail.php?id=123353
NY金先物12月限(COMEX)
1オンス=1814.70(+33.30 +1.87%)
16日のNY金先物相場は反発。本日はユーロ圏財務相会合が開催されている
が、ギリシャ問題への具体的な進展はないのではといった警戒もあり、為替
市場でユーロが売られる中、安全資産としての買いを集めた。NY株価が上昇
していたことで、投資家のキャッシュ指向の高まりまでは感じられなかった
ことも金の買戻しを誘発していたように思われる。
12月限は1800ドル台を回復し、一時1825ドルまで戻している。
http://www.gci-klug.jp/fxnews/detail.php?id=123354
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