9月第2週の日経平均は、米国の景気後退懸念や欧州の債務問題再燃を
背景に、9/6に震災後安値(約8605円)を割り込み、どこまで下げるのか
と思われる場面もありました。 ただ、スイス中銀による最低為替レート設定
宣言やドイツによる欧州債務懸念の後退により、欧米市場の持ち直しで、
リバウンドを見せたものの、下値不安が残る週末迎えました。
オバマ大統領による議会演説も疑心暗鬼で、週末メジャーSQ通過後、
週末NY市場の様子を見たい動きから弱含みました。
結局、日経平均は、1週間で212円下落(↓約2.4%)の8737円の
大引けで終了しました。
9月第3週(9/12~9/16)の主な予定とイベントは下記1.の通り。
外部環境に大きく影響を受ける日経平均は、次のポイントは9/20~21の
FOMCで、バーナンキFRB議長が、禁断の次の一手を出すのか注目。
FOMCまで、米で経済指標の発表が相次ぎ、日経平均も一喜一憂の膠着
相場が想定されるが、G7での期待されない効果で、円/ドル為替レートで、
77円程度を維持できれば、現状のPER、PBRから下値は限定的と思いたい
が、週明けは安く始まりそうです。
日経平均、9月第3週(9/12~9/16)の想定レンジは、8500円~
8950円程度を想定しています。
1.9月第3週(9/12~9/16)主なイベントと予定
9/12
日本 日銀金融政策決定会合議事録(8/4、5分)
日本 7~9月法人企業景気予測調査
日本 8月国内企業物価指数
日本 京王ズ、ウイルコム 決算
日本 会社四季報発売日
米 フィッシャー・ダラス連銀総裁、講演
米 ブラード・セントルイス連銀総裁、講演
米 国債入札 3年債(320億ドル)
中国 市場休場
印 7月鉱工業生産
豪 7月貿易収支
世 世界農産物需給報告
世 OPEC月報
9/13
日本 臨時国会召集(~9/16)
日本 野田首相 所信表明演説
日本 サイボウズ、三井ハイテク、ナイガイ 決算
米 8月輸入物価
米 8月財政収支
米 国債入札 10年債(210億ドル)
英 8月小売物価指数
英 8月消費者物価指数
世 第66回国連総会開会(NY)
世 IEA(国際エネルギー機関)月報
9/14
日本 7月鉱工業生産改定値
日本 8月首都圏マンション販売
日本 東京ドーム、アルデプロ、ヤーマン 決算
米 8月小売売上高
米 8月生産者物価指数
米 国債入札 10年債(210億ドル)
NZ 中銀政策金利発表
英 8月失業率
世 世界経済フォーラム(夏季ダボス会議)
9/15
日本 TYO 決算
日本 東京ゲームショー
米 9月NY連銀製造業景気指数
米 8月消費者物価指数
米 8月鉱工業生産
米 8月設備稼働率
米 9月フィラデルフィア連銀景況指数
英 8月小売売上高
ス スイス中銀政策金利発表
EU 8月ユーロ圏消費者物価指数
EU トリシェECB総裁、講演
9/16
日本 アスクル決算
米 9月ミシガン大学消費者信頼感指数
米 7月対米証券投資
印 インド中銀政策金利発表
EU 非公式財務相会合
2.NY市場、為替/債券 各結果(9/9)
9日のNY市場、ユーロを中心に全体的に売りが強まり、リスク回避的な
動きを強めた。欧州債務問題への懸念が根強い中、ギリシャへの懸念が
強まっている。今週末にもデフォルトを宣言し、ユーロを離脱するのでは
といった憶測も広まっていた。
ドイツ政府がデフォルトに備えて銀行保護の計画を準備しているといった
情報も流れ、ギリシャへの不安感が増幅。ギリシャ政府は噂を完全否定して
いたが、市場は不安感を払拭できず、CDS市場ではギリシャのデフォルト
確率を91%まで織り込む動きも見られていた。
そのような中、シュタルクECB専務理事の辞任が明らかとなり、市場が
敏感に反応する場面も見られている。
ユーロドルは7月安値1.3835水準をブレイクすると下げ足を早め、1.36台
前半まで下落。また、ユーロ円は円高の逆風も加わって、一時105.30付近
まで急落し、2001年7月以来、約10年ぶりの水準に落ち込んでいる。
ドル円はドル買いの動き序盤は堅調に推移したものの、リスク回避の円高の
動きに耐え切れずに売りが強まる場面も見られた。ただ、77円台は維持して
下げ渋っており、底堅さは残っているようだ。
なお、東京時間にオバマ米大統領が4470億ドル規模の雇用対策を発表して
いたが、これがどこまで雇用確保に繋がるのか、議会の動きも含めて見極
めたいとして、きょうのところは反応薄となっていた。
http://www.gci-klug.jp/fxnews/detail.php?id=122577
米国債利回り
2年債 0.169(-0.020)
10年債 1.918(-0.060)
30年債 3.244(-0.065)
期待インフレ率 1.979(-0.040)
*期待インフレ率は10年債で算出
9日のNY債券市場、欧州債務問題への懸念が増幅しており、リスク回避的
な動きから、利回りは低下した。
10年債利回りは一時1.9%を割り込み、データによっては過去60年で最低水準
に低下している。2%台を回復。2年債も0.16%台まで低下。
2-10年債の利回り格差は+175(前日+178)に縮小。
http://www.gci-klug.jp/fxnews/detail.php?id=122576
3.NY株式市場結果(9/9)
NY株式9日
ダウ平均 10992.13(-303.68 -2.69%)
S&P500 1154.23( -31.67 -2.67%)
ナスダック 2467.99( -61.15 -2.42%)
CME日経平均 8510 (大証比:-140 -1.65%)
出来高(億株)
NYSE 12.22
ナスダック 20.63
9日のNY株式市場は大幅続落。欧州債務問題への懸念が根強い中、売りが
強まっている。今週末にもギリシャがデフォルトを宣言し、ユーロを離脱する
のではといった噂まで流れる中、シュタルクECB専務理事が辞任することが
明らかとなり、思惑を呼び込んでいた。ギリシャ政府は噂を否定したものの、
市場の不透明感は払拭できず、リスク回避の売りが強まっている。
ダウ平均は終始軟調な動きを続け、下げ幅は一時360ドルを超えた。
きょうの下げで25日線を完全に下回っている。
東京時間にオバマ米大統領が4470億ドル規模の雇用対策を発表していたが、
これがどこまで雇用確保に繋がるのか議会の動きも含めて見極めたいとして、
きょうのところは反応薄となっていた。
ダウ採用銘柄は全銘柄が下落。マクドナルド、HP、JPモルガンが下落。
マクドナルドは日本での売上げが不調で、8月の既存店売上高が予想に届か
なかった。バンカメも下落していたが、4万人の人員削減計画が伝わったこと
から、下げは小幅に留まっている。
個別に売上高見通しを下方修正したTIは序盤は売りが先行したものの、後半
になって買い戻されている。
ナスダックも大幅下落。ハイテク株も売りが先行した。システムセキュリティ
のベリサインが14%の急落。CFOが辞任し、買収への思惑が後退している。
http://www.gci-klug.jp/fxnews/detail.php?id=122575
4.NY原油先物10月限、金先物12月限 各結果(9/9)
NY原油先物10月限(WTI)
1バレル=87.24(-1.81 -2.03%)
9日のNY原油先物相場は大幅続落。欧州債務問題への懸念が増幅する中、
シュタルクECB理事の辞任が伝わったことで思惑を呼ぶ格好。ギリシャの
デフォルトの噂まで飛び出す中、原油もリスク回避の売りが強まった。
10月限は一時85ドル台まで下落する場面も見られている。
http://www.gci-klug.jp/fxnews/detail.php?id=122566
NY金先物12月限(COMEX)
1オンス=1859.50(+2.00 +0.11%)
9日NY金先物相場は小反発。欧州債務問題の懸念が増幅する中、キャッシュ
指向が強まり、金は利益確定売りが強まる場面も見られたものの、押し目買い
の動きも見られ、前日水準まで買い戻されている。
グリーンスパンFRB前議長がメキシコで講演しており、金上昇は通貨に対する
不透明感の表れで、コモディティというよりも通貨としてみなすべきだろう。
但し、金本位制に戻すにはあまりに困難とも述べていた。
http://www.gci-klug.jp/fxnews/detail.php?id=122567
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